変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマーレガシー VS500コレクション TL EX-07 オーバーライド

開封前にTwitterでフォローしてる人が股関節に不具合って報告されてて、「いやあねえ」と思ってたけど、私の購入した個体も残念ながら左股関節の前後可動回転軸がビクともしない不具合品でした。

とりあえずタカトミwebサイトの問い合わせフォームから不具合連絡したので月曜以降の回答待ちですが、交換対応も不安が残るなあ(´・ω・`)。サポセンの人に当たったってサポセンの人も「なんで不具合品出しちゃうんだよ」って購入者とは違う立場ですけど会社に文句言いたい気持ちがある筈なのである意味同志ですからクレーム付けるにしても相手も人間だってことで経緯を持った対応しましょうね(サポセン経験者からのお願い)。

Twitter とか 5ch TFスレとか見ている限りだと「左股関節付け根が前後方向に全く動かない」報告が多いように思いますが、右側だったり、両方とも動かなかったり、微妙に角度付いて固着しちゃったりという報告があるので言われているように接着剤漏れが原因なんですかね?

「滅茶苦茶固かったけど思いっきり動かしたら以降正常になった」という報告もありましたが、私の個体では傷つかないように当て布してペンチで思いっきり力込めてみましたけどビクともしないので、あんまり無理すると軸がねじ切れかねない強度で接着されていしまっているような気がします。その時パキパキ音がすることもあっていかにも瞬着でガッチリくっついちゃった感はありますね。

仮に接着されているとしても瞬着剥がし剤はアセトンやリモネン含有しているのでプラを侵食してしまいますから、使えないと思います。

瞬着なら所謂スーパー液的なもので硬化を進めると脆くなるという話もあるので、試しに75%アルコール(硬化剤の代用になる)を尻の穴からスポイトで垂らしてしばらく放置してみましたけどあんまり効果は無かったですね。こんな時に限って分解不可なピン打ちしやがってよ……(´・ω・`)

此処だけ交換してくれりゃいいって思うんだけど当然ランナーは白赤で2枚になるし、他の部品も付いてるだろうからそれでコストがどれだけ安くなるのか判らんよね。人件費的にはここだけなら多少安くはなるんだろうけど。何ならランナーとピンだけ配布してくれたらこっちで組立もするけど、そういうの出来ない人も多いだろうから非現実的提案よな。

本体背面画像ではちゃんと股関節前後可動してんのによう……まあ嘆いててもしょうがないのでレビューでーす。以降不具合については無かったかのように振る舞います(´^ω^`)

ネーミングもそうですが、パッケージ画像でも判る通り、今回は「オーバーライド」なのでウーマンTFです。ギャラクシーフォース GC-10 ニトロコンボイは男前なおフェイス造形でしたが、海外版では同じスカルプトでウーマンTFとして設定していたの、体形も含めて非常に無理があったので、今回女性型ロボットとしても違和感ない造形で纏めてくれたの、ようやく待望のオーバーライドが手に出来た喜びはあります。

オルトモード。
前述のギャラクシーフォース GC-10 ニトロコンボイと2ショットです。全体的にはデザインを踏襲しているですが、今回多分ロボットモードのプロポーションを優先しているためだと思いますが、オルトモードでは後方部のボリュームがちょっと足りてない感じがします。

今回はコストの都合かヘッドライト部分の塗装がオミットされていますが、オルトモードのフロント部分のデザインの元ネタと思われるシャパラル 2Aではこのフェンダー部分にヘッドライトは存在しないのでこれはこれでアリだと思います。1

でもまあマッハショットは塗装欲しかったですけど。

これは広角で撮影してみようとして全体的にボケちゃった奴。このノーズフィンがシャパラル 2Aで「口髭」って言われてた奴にそっくりなんですよね。

真上から撮影するとリアフェンダー周りのボリュームが全然足りてないのバレてしまいますね。手にしてる分には脳内補正で広角っぽく認識してしまうのであんまり気にならないんですが。

武器になるマッハショットは当然取り外し可能。これも武器としての見栄えを優先してニトロコンボイの物よりも小ぶりになっています。あと、オルトモードで銃身を前方に展開できない。

コクピットもニトロコンボイでは内部にシートのモールドがあったりしてオルトモードの方のスタイリングを優先していたように思えますが、今回のオーバーライドはフロントスクリーンはあるけど中身のモールドは全くないうえに、幅も狭く単座の様なデザインになっています。総じてオルトモードのデザインにはあんまり拘りを感じないですね。

底面から見てもリアのボリューム不足判るな……変形パターンは非常に練られていて、ニトロコンボイで大惨敗の一因だったロボットモードで肩部になるリアフェンダーの幅詰めなどが盛り込まれています。ロボットモード脚部周りの変形もシンプルですが上手いと思います。

ロボットモード。パンツルックの女性感あって素晴らしいプロポーション。踵も大きいのでアクションフィギュアとしての扱いも非常に良い感じです(不具合さえなければ……)。

顔はパッケージ絵と比べるとこの画像ではやや下膨れに見えますが、なかなかの美貌。後頭部側赤のクリアパーツになってるけど目はブルーに塗装されてしまっているので集光は無し。

頭部なんですがニトロコンボイもオルトモードでコクピット後ろに頭頂部がむき出しで収納される設計なの一緒なんですが、ニトロコンボイの方はオルトモードの見栄えを考慮して角が後方に傾いたデザインになっているのに対して、こっちはブレードアンテナっぽい造形で傾きの角度もそれほどないのでオルトモードでの「頭が突き出てる」感はオーバーライドの方が強いです。

立膝も出来るぞ!股関節片側動かなくてもな!

腰回転は背中のマッハショット取り付け基部が干渉して殆ど動かないので腰をひねったポーズはちょっと苦手ですが、それ以外の可動は優秀なので多分ポーズ付けが楽しい玩具(の筈だった…筈だったのよね)。

背面。武器はバックパックの様に背負ったままでも様になります。武器外したあとも違和感あんまりないデザインなのは秀逸。

ニトロコンボイのフォースチップを「取り付ける」ことが出来ます。特にギミック発動したりはしないけどね。

今回もマッハショットの上部側面にある小さいウイング様のパーツは別パーツになってるんだけど、これニトロコンボイの奴も特に稼働しないよね?どっちの取説にも特にここの可動については言及されてないんだけど、ニトロコンボイの海外版、2005年の Cybertron Override の宣材画像だと武器の時は内側に畳んでて、オルトモードの時は上向きに立ててあるんだよな。まあ無理して稼働させようとすると折れそうなので大勢に影響ないから無理はしませんが。

最後に2005年のニトロコンボイとロボットモードでも2ショットを。久々にニトロコンボイ変形させたけど、自動変形ギミックが悪い方に働いちゃってるわ、足首と股関節が緩いわでアクションフィギュアとしては決して揉められない出来だったので(ロボットモードのスタイルもあんま良くないし)、今回のロボットモードを優先した設計のオーバーライドは非常に良い物なだけに、不具合品引いちゃったときの残念感ったらないのですよ(あ、最後やっぱり愚痴だ!)。交換パーツ送ってくれる対応だったら良いなー。

タカラトミーモールにて5830円。

takaratomymall.jp


  1. GC-10 ニトロコンボイの試作ではここクリアパーツになってて縦二灯の丸目ヘッドライトがモールドされてるのよね。多分製品版でも塗りつぶしてるだけでモールドはある様な気がするんですが、これはこれでSFレーシングカーとして格好良かったかも知らんよなあと思います。