変圧器たち

へんあつき-たち

FansProject CA-11 Down Force

FansProject のコンバイナー M3 構成員も三体目。 Down Force です。

ネーミングの由来はレースカーでお馴染み、空力によって路面に押さえつける力(負の揚力)の意味ですが、元ネタであるドラッグストリップ(dragstrip)はドラッグレースの1/4マイルの直線コースの事なので、レース用語って以外はあんまり関係ないですね。尚1/4マイルは約 402m で、日本では一般に0-400(ゼロヨン)って言われてる奴ですね。あいつの日本名「ゼロヨン」とかにしとけばよかったのにね!(それはそれで「カミカゼ」的なダサさを感じるけど)。

閑話休題。Down Force です。 wikialpha によるとそのオルトモードは Caparo T1 ……

……じゃねーじゃん!謎のSFタイレル6輪です。これはなんでかって言いますと DMY-Toys というところのアドオン(D-06 飛虎)を追加しているからですね。

後付けの割には滅茶苦茶しっくり来ています。この Down Force にはフロントウィング、追加の前輪、スモークブラックのウィンドウスクリーンを取り付けていますが、これ以外にもリアタイヤの厚み増しパーツとロボットモードの大型化したつま先のパーツがあります。このスモークブラックのウィンドウスクリーンはオリジナルの物より高さが抑えられているのでオリジナルのつま先は外さないとオルトモードに変形できません。完全な余剰になります(アドオンのデカつま先も当然取り外さないとならないんですが、こっちは本体後部に取り付け可能な設計になっています)。

あと完全に失念してたけど CA-09 Car Crash のリアウィングもこのアドオンのヤーツでしたね。あまりに自然なので先の記事書いてた時には、完全に元からついてたものと勘違いしてました。

真上から見るとガッチャマンの G-2号みたいな趣もありますなー。

アドオン(一部)を取り付けたロボットモード。ロボットモードでは肩部の取り回しが大きく変わっていて追加のタイヤが両肩部に張り出す形となり、フロントウィングが干渉するためフロントノーズ部分ごと後方に配置するようなる変形となる。

踵部にタイヤが配置されているので後ろにコケ易い。このタイヤは回転しないようにロックされる仕組みがあるんだけど、後ろの方に踏ん張るパーツがないので仕方ない。

また、ウエスト部に左右スイングがあるんだけどウィンドウスクリーンが干渉してしまってほぼ腰が回らない上に、膝も変形の構造上あまり曲がらないので立膝などのポーズは出来ない。

リアのタイヤハウスが脛裏に移動して収納されるんだけど、膝を曲げるとそれが太もも裏に干渉して膝の可動が制限されてしまうので、この画像の角度が精いっぱいである。一応太もも裏側にこのタイヤハウスのパーツを受けるための切り欠きがあって曲げ角度を稼いでるんだけどね……

この画像撮った後にアドオンパーツ外してしまったので6輪アドオン組み込んだ状態でのコンバイナーゲシュタルトは撮影できないので腕だけでも、という事でアドオン組み込んだ時の腕モードはこんな感じ。

なかなかの G1 感。全然見えないけど膝関節部下、下腕部はまんまロボットモードの太もも部なので正典のジェネレーション:コンバイナーウォーズの時のコンバイナーみたいに肘関節直下の下腕部は(太腿なので)左右に分割されているんですが、アドオンにはその部分に取り付けて太もも感を隠すパーツも付いています(この画像でも取り付けています)。

という訳で気を取り直しまして!

FansProject のコンバイナー M3 構成員も三体目。 Down Force (オリジナルのすがた)です。

オルトモードは wikialpha によると Caparo T1 。

強度的だったり玩具的だったりの解釈でいろいろ違うところはありますが、ぱっと見の印象は見事に再現できていると思います。

個人的にはフロントダブルウィッシュボーンサスの玩具的解釈が最高にいい感じだと思います。

あと、両サイドのインレットみたいなとこから内側に収納されたロボットモードの太もも部が覗いているのがエンジンパーツが見えてるみたいで上手い。この為に太ももシルバー(成型色)にしたんじゃないかしら。

裏側はこういう感じ。

実車は行動走行可能な二人乗りのF1っぽいマシン。何台生産されたのかは不明ですが、初期のニュースでは年間25台生産で初年度分は完売したって書かれてました。価格は5000万円位らしいのでこの手の車両としてはお安いのでは。これより随分前に発売された同様のコンセプト(公道走行可能なF1みたいなヤーツ)のマクラーレンF1なんて億円超えてたはずなので(1億8000万円でした)。

閑話休題。という訳で Down Force 君のオルトモードは尻の方も似てます。

フロントフェンダーがロボットモードの肩にかぶさって滅茶苦茶格好いいのが本来の魅力。とはいえボールジョイントのアームで繋がっているだけで固定されるわけではないので位置決めがとても面倒くさい。

武器はランボルギーニ兄弟と比べると非常に小さなハンドガン。これも二つに分割されてオルトモードでは車体底部に格納される。

デザイン良し、変形良しだけど稼働にやや制限ありなのがちょっと残念。あと、 M3 コンバイナーの前二体もそうですが結構タイトでプラの弾性に頼った変形箇所もあるので取り扱いには注意な感じ。

この Down Force はつま先をウィンドウスクリーン下に滑り込ますときとか、取り出すときが毎回冷や冷やする感じなのです。

最後に正典のレガシー ドラッグストリップと2ショット。全然違う変形なのに腰下はオルトモードの車両後方部、腕部はオルトモードでは前方に配置されてフロントノーズを構成する、とか基本配置が似ててアレンジ強くてもぽい人なんだなというリスペクトを感じる。

これでバイザー顔だったらなーと思わなくはないですが。

アップグレードコマンダーにて 7,999円(2013/05/04)。