変圧器たち

へんあつき-たち

Transformsers: ENERGON ULTRA MAGNUS with KNOCK OUT

これはTransformsers: ENERGON のウルトラマグナスですが、「マイクロン伝説」ウルトラマグナスのリカラーアイテムです。多分別人。マイクロン伝説(Transformers: Armada)のウルトラマグナスは海外では Overload という名称でしたが、Overload としての人格があるのか単にmini-con KNOCK OUT がアーマーアップした姿をそう呼んでいるだけなのかも良く判りません。

本玩具は日本では「スーパーリンク」放映時にマイ伝ウルトラマグナスを G1 ウルトラマグナスカラーにリカラーし、スペースマイクロン3体とセットにした海外版「ENERGON ULTRA MAGNUS」を USA エディションとして限定発売していたものです。その為仕様は外箱ブリスター部に「Toys dream project」のシール貼ってある以外は海外版と全く同じ内容の筈です。

G1 ウルトラマグナスの玩具版同様に白いロボットが巨大なマグナスアーマーを「着る」仕様ですが、本玩具では白いロボットはウルトラマグナスという名前ではない事が判明しているので、後の IDWウルトラマグナスの別人がマグナスアーマーを着こんでウルトラマグナスを名乗る、のさきがけの様な奴かも知れないです(適当)。

オルトモード:

牽引車と巨大トレーラーのセットで、牽引車側は Mini-Con(日本ではマイクロン)なので非常に小さい牽引車が巨大トレーラーを牽引している絵面になるため、超重量物を陸送する特殊車両感があります。

牽引している構造物自体が非常に大きいですが、これ自体はスペースシャトル(ジェットファイヤーのオルトモード)を積載する台車な筈です。

牽引車が非常に小さいのでなかなかスケール感があります。

横から見ると上部が斜めになっていてこの上部にオルトモード状態のジェットファイヤーを接地するようです(未所持なので未経験)。今回レガシーでアルマダオプティマス発売されるまでコンボイスーパーモードとの合体も、キャリーとしての積載もせずにただウルトラマグナスとしてオルトモード⇔ロボットモードの変形だけ楽しんできたってストイック過ぎない?

スペースシャトル積載車にしては物々しいトレーラーデザインはロボットモードのしわ寄せによる見立て変形で犠牲になったオルトモード、なんだろうけど、これはこれでハッタリの利いた非常に格好いい車両に仕上がっているので「アリ」なのです。変形は非常に単純ですが、ロボットモードの脚部が腕部と組み合わさっている側面の構造は非常に美しくカタパルトとして斜めになった積載台や車両最後部のブラストディフレクターの造形など見立てではあるけどそれなりに説得力を与えてくれます。

そうはいっても真上から見るとどうしようもなく脚っぽいんですけど……(´^ω^`)

こちらは本体の Mini-Con KNOCK OUT。煙突みたいに見えるのはオーバースケールのトレーラー連結部品ですね。フロント部分が左右非対称のディティールになっているの、ビーストウォーズっぽくて良いですね。Mini-Con としては大柄。オルトモードの形状的には積載人数も多そうですし、兵員輸送車とか極地探検車みたいなデザインに見えます。

タイヤは6輪とも同じパーツを使っているようなんですが、後四輪はその取り付け部分の内側にタイヤと同じようなトレッドのモールドがあり、塗分けられていないので判り辛いですがダブルタイヤで後8輪を再現しているようです。

マグナスアーマーとの対比はこんな感じ。

ロボットモード:

先ずは Mini-Con KNOCK OUT から。変形は非常に単純。天地の向きが逆ですが変形パターンそのものはマグナスアーマー部分と似たような感じです。

ロボットモードでも Mini-Con としては非常に大柄で、現在のコアクラスより頭一つ分小さい程度のサイズです。

上記画像では左からマイクロマスター グラスピット(Greasepit)、マイクロン ムーブ(Mini-Con PAYLOAD)、マイクロン ノックアウト(Mini-Con KNOCK OUT)、トランスフォーマーファンブック付属オプティマスプライム レッドクリアver.(コアクラス)。

可動はほぼ肩のみ。股間がロール軸になっているので脚部全体の向きを変える事は出来ますけどね……

ウルトラマグナス時の頭部もこっちに内蔵されているので4頭身キャラにもできますよ! TF がロボットモードの頭部に脳を持っているとは限りませんが合体時の頭部がこっちにあってアーマー側に単体ロボットモードがない以上この合体はゲシュタルトではなく単なる武装強化という事だと思うので、ある意味彼はミニバス・アンバスポジションって事ですね。

合体部分。特にロック機構があるようにも見えないんですが、押し込むと途中でクリック感があるのでどっかでロックされてるのかもしれないですね。押し込んだ勢いでこの奥の正方形のグレーのスイッチが押されると「ギゴガゴ音」がなります。20年間電池入れっぱなしで補完してましたけど液漏れする事もなくちゃんとギゴガゴ鳴ってくれたので嬉しい(電池は抜きました)。

合体するとこう。カラーリングがそうなのでしっかり G1 ウルトラマグナスに見えますが、肩部の構造とかもウルマグ感あるので Armada の時点でもウルトラマグナスとして企画されてたのかもしれないですね。

非常に目つきの悪いフェイス。いしいひさいち描くところの中畑清に似ている気がしますけど、どうでしょうか。「ゼッコーチョー!!」とか言いそう。

可動は絶望的。肩、股間付け根、足首が可動する程度です。

ギミックとして肩部の蓋が開いてミサイルポッドが展開できます(ミサイルはモールドのみ)。

ウェポンモード:

ひっくり返して脛部分を展開しただけでウェポンモードとか言う?という疑念は兎も角、KNOCK OUT も手持ち武器に変形します。トリプルチェンジャーにしてターゲットマスターなのでは?

持たせるとこう。銃身は偉大。

そしてウルトラマグナスのマトリクスキャノンモードです。非常にデカい。

そして私は今回初めてこのモードに変形させてたのでその時知ったんですが、マトリクスキャノンのバレル部分(ロボットモードの膝下)はロボットモード脚部から完全に分離して、ロボットモードの腕部側に取り付けられるので、厳密にいえば差し替え変形なんですよね。

しかしこの大胆過ぎるパーツ移動を差し替えに見せないようにすべく、脚部側のスロットと腕部側のペグを勘合させることで膝下を移動させるレールを連結して脚部から腕部側に膝下をスライド移動させる事で一度もパーツを取り外さずにパーツを付け替えることが出来るという物凄い解決策で差し替え変形を避けているんですよね。これは凄い。

レガシー アルマダユニバースオプティマスプライムとの合体。このボリューム感はトランスフォーマーというよりもゾイドダイアクロンに近いかも知れません。強化合体武器にトランスフォームするってのは映画「トランスフォーマー/リベンジ」でジェットファイヤがやってましたが、アイデンティティ的にも「俺の死体を好きに使え」位しか出来ない気がするんですが、このウルトラマグナス(元ネタの Overload も)はそもそもミニコンの強化アーマー部分だけで成立しているので TF のアイデンティティ問題を上手く回避したな、という気がします。

尚、ハンドガンに変形するのは G1 メガトロンを筆頭に全然アイデンティティ問題に抵触しないのでアリアリの有りです。

「門」モード(´^ω^`)

ああー後忘れていたけど、マトリクスキャノン時は左右の砲口にスプリング式のミサイル発射ギミックがあります。これロボットモードだとなかなかのデッドギミック(ロボットモード時は踵にあたる為、ミサイル発射させる気にならない/オルトモード時は完全に砲口は隠されてしまう)という事もあり、毎回忘れて「あれ?別のトランスフォーマーのミサイル一緒にしちゃってんじゃん!」って思ってしまうんですよね。これまでマトリクスキャノンモードにしたこと無かったので、「マトリクスキャノンでミサイル発射ギミックあり」が脳に刻まれてこなかったんでしょう。今回備忘でこの blog 作ってるんだからこういうのこそちゃんと書いておかなきゃ、という事で追記です。