変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー ビーストウォーズ D-4 タランス

放送当時、非常にお母さま方に嫌われた玩具だったとの話聞いたことありますが、パッケージから覗くその姿の気持ち悪さはまあ確かに子供が「このおもちゃ買って!」とか言って持ってきたら確かに悪趣味だなと思う程度に不気味に見えるわな。でもやっぱりロボットモードでパッケージされているよりはこっちの方がワクワクすると思います。パッケージのアオリにも書いてる通りこれがロボットに変身するんだ!って期待感よ。

ビーストモード:

何故か9つある単眼。不気味な生物感もありつつ幾何学的な配置が微妙にメカっぽくもある良デザインですが、タランチュラには見えんよね。

左右4対の脚の付け根は一体成型。8脚のうち、前2対の関節部はボールジョイントで稼働します。

裏側は鮮やかなグリーンが集中してそれ程グロくは無い……

この触肢に見立てたロボットモードの腕の配置はレガシー版タランチュラスでも同様。蜘蛛肢の付け根のスロットをペグに固定するんですが、経年劣化か個体差か非常に外れやすくなってました。

蜘蛛なので尻から糸を出すギミック。と言うかこの糸は巻き取り等出来ないので常時はみ出したままです。糸の先端はパーッケージでは「斧」と表記されています。ランチャーからの発射体なので斧の「柄」の側は発射装置に挿入する側となるため糸は斧の頭の方に結ばれています。

斧状のパーツを上手いこと何処かに引っ掛ければ蜘蛛の糸を伝ってぶら下がらせることも出来ます。

蜘蛛の腹のあたりはちょっと甲虫的なデザインですよねえ……ボディはクリアパープルなので光の加減で透けて見えてテクスチャーの具合が判りやすくて正体不明のリアリティがありますね。

ロボットモード:

劇中デザインよりもイケメン。

背中に手持ち銃をはめ込んでビーストモードの斧発射ギミックに利用している天才設計。糸のもう一端はロボットモードの尻辺りに結ばれているためこのようのはみ出しっぱなしになります。

肘関節の位置が逆だよね?と言うのは昔から常々。取説でもこれが正位置なので肘を曲げる時は大きい方の爪が内側に来てしまいます。

斧って位なので手持ち出来るだろうと思ったらそうはいかない。手首に武器保持用のスロットがあるのですが、斧の柄の径と逢わないのでグラグラです。

パッケージ側面には「ミサイルランチャーで斧を発射!!」と書かれているんですが、このまま発射すると糸が邪魔で全然飛ばないと思います。

なのでミサイルパーツとしてボールジョイントで稼働する蜘蛛肢をもぎ取ってミサイルランチャーにセットすることが出来ます。

蜘蛛の背部に嵌めた時に使う発射ボタン(銃として手持ちした際は下側になってしまう)の方に機構を最適化してるのか、ランチャー上部のボタン押してもなかなか発射してくれないんですよね。

立膝は可能。肘関節の都合で詰めの向きがこうだと腕真っ直ぐにしか伸ばせないんだけど、まあこのポーズではそれなりに格好いいのでヨシ。

タランスのフェイスは所謂「ビーストマスク」ですが、額が張り出して細身のマスクでゴーグル目も細くてトランスフォーマープライムのディセプティコンビーコン っぽい格好良さ。マスク両サイドの蜘蛛肢をイメージしたモールドもメカっぽくて格好いいですね。

ロボットマスクはビーストマスクの顔を 90° 上に向けると出てきます。リカラーキャラのブラックウィドーの頭部がこれですけど、このイメージからあのアニメの顔にしたのイマジネーションって感じよね。

レガシー版タランチュラスと記念2ショット。パーツ配置や変形パターンはオリジナルを踏襲してブラッシュアップしているの判りますね。