変圧器たち

へんあつき-たち

Transformers: Animated Soundwave

このトップ画像、撮影しては「なんか埃が残ってるな……」ってクリーニングクロスで拭き拭きして撮影……てのを何度か繰り返したんですが、隙間とか段差のキワとかにどうやっても埃が残っちゃって全然綺麗にならねえな!とちょっと挫けかけたんですが、「そういえば先日こういう時の為にタミヤのモデルクリーニングブラシ(静電気防止タイプ)、買ったじゃん!と思い出して使ってみたんですよ。そしたらブラシでちょいちょいと隙間とか段差のキワとか払ってやっただけで綺麗さっぱり埃が無くなっちゃってんの!凄い!……という訳で玩具メンテナンスツールとして非常にお勧めであります(汚ったないビフォー画像はこちら1)。

さて、自動車にディスガイズするサウンドウェーブとしては G2 Go-Bots のサウンドウェーブが初出かな?と思うのですが、あれは全員がミニカーからロボットに変形するというコンセプトだったのでノーカンという事にして、このサウンドウェーブが実質最初の自動車にトランスフォームするサウンドウェーブになるのではないでしょうか?

アニメイテッドに登場したサウンドウェーブはちょっと変わった設定の持ち主で、人間が製造した(設計はメガトロンですが)歌って踊る玩具ロボットを前身として音波攻撃でそこらの家電ロボットを操り、最終的にはそれらと融合合体してトランスフォーマーとしてのサウンドウェーブ受肉した、的な感じでした。スパーク入ってる?2

その為殆どゲストキャラの扱いで登場話数は3話のみ、内2回は前後編でした。オルトモードへのトランスフォームを披露したのは初登場時(10話:日本では放送順が変更されていて4話)のみで、再登場の前後編(37、38話:日本放送時は34、35話)では自身のオルトモードと同型の黒い車両が多数登場していました。変形パターンは非常に玩具準拠だったので玩具の方が先に開発されていたのかもしれません。

オルトモード:

オルトモードは架空のトールワゴンですが、リアにウーハー詰め込んだ所謂外向きオーディオってジャンルのカスタムカーの趣で悪そう、そして音圧攻撃というサウンドウェーブに相応しいディスガイズだと思います。

車体リアウィンドウ部にはウーハーとレベルメーターのモールドがあり、残念ながら未塗装ですが正に外向きオーディオカスタムですね。

フロントグリル部分にはサウンドウェーブの記号ともいえるテープレコーダーの操作部分の様な意匠。左右で一寸ズレちゃうのは仕様か経年劣化か(変形下手糞の可能性もありますが)。

側面ドアパネル部分にはカセットテープのリール部分の様なデザインのデコレーションが施されています。またウィンドウ部分は低く抑えられチョップしたカスタムカーの様な格好良さがあります。

天井部分には何故かスイッチのアイコン。

底面は完全に塞がっておりロボットを連想させるパーツは全て隠されています。

オルトモードではレーザービークを天井に固定できます。アニメイテッドサウンドウェーブは自身の従者を体内に格納できませんが、「楽器」として屋根に搭載できます。

ロボットモード:

なんか妙に蟹股だな……と常々思ってたんですが、これは膝下部の左右組間違いがあったという事が、今回国内版のサウンドウェーブエレクトロスタティックを購入して判明してしまいました。

膝下の関節パーツが左右で入れ替わっていてこの状態になっていたんですが、この状態だと上の画像の様に膝下に対して太腿部分が真っ直ぐにならなかったんですよね。しかしこの状態でもオルトモードへの変形には支障ないし「アニメイテッド特有のデフォルメでガニ股表現してるのかな?」とか思ってたんですが(´・ω・`)

非常にわかりにくいですが正しく組み替えたものがした画像。段差が深い側が内側にくるのが正解でした。パーツの組み換えはネジ1本(左右で2本)外すだけで出来ました。他にこの症状聞かないので私の端末が偶々組み間違えだったんだろうと思いますけど、アニメイテッドサウンドウェーブでロボットモードがガニ股にしかならない人は確認してみてください。

正しく組み替えるとこう!ちゃんと真っ直ぐになるじゃん!全体のデザインは驚くほど Derrick J. Wyatt 氏デザインのデフォルメ絵のまんまで滅茶苦茶すき。アニメイテッドのデザインとそれを再現した玩具は本当にすき。このサウンドウェーブに関して言えば両肩のスピーカーの意匠をリアタイヤで再現してるところとか最高に素晴らしいと思います。

胸部のクリアパーツにはちょっと判りにくいですが裏側にレベルメーターの様なモールドがあり、透かしの様にクリアパーツの奥に浮き出して見えます。

後ろ姿。巨大なスピーカーユニットを背負ってるデザインもかなりアニメのまんまですね。

設定画の素立ちポーズに似せてみました。腕とか脚とか細かいところは全然違ってるんですけど全体的なプロポーションとかがデフォルメされたデザインにそっくりで、変形玩具でここ迄似せてしまうタカトミデザイナーの設計力も素晴らしい逸品です。

頭部。ディティールはかなりアニメに忠実ですがちょっと印象が違うのは抜きの関係だと思います。もっとパーツ数多ければ!細面のマスク顔に頬を覆うようにデカいエアインテークが取り付けられているような顔なので、そう解釈するとだんだん似てきます。ザマス眼鏡の様なオプティックはクリアパーツ製ですがこのサウンドウェーブでは赤く塗装されていて光りません。この塗装が一寸ガタガタなのがアップにすると残念ですね。

イジェークト!は出来ないですし開けたところでみっともないだけですが、胸部の窓の様なパーツは変形の都合で開ける事は可能です。

イジェークト!写真が下手でどうなってるのか全然判らんね……上の画像を補助線に想像してください。

可動はまあまあ。肩部の可動に癖があり、下腕のガワが結構干渉するので腕の可動は程々です。

脚部は立膝は何とかできるレベルの可動。しかし足の内側が塞がれていないのでスッカスカですね。

単体だとあんまりアクションポーズも映えないの。手も開き手なのでいまいちポーズが決まりにくい。下手糞でごめんなーサウンドウェーブ……

レーザービークのオルトモードであるギターは非常に大型です。サイズだけで言ったらウッドベース位あるのでは?フライングVっぽいデザインですがヘッド側もV字型になっているのが特徴。

これがギター側の5mmジョイントをサウンドウェーブの腕の内側にある5mm穴に取り付けることで演奏している風のポーズにすることが出来るんですよ!もうこれ考えた人天才でしょ!

もう弾かせまくりですわ。私の個体は膝関節のボールジョイントが結構ゆるゆるなんですが、頑張ればこれ位激しいギタープレイをさせることが出来ます。

またオルトモード時のマウントを利用してギターを背負わせることも出来ます。練習帰りのバンドマンみたいですね。

そしてレーザービークのビーストモード。劇中ではもっと羽根を畳んだ立ち姿勢取ったりしてましたが玩具では飛行姿勢固定です。とは言えこの出来の良さ。劇中では攻撃音波を発する「武器」としての役割を持つオルトモード「ギター」と破壊された後のサウンドウェーブの残骸から恐らく本体であろうと思われる G1 ライクのカセットテープレコーダーを救い出して消えていきました。あのカセットテープレコーダーにサウンドウェーブのスパークが詰まっていたという事なのかな?

ビーストモードの状態でオルトモードのサウンドウェーブに搭載することも出来ます。

トランスフォーマーアニメイテッド玩具は一つ残らず傑作トイなんですが、これも素晴らしい出来なのでお勧めです。もっとアニメイテッドデフォルメの玩具出してほしいとは常々。


  1. あー!あれだ、サリがオールスパークキー使ってアップグレードしてるからだ!メガトロンはそれも計算ずくで娘の誕生日プレゼントにどうぞってやってたのか!狡猾やねえ。