変圧器たち

へんあつき-たち

Toyworld TW-FS03 Green Hornet

最後の騎士王の劇中に登場した Mercedes-Benz Type 320 (W142 IV) にトランスフォームするバンブルビーっぽい ThirdParty 玩具。

塗装違いで何種類も発売されましたが、私は劇中と同じジャーマングレイの奴を購入。

このキャラクターはバンブルビーじゃなくて「Green Hornet」というテイですが、このグリーンホーネットはサイドキックのカトー役にブルースリーが配役されていたことでお馴染みの覆面ヒーローなんだけど、多分 WW2 とはあんまり関係ないヒーローなのでこのネーミングをなんで採用したのかは不めi……あ、蜂繋がりか。

ロボットモードのサイズはスタジオシリーズ準拠だが、オルトモードは非常に小ぶりである。

本家からもスタジオシリーズのWW2バンブルビー(SS-19 WWⅡバンブルビー)が発売されていますが、あれは劇中とは全く似ても似つかない謎軍用車両に変形してますし、劇中と同じ車両に変形する本玩具は貴重な存在だと思います。

Toyworld の WW2 シリーズは多数出てますが、オルトモードが車両の奴にはこのベースが付属。正直無くても良いんですが、塗装表現による石畳の再現が異常に良く出来ていてなかなか捨てづらい。

mercedes-benz-publicarchive.com

車種は冒頭に記載の通り Mercedes-Benz Type 320 (W142 IV) の5人乗り、カブリオレ仕様の奴だと思われます。実際にこの車両をジャーマングレー塗装した車両があったかどうかは不明(Type 320 ベースの軍用車両は存在するけど、外装が簡略化されたりして見た目がかなり違う)。

オルトモードの出来は非常に素晴らしい。側面等の分割線はやや目立ちますが、プロポーションの破綻もなくオープンカーなので 2x3 座のシートもちゃんと再現されています。

個人的には幌の部分のややメカっぽい表現がビーストモード持つキャラのビーストモードで一部メカが露出してるのと同じ感じで好き。

エクステリアでは他に、ロボットモードで足の甲に配置されるパーツをリアの排気筒に見立ててるのがいい感じ。

底面はこんな感じです。左右で同じパーツが並んでる辺りは多分手足になるんだろうなと想像できますが、どう展開されるのか判りづらい感じでみっちり充填されています。

オルトモードでは武器は完全に余剰となりますが、一応車両側面に取り付けることが出来ます。リアリティキラーだね。

フロントウィンドウ倒せる!って思ったんですがハンドルから計器類迄一緒に倒れてしまうので単なる変形用の可動部でした。まあよく考えたら軍用の 320 WK ならともかく、商用車の 320 にそんなギミックないだろうからね。

ロボットモード。素立ちはプロポーションも良く素晴らしいディティール。

ただし各手関節がゆるゆるの箇所あったり、各部の関節可動位置は標準的でも曲がる角度が浅かったり、パーツが干渉して可動範囲が狭まったりしており、アクションフィギュアとしてはお世辞にも優秀とは言えない感じ。

これはオルトモード<>ロボットモードの変形を楽しむのが主で、ポージングはおまけ的な玩具だと思うんですが、その割変形も異常にタイトな個所が幾つかあり(特に膝下の変形は滅茶苦茶苦労する)、ヒヤヒヤする(特に後輪のフェンダーを半分に畳む工程はプラの弾性でどうにか干渉をかわしているので要注意である)。

指の形状がやや特殊。特に親指の生え方が独特です。

バトルマスクが付属し、物の顔に被せるかたちで取り付け出来ます。

何故か映画「バンブルビー」版の幼顔ヘッドとそれ様のbattleマスクも付属。こっちの方が断然造形良いのよな……最後の騎士王版ヘッドはちょっとたいらというか、微妙に不細工な感じ。

武器は持たせたり構えたり背負わせたりできるけど、肘膝があまり深く曲げられなかったりするのであんまり大胆なポーズは無理。

総評としては写真や動画では判らない駄目なところが沢山ある玩具だけど、劇中そっくりな WW2 モード玩具としては唯一無二の存在で、品質は兎も角設計は素晴らしいので「サードパーティ玩具」好きならお勧め。本家のTF玩具にも文句着けるような人には絶対お勧めできない難あり玩具という感じでしょうか。

Toyworld の 最後の騎士王に登場した昔の姿シリーズは最初の TW-FS01 Bulldog がまあまあ好評(私は劇中イメージと比べてかなり華奢だったので買わず)、発売が後回しになったTW-FS02 Fierce Hot は大不評、Toyworld TW-FS04 ALERT がまあまあ好評、TW-FS06 Baron は大傑作とアップダウン激しいシリーズだったなあと思います。

show.z store にて購入、USD $73.99(2019年11月)

この頃は1ドル110円位だったから8000円台だったのよねえ……