変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー ビーストウォーズⅡ D-16 デストロン破壊大帝 ガルバトロン

当時コミックボンボンの記事で最初にグレー試作を見てから発売まで滅茶苦茶待ちに待った覚えがあるため、非常に思い入れが強い。西洋ドラゴンからドリル戦車を経てロボットモードにトランスフォームする上にドリルは廻る、ドラゴンの頸は多関節、ビーストモードはメタルスと異なるメカ表現で日本のセルアニメスーパーロボットの記号がマシマシという期待感しかないチラ見せだった。

それほど迄に最重要玩具なんだけど、実家にある筈の当時品はどうやら紛失してしまっているようだった為、これは新たにオークションで購入した2代目。箱無し、部品欠品なし、取説付きでライオコンボイとセットで送料込み6000円以下だったので良い買い物だったけど片方の羽根が湾曲していたのでそこは熱湯に漬けて修正した。

糞格好いいドリルタンクモード。メカメカしいドリル部、キャタピラ部から有機的なデザインの尾部につながるデザインが素晴らしい。

そしてドラゴンモード。ドリルの中に収納されているんだが、角や背びれ腹びれはドリル時も露出してドリルの一部になっているデザインが素晴らしい。それまでのビーストウォーズ有機的なドラゴンからメカドラゴンにデザインが変化しているのも(当時は)新味があったのです。

ドラゴンモードの前身のスタイリングも素晴らしい。ドリル部のカバーパーツと足の爪が金プラなのでちょっと怖いんだけど、あんまり破損報告も聞かないから大丈夫なのかな……

そしてロボットモード。背部に畳まれたドリルと三点で立っているので安定感はあります。ビーストモードの足の爪がロボットモードの足の甲に配置されて外連味あるモールドになってるとことか神設計過ぎる。

ロボットモードのおフェイスはビーストウォーズ伝統の食いしばり顔。額のデザインとかも初代メガトロンから継承された意匠が入っていて、一目でメガトロン(ガルバトロン)ポジの人って判るのもすき。

発射どころが良く判らない尻尾のミサイルはその形状から斧として手持ち武器にも使える。

ウイングは取り外して羽根部を展開することでハサミ状の武器として手持ち出来る。しかもこのハサミはレバー操作で開閉できる。今と比べるとこの頃のTFは玩具の良さを色濃く残しており多彩なギミックを仕込んだ製品が多かった気がするんだけど、その中でも変形+ギミック+スタイルのバランスが良く、非常に高レベルで結実した(今のコスト発想からすると)オーパーツみたいな超々傑作玩具が2980円で売ってたんだから今基準で考えると色々脳がバグるほど凄い。