コンバイナーモードです。MOTOR SQUAD - MILITARY - MULTIPLEXER だから M3。直訳すると「自動車部隊 軍用多重装置」でしょうか。
一応 Wikialpha に M3 のページがありますが、大した内容は掲載されていません。
M3 の設定については Diesel のインストラクションに詳しく掲載されています(Deeplによる翻訳は脚注を参照の事1)。
この設定によると彼のメイン武器は超長距離狙撃銃のようです。これは Diesel のメイン武器と同じものですが、 巨大なグリップが展開されて M3 が把持できるようになるのでこのモードで超長距離狙撃銃としての性能がフルに発揮されると蚊なのかもしれません。設定でも「このキラーウェポンの火力を扱えるのは、M³のようなコンバイナーだけである。」と記載されており、コンバイナーの必然は強大な火力を扱うための物であるようなので、糞デカ主砲を運用するための馬鹿馬鹿しいパッケージこと、ラーテの様な存在がコンバイナーの一つの意義なのかもしれません。知らんけど。
合体メンバーは以下の皆様。この5名が ”MOTOR SQUAD” なんでしょうか。ビークル集合とロボット集合で Down Force と Last Chance の順番が変わってしまいましたけど、気にしないでください。
Down Force はオルトモードでは一番スケールがデカくサイズも大きいのに、ロボットモードでは一番身長が低くなるの、面白いですね。
さて、コンバイナーのコアになるのは胴体担当の Diesel ですが、彼が単体で変形した状態が以下となります。単体では脚部は膝上までを受け持ちますが、胸部はぽっかり空いた状態になってしまいます。
これに対しては Diesel のオルトモード後半の荷台後方のタイヤ部分が合体して胸部の空間を埋めます。これは正典にして元ネタの G1 メナゾールの胸部パーツが黒い自動車のオマージュの上に余剰パーツにしない凄い設計で M3 に好きなところの一つです。
あと、メナソーの肩部をこういう風に解釈するの凄くセンスいいよね。
合体した雄姿はこんな感じ。下の画像は左腕(Last Chance)の変形をを一部間違っていますね。銃の部品の一部を塊にしたものでこの隙間を埋めるか、後輪部分を畳むかするので、超長距離狙撃銃が構成されている状態では畳んであるのが本来だと思います。まあ銃を組み上げた直後って事にでもしとくか……
↓これが「銃のパーツで隙間を埋めた」左腕です。
これが正しい Last Chance の腕モードの変形。
銃のパーツを塊にして隙間埋めたのがこっち↓
太腿部分もいい感じに太ましく、非常にマッシブでありながら高い等身故スマートな印象も併せ持つ非常に優れた造形であります。
この太刀はオルトモードでは柄の部分は車両荷台の底面に格納、切っ先部分は荷台内に収納されるのですが、刀身部分は貼り合わせてある左右を分離して荷台後ろ半分の側面のパネルの一部になるという非常にユニークな設計になっています。
開脚も下の写真位行けますが Diesel の泣き所であったトラックキャビン部の固定がコンバイナーモードでもやっぱり弱く、すぐに外れてしまうので結構難儀します。足首の底面には薄いゴムシートでディティールされて箇所があり、滑り止めとして有効に機能する為、股裂きになるようなことはまずありません。
指は全指独立稼働。各指の関節は親指も含めて付け根ともう一か所しかないんですが、案外気にならないです。
太腿側面に Diesel の足首を畳んで配置することで横幅を稼いでいるのですが、上手い事やるとこの隙間に刀を引っ掛けて帯刀しているように見せかけることが出来ますという画像。
超長距離狙撃銃なので両手で抱えたりうつ伏せになって狙撃姿勢取りたいんですが、流石に難しいので私は諦めました。
結構大型の銃ですがちゃんと保持できます。
肘関節は腕担当ロボの股間部と膝の二重関節になっているのですが、ここは流石に2013年の設計で太もも感剥き出しですね。私の所持している Down Force を SF タイレル6輪風にするアドオンこと、DMY-Toys D-06 飛虎 にはこの部分に取り付けて太もも感を隠すパーツも付属しているんですが今回は取り付けていません。太もも感隠しパーツは他にもそれだけのアドオンが売っていたらしく TFsource で確認することが出来ます。2
あと見えないけど、首のあたりを上からのぞくと結構な隙間が空いていて、それを隠すパーツなども付属しています。 足首部のラチェットを強化する部品とかも含まれてるので M3 購入者には割とお勧めのアドオンだったんですけど、流石にもう入手は困難よな。
恐らく現在発売されているサードパーティーのコンバイナーでもこの M3 が唯一の凄いギミックがこれ!なんとスクランブル合体出来るのです!
足組は基本ビークルモードのまま( Last Chance の方はビークルのリアエンドを変形させてますが)ですが、両腕担当は結構な変形をします。
Car Crash と T-Born の腕モードでは肩部の合体用パーツの取り付けがペグのみなのでちょっと取れやすかったり(Down Force と Last Chance はペグだけでなく結構がっちり固定できる仕組みがあります)、Last Chance が微妙にノーズが長く、少しだけ収まりが悪いので、基本の配置よりは脆い感じがするんですが、手足担当の左右入れ替えも可能なので完全にスクランブル合体なのです。
後ろ姿掲載するの忘れてたのでここに捻じ込みますがこんな感じ。踵後ろは非常にデカいので十分な自立安定性があります。私ん家では10年近くコンバイナーモードのまま飾ってましたけど数度の震度4~5の地震で倒れずに居ました。
手足組をパージするとこんな感じになります。脚部はコンテナ後ろ半分が変形しているのがちょっと信じられない位格好いいです。
最後にブレイクダウンの居ない正典のレガシー版メナソーとの2ショット。メナソーよりも頭一つ分弱位背が低いですが、股下は M3 の方が長いですね(´^ω^`)
10年近くの長きにわたって我が家の一軍メナソーとして棚に鎮座いただいていましたが、 ここらで一旦収納です。とはいえこれを超える非正規メナソーはそうそう出てこないとも思うので、何年かしたら又返り咲いてもらいそうではあります。その日の為にメンテして保管なのですよ……
ここ迄出来がいい傑作プロダクトなので G2 カラー版も出してくれよ、ついでに Diesel の脚部修正してくれよ、って思ってたんですけど、結局実際に発売されたのは 2014年の TFcon Toronto で限定発売されたパッケージまで G2 版オマージュの Kar Krash だけなのよね(「C」が「K」になってるのは KO版という事らしいです)。
と思ったら 2018 年の TFcon Toronto では ”K-Bone” が発売されたらしいですね。これは今まで知らなかった……
本当に発売されたのかよ?って疑ってかかってたんだけど、沢山積み上げられた動画も見つかったので多分本当の話かと。
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↩モータースクワッド ミリタリーマルチプレクサー(M³)
DIESELをリーダーとする元レーサーによるコンバイナーチーム、モータースクワッドは、コロッサス戦争で迷走を続けていた。合体技術の進歩に伴い、DIESELは合体によって発生する過剰なエネルギー束を管理・制御できるようにAIを改造した。しかし、主従関係をしっかりさせた方がコントロールしやすいと考えたDIESELは、チームメンバーを慎重に選ぶ。
コンバットレースで彼のコントロール下にあった元レーサーたちが選ばれた。ラストチャンスとダウンフォースは、報酬さえもらえれば参加すると言っていたが、Tボーンとカークラッシュは違った。その頃、2人の兄弟はすでに反乱軍に加わっており、WARが勃発した。DIESELはT-BONEの事故の "真相 "を突きつけ、T-BONEとCar Crashは再びDIESELのもとで働くしかなかった。
彼らは戦時中、最凶のコンバイナーハンター、MOTOR SQUAD MILITARY MULTIPLEXER(M³)として合体する。コンビナー専用に設計された超長距離狙撃銃で、どんな強力なコンビナーでも獲物に気づかれない距離から簡単に倒すことができる。その弾丸の最大貫通力は、一人目の胸部を貫通し、二人目の頭部を貫通することが実証されている。このキラーウェポンの火力を扱えるのは、M³のようなコンバイナーだけである。
コストパフォーマンスの高いヒットマンであるM³は、ターゲットに対して一発も二発も無駄弾を撃ち込まない。狙撃が彼の得意とするところである。しかし、彼が接近戦から逃げ出すと思ったら大間違いだ。BATTLE RACINGの経験豊富なレーサーを多く抱えるM³は、敵に華麗な殺陣を見せることも惜しまない。戦場で大剣を振るう姿は、誰もが血の気が引くほど。その代償を覚悟の上でなら、傍観者を楽しませることもきっと嫌いではないだろう。
M³は仕事を終えて跡形もなく消え去るのか、それとも格調高い人種のように戦場の真ん中に姿を現すのか、どちらかだろう。これがコンバイナーハンターM³である。 - Fansproject M3 Intimidator Arm Filler Kit | Shadow Fisher:TFSource↩