変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー ビーストウォーズ C-35 ビッグコンボイ (1999)

驚異のガワ変形!でも格好いいし、変形満足度も高い。総じてビーストウォーズネオ玩具は変形難易度が高い、ガワ変形が多いことで知られていますが、ビッグコンボイは変形はまあまあ簡単な部類ではないでしょうか?腰部から引っ張って胴体を伸ばす、腕を畳む、腰部を 180° 回転する、脚部を折りたたむ、ロボット本体部の変形はこんだけですし。しかしマンモス部分のほぼ全てがガワという豪快設計。巨大なビッグキャノンを背負ったまま変形可能なのが流石です(リメイク来たら外して変形させちゃう気がする)。腹まで毛まみれのマンモスのガワをロボットモードで良い感じに分散させてギミック満載に仕込んタカラ側のデザイナーは幸 日佐志さんだそうです。

tfwiki.net

昨今だと HasLab のビクトリーセイバーやデスザラス(どっちも開封してないなー(´・ω・`)……)で手腕を発揮されていますが、ベイバース ROTF のアイスクリームトラックもやってんだ……すごく好き。

パッケージは捨ててしまっているので取説とテックスペックカードしか手元に残っていませんが、「正しい遊び方説明書」って書いてあったんだなあ、当時の奴。その割にマンモスタンクモードやロボットモード時の側の適正位置が全然判らんのよなあ。

ビーストモード:

盛り上がった頭頂部、巨大な牙、腹を覆う長い毛、昭和人間の持つマンモスのイメージははじめ人間ギャートルズの奴あたりから来てる気がしますが、そのイメージまんますべてがガワで覆われたマンモスです。

トランスフォーマーで象といえばビーストウォーズⅡのサントン先生がいますが、彼は頭部こそガワとして処理されてましたが四肢はロボットモードの手足も兼ねていたのでここまでのガワ感はなかったのですが、今回はここからコンボイにトランスフォームするので象っぽい手足では許されないのですよ。

マンモスの鼻を含むビッグキャノンと前脚のガワはマンモスの顔面左右のパーツに固定されます。またマンモスの後脚はビッグキャノンに含まれる尻尾を含む尻部のガワにピンで固定されますが、脇腹や背面のガワは特に固定ピンなどなく当初ちゃんと固定されるんかいな?と心配しましたが、これが前腕、頭部側面、腰部側面、後脚などのパーツに挟まれることできっちり定位置に収まる設計になっていて、ビーストモードは迷いなく変形できます。そういう意味ではオルトモード完全(オレオレ用語)な玩具だと思います。

前述のとおり本体の変形自体は比較的単純です。後脚はロボットモードではサイドスカートのような位置に配置される側となるので足裏部に噴射口のようなモールドがあります。

マンモスを象徴する牙と鼻は軟質パーツ製でそれぞれにギミックが仕込まれています。私の個体はそろそろ軟質パーツにベタ付きが出てきてますね(´・ω・`)

頭頂部のレバー操作で軟質の鼻をもたげることが出来ます。また左右の耳がレバーになっていて、後ろに引くことで牙が上に可動します。

個人的にはビーストモードで口の造形があるのがチャームポイントだと思ってます。半開きで結構怖い。ビーストウォーズネオ玩具はサイバトロン陣営もビーストモードは大体おっかない顔してるんですよね……

マンモスタンクモード:

アタックモードじゃなかったっけ?と思ったけど「正しい遊び方説明書」にはマンモスタンクモードと明記されていました。当時品の箱には「マンモスがトリプルチェンジ!」って書いて居たはずなのでこの形態含めてトリプルチェンジャー扱いという事かもしれないです(そんなこと言ったらビーストウォーズネオ玩具大体ウェポンモードやアタックモード持ってたので全部トリプルチェンジャーになってしまいますが……)。

変形自体はマンモスの鼻から尻尾までのパーツを 180° 反転させているだけですが、このパーツはアームで接続されており本体から分離せずにこのモードに変形が可能です。

尾部と背部のガワの処理が全然正解判らなくって正直扱いに困ります。今回の変形では上のように処理してみました。このモードだとマンモス後脚のガワの固定がなくなってしまうので若干側のかっちり感が損なわれます。

よく見ると(ビーストウォーズネオの第三形態ではよくある)かなり奇抜な見た目なんですが、マンモスの長い鼻が尻尾のような位置に配置されるので他の連中に比べたらまとまりがある第三形態になっていると思います(その分面白みに欠けるけど)。

あー本当は横腹のマンモスハーケン内蔵部も展開するのが正解かもしれない。

こういう事かな?ガワの固定がさらに弱くなってしまいますが。今回耳を前に倒してマンモスの目を隠してより無機質な感じにしてみたけど、角度によっては隠しきれなかったですね。

ロボットモード:

ビッグコンボイは海外名でも "Big Convoy" のままなので、和名コンボイの人達の中で唯一プライムじゃないんでしょうか?ビーストウォーズネオはビーストウォーズⅡの続編なのでライオコンボイも存在する世界だからプライムはライオコンボイ(Lio Prime)だけって事なんでしょうか?確かに指導者としては未熟という設定でアウトローな奴だったけど、ベクターシグマに導かれているような描写もあったので未だプライムじゃないという設定であればそれはそれで納得ですが。という訳で彼は海外名でもコンボイを名乗る数少ないキャラクターだと思います。

ビッグキャノンは切り離さず本体に取り付けたまま変形が可能です。ただしその場合リアヘビーになるので非常に立たせづらいです。つま先と踵はボールジョイントですが私の個体はかなり緩くなっているのでこれらで踏ん張るのがちょっと弱いため一層こけやすくなっています。

背中にビッグキャノンを背負ったロボットモードは格好いいんですが、可動には大きく影響してきます。

しかしビッグコンボイはやっぱりこのカラーだよね!アンコール版のアニメカラーも良いんですけど。

肉眼ではまあまあ格好良かったんだが……ゴーゴー踊ってるみたいになっちゃった。マンモスの牙がアクセントになっていて非常に外連味ある見た目になってるの格好いいですよね。

可動性能は 四半世紀前玩具にしては良い方ですが、現代基準で見るとなかなか厳しいものがあります。膝部が二重関節になっているんですが、ロボットモードだとマンモスのガワが干渉して二重関節を利用できないのであまりぐ各曲げることが出来ません。また関節位置の関係で立膝側が低くなってしまい非常に傾いた姿勢になり自立できませんでした。それを腕で支えて上手い具合に撮影角度でごまかせばスーパーヒーローランディング風のポーズは取れました。

背部にマウントされたビッグキャノンはジョイントで取り外し出来ます。手持ち武器になるからね。ビッグキャノンを取り外すとすっきりしますね。

ビーストモードの頭部左右(牙がついたパーツ)はミサイルポッドに見立てられているので、通常はその面を前に向けておきますが、その面を下にして

腰に手を当てたポーズ似合いますなあ。ちょっと引きで撮ったらなんかパースが効いて良い感じになったので全く同じポーズですけど両方乗っけちゃお。

腕組みっぽいポーズ。微妙に肘関節も 90° ズれた状態ですが軸関節とボールジョイントの二重関節になっているので手首を胸部の真ん中くらいまで持っていけるんですけど、腕組みっていうとちょっと足りない感じなのでこれはかなり俯瞰から撮ることで誤魔化してます。

頭部ヘッド。マスクの真ん中に傷ついちゃってるなー。けどこういう経年劣化も「俺の」感あるのでまあ良しですよ。ビッグコンボイの側面の角はビーストモードの時に閉じるので可動するんですが、めいっぱい開くとこの画像よりも外向きに出来ます(この記事のバナー画像がそれです)が、劇中デザインでは垂直に上向いているので完全に開き切ってない状態で撮影しています。額のスリット部分が非常に大きくデザインされていますが、カラーリング、マスク形状ともにコンボイの系譜であることが明らかなデザインで、非常に格好いい。パワー系コンボイって感じでこれキャラデザインした人天才かよって思ってます。

オプティックはゴールドメタリック(金メッキ)で集光ギミックは無いですが、光をよく反射します。

胸部にはマトリクスを内蔵。これも金メッキで非常にリッチです。コアはクリアパーツだしね。

またマトリクスを取り外した内部のディティールにも塗装が施されていて、この辺の丁寧さ、リッチさは MPG でビッグコンボイ出たりとかでもない限り無理っぽそうですよね。

取り外したマトリクスは手持ち可能。持ち手は 5mm ジョイントよりも微妙に細いのでゆるゆるですが、金メッキがはがれる恐れが少ないので助かります。

最終決戦でビッグキャノンにマトリクスを内蔵させたらマトリクスキャノンに変形していたようでしたが、この玩具のビッグキャノンには特に取り付けできる個所はありませんでした。

ビッグキャノン。このガワの処理が全然判んないんですよねー。後方にビーストモードの鼻がそのまま残ってますが丁度いい角度がついているので手持ちの邪魔にはなりません。専用のミサイルを上下2連でセットします。

この丸いパーツがミサイルの発射スイッチですが、左右に回すことで発動するという非常に珍しい構造なので誤爆で発射する可能性がほぼありません。

構えるとこう。結構デカいうえに重いので把持したままバランスとるのはなかなか難しいです。

内蔵武器として近接武器のマンモストンファーを下腕のカバー内に内蔵しており、展開して手首の 5mm ジョイントに固定することが出来ます。昨日「デッドプール&ウルバリン」観てきたばっかりだからですが、TVA職員の虚無送り警棒(名称不明なので俺ネーミングですが)を彷彿します。

サイズ比較。最新の Voyager Class であるリアクティベートオプティマスプライムと比較すると頭部がデカく頭身が異なりますが、頭頂高はほぼ一緒です。ただしガワのボリュームやビッグキャノンのボリュームがあるのでVoyager でこのサイズは難しそう。

最近の Leader Class である ROTB スカージと。あんまりサイズ変わらないんだよな……という事は多分同じサイズで出す場合 Leader でも難しいんじゃないかと思うんですよね。パーツ数減らしてコストダウンするか、ここはいっそ Commander Class で出してマトリクスキャノンも付けちゃうとかかな……まあ価格をちょっと変えれば良いんだけどそういうの出来るのかな?

レガシーマグマトロンのパッケージにはそれっぽい牙が描かれていて、これを根拠にレガシーでビッグコンボイのリメイク来るんじゃないの?という期待をしている人がいて、私もその可能性期待してるんですが、このイラストのデザインだとビーストモードじゃないっぽい気もするのでどうなるかなー。マンモスのビッグコンボイをレガシーマグマトロンのライバルキャラとして同じくらいのクオリティで出してくれたらもういう事ないんだが。