変圧器たち

へんあつき-たち

非正規ブルーティカス

コンバイナーの世代としては3代目(ダイアクロン時代設計のデバスター,ライデンを第一世代とする),スクランブル合体でも2代目なのでそろそろいろいろ確立してきたのがガーディアンとブルーティカスなので,デザインバランスも進化し,各ロボットのオルトモードもバラエティに富んだ構成で一番バランス取れてる世代ではないかしら?

デバスターと並んでG2でも再版された上にトランスフォーマーカーロボットでも新設計のコンバイナーが複数発売される中バルディガスとして再版されてそれなりの人気があったのはコンバイナーモードの際のまとまりの良さも一因だったと思います.

1.FansProject Combat Unit Appendage Add-on Kit (2010)

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XF-02A Explorer + Combat Unit Appendage Add-on Kit Set A
XF-02B Munitioner + Combat Unit Appendage Add-on Kit Set B

Explorer が not Blast Off, Munitioner が not Swindle .

これはG1ブルーティカスではなく,TRANSFORMERS ENERGON (トランスフォーマー スーパーリンク)の Bruticus Maximus (ブルーティカス)用の「アドオン」.

本玩具は手足組の4体が金型節約の都合かそれぞれ軍用ヘリコプター,自走高射機関砲に変形する2体がリカラーで2組と言う構成だったため,G1ブルーティカス準拠のスペースシャトル型,軍用四輪駆動車型に変形するロボット,及びコンバイナーの頭部,手首,足首,武器,2連主砲をセットにしたアドオンである.

新規造形のロボットの出来が小サイズならが素晴らしく,特にブレストオフ相当Explorer のシャープな造形は FansProject っぽさ満開である.

Shadow Fisher SF01 Heavy Arms Upgrade Kit

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SF01 Heavy Arms Upgrade Kit | Shadow Fisher

FansProject のこのアドオンを前提にした他社製アドオンキット.

当時全然存在に気づいてなかったけど,自走高射機関砲を戦車に換装するパーツが含まれていてG1ブロウルっぽく出来る.他にはコンバイナー時の発光頭部ヘッド,追加装甲(やややり過ぎ感)などで構成されているようだ.

2.Warbotron WB01 Combined (2014)

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WB01A Air Burst (not Blast Off)
WB01B Heavy Noisy (not Brawl)
WB01C Sly Strike (not Swindle)
WB01D Whirlwind (not Vortex)
WB01E Fierce Attack (not Onslaught)

ディティールのモールドがややくどく,各オルトモードはややSF兵器感があるデザイン.

オンスロート相当はオリジナルと異なり,キャブとフラットベッドトレーラーに分離し,単体ロボットにはキャブ部分だけで変形する.フラットベッドトレーラー部はコンバイナーモーその際の腰から太もも部に変形する.

その他の各ロボットも戦車の砲塔部やスペースシャトルの後方上半分,ヘリコプターの操縦席部分など結構大きな範囲で取り外し武器となる変形パターンなので好き嫌いが判れそう.その分単体ロボットモードは好スタイルでシュッとしている.

コンバイナー時の足首,手首,武器が組み合わさってスペースシャトルの発射台みたいのになる工夫がされている.

3.X-Transbots BEK-01TK Boosticus Upgrade Kit (2014)

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X-Transbots と言えば非常に難解な変形でおなじみの非正規メーカーですけど,アドオン出してたこともあるんですね.このアドオン自体は記憶にあるけど,今の X-Transbots が出していたというのは意外でした.

タイトルの通りFOCブルーティカスのアドオンキット.

コンバイナーモードの胸部装甲,腰部装甲,つま先,手首などで構成.オルトモード時はこれらパーツを寄せ集めてオンスロートに牽引されるフラットベッドトレーラーにすることが可能だった.

4.Microblaze Creations MBC002 Military Titans (2014)

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FOCブルーティカスは日本ではトランスフォーマージェネレーションズのラインで発売されてましたが,私は米尼限定のG2カラー版がとにかく安かったので当初これを購入したのです.玩具自体は手足組がスクランブル合体可能なうえに手首パーツをそれぞれ内蔵しており余剰無しでコンバイナーモードになるという意欲的な設計でした(異形が許されるFOC版でこそ).

しかし,胴体担当オンスロートも含め全員が Deluxe Class だったため,胴体部のボリュームが若干足りない事,また前述の通り異形過ぎてコンバイナーモード時の細部にやや難ありだった事から,前述の X-Transbots 製アドオンパーツや,この製品が誕生しました.

こっちはオンスロートを丸ごと Voyager Class で作り直し,皆が求めたブルーティカスを構成しよういうド直球なコンセプト.

オンスロート相当のロボット以外にもコンバイナーモード時のつま先などが付属していたため,私はこの製品予約してからその色味とあった PLATINUM EDITION のグリムロックとのセット箱で買いなおした為,当初安く上げようと思った FOC ブルーティカスが大変な出費になった思い出の一品です.

肝心のオンスロート相当のロボットは設計やスタイルは素晴らしかったのですが,これだけ出して消えてしまったメーカーに相応しく品質はボロボロ,各部ゆるゆるやポロリで結構ストレスフルな製品でした.

でもまあそういうのも非正規だからね.何とか調整してもポージングは難しい出来でしたが,胴体部のボリュームが増したFOC ブルーティカスは素立ちでも素晴らしい格好良さでした.

5.Transform Dream Wave TCW-01 Upgrade Set (2017)

moon-base.jp

Transformers Combiner Wars (トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ)のブルーティカス用アドオン.

単体ロボット時やオルトモード時はやや持て余すがコンバイナーモード時はこのアドオンつけると見違えるようなプロポーションとなる.手首は「パー」が可能.今更だけどこれは買っとけば良かったな.

6.Iron Factory War Giant (2017)

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IF-EX22 Bazooka-hound & Armor Boar (not Swindle, not Brawl) Set A
IF-EX23 Booster Spear & Spin Vulture (not Blast Off, not Vortex) Set B
IF-EX24 Cannon Chariot (not Onslaught) Set C

IF-EX24X War Giant Catastrophe TF2000 Color Scheme Version バルディガスカラーのセット箱

各ロボットのオルトモードモチーフはオリジナル準拠だがディティールのアレンジによりちょっと近未来兵器っぽくなっているのでややセイバートロンモード風.

オンスロート相当のオルトモードはキャブとトレーラー部が完全分離のデザインで,キャブ部分のみで単体ロボットに変形する.トレーラー部は組み替えてコンバイナーモードのバストアップのスタチューみたいな形態にもできる(つまりコンバイナーモードの手首足首,頭部,胸部装甲などが余剰パーツと言う事).

単体ロボットモードでは各キャラクターの身長差がいい感じに再現されている.

7.Unique Toys Ragnaros (2017)

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M-01 Archimonde (not Brawl)
M-02 Gahz’Ranka (not Swindle)
M-03 Kalecgo (not Onslaught)
M-04 Lashlayer (not Blast Off)
M-05 Ragewinterchill (not Vortex)

G1準拠デザインだが,各ロボットモードはウエストライン絞ったりしてスマートにアレンジされている.オルトモードも結構似せてきているが,なぜかブラウル相当の戦車がレオパルド1に似てない.それ以外のオルトモードは結構似せてきているのでこれだけちょっと不思議ではある.オンスロート似のオルトモードであるフラットベッドトラックはオリジナルと同じく,分離不可のデザインだが,全長の中央付近で曲がるデザインとなっており,ここはアレンジされている.

手首足首及びは胸部装甲が余剰となるが,下腹部の装甲はオンスロート相当側に内蔵されており,極力余剰を出さない設計が感じられる.

某非正規から足を洗ったtuberは先発の足組2体は高く評価していたが,後発の腕組み2体の出来を酷評していた.

映像を見る限りでは確かにボルダー相当は合いの悪さやゆるゆるダボ穴などが見受けられ,品質に難ありの印象だが,アニメ版のブラストオフのパーツの一部のように見える胸アーマーを再現するため,ブラストオフ似のコクピット周りとウイングを取り外してコンバイナーの胸アーマーにすることもできるのだが,このためにスペースシャトルコクピット周りが二重構造になってたりしてちょっと感心してしまった.

コンバイナーモード時の肘関節はロボットモードでは隠されている専用のものなので人型ロボットとして破綻ない設計がされている.

また,単体ロボットモードではキャラクターの身長差もある程度再現されている.

8.Zeta Toys Armageddon (2018)

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ZA-01 Take Off (not Blast Off)
ZA-02 Whirlblade (not Vortex)
ZA-03 Blitzkrieg (not Onslaught)
ZA-04 Uproar (not Brawl)
ZA-05 Racket(not Swindle)

G1準拠のデザインだが,スィンドル似がジープからハンヴィーに,ボルター似がH-2 シースプライトからMH-53 ペイブロウに変更されている.

ブロウル似のオルトモードはプラ製の稼働履帯,オンスロート似の2連キャノン砲にはバネによる弾丸発射ギミックがある!

手首足首,頭部ヘッド,胸部装甲だけでなく,胸下から太もも部までがごっそり余剰となる(一応余剰パーツを寄せ集めて基地モードの様なものを作ることは可能.足首はスペースシャトルのスタンドにすることもできる).各ロボットモードの身長差はそれ程顕著ではない.

ZA-06 Bruticon
リカラーのセット箱.

Zeta Toys ZA-07 Bruticon Metallic Edition
リカラー,一部仕様変更したセット箱.ブラウル似の履帯がゴム製に変更されていたり,スィンドル似のオルトモードのヘッドライト点灯ギミックが追加されている.

ZA-07 Bruticon Metal Chest Version
上記ZA-07の胸部装甲をアニメ準拠のブラストオフ風パーツに変更したもの.

9. Mastermind Creations/Ocular Max Assaultus (2019)

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PS-13 Impetus (not Vortex)
PS-14 Incursus (not Onslaught)
PS-15 Fraudo (not Swindle)
PS-16 Volatus (not Blast Off)
PS-17 Probus (not Brawl)

PS-14+ Assaultus Upgrade Kit

余剰無し,組み換え無しの完全変形を実現した驚異のコンバイナー.

単体ロボットモードはやや野暮ったいデザインだが,それはG1デザインを極力忠実に再現しているという事である.個人的にはギリギリのバランスで魅力的な玩具になっていると思います.

各ロボットの身長差もしっかり再現されており,脚担当の2体はロボットモードで頭長高で約4㎝程の身長差があるにもかかわらず,脚モードでは同じ高さに揃う設計の妙.

G1玩具バージョンに似せるためのアップグレードキットも発売されたが,オンスロート似の胸部パーツ,コンバイナーモード時の胸部装甲,頭部ヘッドは元からついていたパーツと交換するため余剰にはならない.足首パーツは組み換えでオンスロート似のオルトモードやロボットモードに組み付けることが可能.

アドオンを追加すると足首が一回り大きくなり,またコンバイナーの身長も伸びる為,重厚感は増すのだが,この玩具の最大の無力である差し替え余剰パーツなしの変形が破綻してしまうので私は購入しませんでした.

コンバイナーモードの胸装甲がオンスロート似の胴体内部からにょきにょき出てくる変形パターンはとにかく圧巻.

現在G2迷彩カラーの予約が開始されているが,こちらも良いカラーリングなのでうっかり買いそうになってしまう.

欠点は比較的初期に発売されたボルター似の首がポロリしやすい(これに関しては5チャンネルの非正規スレや,まだ非正規レビューしていた某tuberにより,首の下側からねじ止めする改善方法が紹介されていた)点と,オンスロート似の脇が閉まらない造形.

コンバイナーモード時の右腕が重く,肩関節のラチェットが負けてしまう欠陥があったが,これは対策パーツが配布されて改善した.