まあオートボットの消防車も居るからね、と思ったりしなくもないですが、あいつもキングダム版は「オートボットインフェルノ」名義だったので「インフェルノ」単体だと商標的にアウトなのかもしれないですね!地獄感的には圧倒的にこっちの方が相応しい名前なんですが、1985年当時の私は映画「タワーリングインフェルノ」からの連想で消防車ロボットにインフェルノって名前が付いていても何の違和感も持たなかったのである。まあ「インフェルノ」の意味も判ってなかったしね。
閑話休題。今回のプレダコンインフェルノはロボットモードは(特におフェイスは)劇中そっくり、オルトモードはちょっとアリっぽくない印象という、まあレガシーはそういうシリーズだしな!という仕上がり。どうやらトランスフォーマーレガシーはロボットモードの可動と見栄えを優先してオルトモードは若干犠牲にしてる感ありますね(個人の感想です)。
特に蟻の顔が全然アリっぽくないんだよなあ。そもそも蟻ってこんなに複眼デカくないしね。複眼がデカいのは1998年のオリジナル玩具からで、それに倣ってアニメのCGでも大きな複眼になっていて、それの再玩具化なのでこの玩具も複眼がデカくなるのは必然なんですが、にしてもなあ……触角の可動の為のスリットに豚鼻感があってなんかショッカー怪人ガマギラーの面影も感じちゃうしなあ。
オリジナル玩具の複眼がデカいのは、多分映画「放射能X」(Them!)の巨大アリをモチーフにしていたからだと思います。実際凶暴そうな顎を含めて非常によく似ているので。翻って今回の玩具のオルトモードはそれ程その巨大アリに似ていない感じがします。
とはいえ頭部以外はなかなかの巨大アリ感で、特に上から見ると違和感あんまりないですね。
今回のオルトモードの特筆はアリらしく胴体が浮いた姿勢でしっかり姿勢を保持できる脚の構造でありましょうか。中肢がこの角度で固定(前後には稼働します)で前肢も胴体を浮かせた位置で固定できるのと、全体的に軽いのでこうした蟻っぽい姿勢が可能になっています。
初代の玩具ではここ迄胴体を高く掲げた姿勢をとるのは難しかったのでこれは大進化ですね。
残念なのは尻のブースターがオルトモードでは余剰で背中にのっけて置くしか出来ない事ですかね。せめて腹側に固定出来りゃ良かったんですが。
ただしそのお陰で武器として手持ちさせることが出来るようになりました。劇中の巨大銃の代わりですね。左右側面に5mmジョイントの凹があるので、もしかするとどうにかして腹に収める計画だったのかもしれません。
裏側から見るとこう。蟻の腹の部分にロボットモードの脚が収納されるのでブースターの収納場所がなくなってしまったんですね。
変形パターンは単純ですがよく練られている良設計です。
ロボットモードはスタイル良し。足長です。
脛の蟻の後肢がダミーなのがちょっと残念。また手首が小さいのも若干見栄えが悪いですね。尻の付け根で角度をつけられます。
ブースターを外さないとなりませんがロボットモードでも蟻の腹のままにすることも出来ます。
ブースターを手持ちさせて銃に見立てるとこんな感じ。手首の小ささ誤魔化せて良いかもね。
あと口が稼働して開閉可能。開けるとアホっぽさが増してカワイイ。
これはオルトモードから変形途中の蟻モンスター(´^ω^`)
蟻の巨大な頭部の中にロボットモードの頭が収納されるのですが、変形途中にしか露わにならない蟻の頭部の内側にもしっかりモールドが施されていてとても良い。
脚部の可動は非常に優秀で立膝や正座も楽勝でこなします。また腕部の可動も非常に優れていて、肘部はダブルヒンジで深く曲げることが出来ます。
蟻の肢の干渉を上手く処理すればポージング自由度は非常に高いです。
そう書いときながら大したポーズ付けてないですけど。。。
オプティックの集光ギミックもあり。
偶々近くにビーストメガトロンが居たので2ショットを。
オリジナルのインフェルノと。ロボットモードは完全に新作の方が優秀だけど、旧玩具も色んな魅力が詰まってんのよね。
これはロボットモードにするときに頭から変形開始したらできてしまったアラクニアモード(´^ω^`)
駿河屋にて3980円で購入。