変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー スタジオシリーズ SS-104 バトルトラップ

TF でレッカー車と言えばホイストとかレッカーフックとかロングアーム(実写映画版)とか、割と居ますが、どうやったって自動車なので殆どがオートボット所属な訳ですよ。もしやディセップ所属のオルトモードがレッカー車のキャラはオンスロート(最後の騎士王)位しか居ないのでは?ジャンキオンには居そう(と言うか最近発売されたレガシーのスクラップフックが居ますね)。実写版の敵キャラとしては航空戦力だと絡ませ辛いから敵も自動車って事なのかしらん。

パッケージは SS-103 バンブルビーと同様シール処理ではなく日本国内向け新規印刷された奴。海外版パッケージにシール貼る方式って海外で売れ残った不良在庫を国内で売り捌くとかなら兎も角、販売計画立てて売る商品だったらコスト的にも専用箱印刷した方が安い気がするんですけど、最近は版下代も出ないほど販売数減ってたんだろうか(ここ迄書いて気付いたけど変形箱じゃないからお安く国内専用箱用意できたのかもね!)。

バトルトラップの名前は 1987 年に登場したオートボットで、1つのパーソナルコンポーネントでオルトモードは2つのビークルに分離変形する逆コンバイナーことツーインワン戦士(Duo-Con)がお馴染みだったんですが、今回の人とは 1mmも共通点ないので同姓同名パターンだと思います(でもまあもしかすると劇中で胴体から真っ二つに切断されて死亡するとかのオマージュが無いとも限らんけど)。

オルトモード:

モチーフは GMC C70 ベースのレッカー車。「BERNIE'S TOWING & AUTOBODY」のロゴ入りですが、実在する企業とのタイアップって訳ではなさそう。Google ったところ「BERNIE'S AUTO REPAIR& TOEING」と言う自動車修理&自動車牽引の会社は実在するようですが、ロゴが全然違ってました。

GMC C70 って車両(実はこれが車種名なのかも良く判らんのですが)は小型トラックのベース車両みたいなやつっぽく、ダンプとかバンとかいろんな種類のがあって、レッカー車もいろんな仕様があったようです。

小型トラックって言っても「ハイラックスみたいな奴でしょ?」と思ったら糞出かかったベイバースのアイアンハイドのオルトモードこと GMC トップキック位のデカさなんでクーペボディのスポーツカーと同じくらいの全長って事は無いと思います。

オルトモードの造形はかなり気合が入っていて、スーパーチャージャーのエアスクープ(予告編ではここから小型ミサイル発射してましたが)は当然として、ルーフ上のエアホーンやフロントウィンドウ脇の投光器の様なパーツもしっかりモールドされています。

ボンネットのふちのエッジがちょっと立ちすぎてて真四角いイメージでジェネレーションズ版スキッズのオルトモードみたいな謎車かな?と思ったら実車も大体同じ印象の見た目だったので吃驚しました。GMのライセンス取ってるので似てないとマズい。

オルトモード底面。このサイズのレッカー車は吊った車の重量を分散させるために後輪はダブルタイヤになっていることがあって、劇中登場のプロップ車もそういう仕様っぽいんですが、本 TOY はリアタイヤの内側にロボットモードの膝関節が配置されているので本来ダブルタイヤを配置するスペースがないんですが、何故かタイヤの幅を補足することでリアのダブルタイヤ化を実現しちゃっています。

この段を書こうとしてた時に丁度「リアがダブルタイヤになってるのなんで?」みたいな tweet を見つけちゃってうっかり糞リプ送って迷惑かけちゃったりしてたんですけど(その節は御免なさい)、わざわざダブルタイヤにせずに内側のタイヤ省略して普通サイズの幅にしとけば良くない?

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Instagram の記事によると設計は大西裕弥さん。リア側無理やりダブルタイヤの秘密については特に言及されていませんでしたが、もしかすると GM の人とかに「レッカー車だからね!ディティール!ね!リアのダブルタイヤとか楽しみにしてるから!」みたいな事でも言われたんでしょうか。バイクのタイヤ二つくっつけたみたいになってますやんか。

キャブ後ろの荷台の下はロボットモードの足首パーツが収まってて「ショッポも入らない」位ギリギリな車高になっちゃってますが全体のバランスはプロップ車によく似てると思います。

萌えポイントはルーフ後端部のロボットモードの腕パーツのモールドを逃がすために切られたスリット。ここにキッチリ腕パーツがハマるとルーフパーツが浮かずにドアパーツにハマります。腕パーツは特にピンでロックされるでもないので割と定位置判りづらいんですが、関節を直角直角でまとめてこの屋根の切り欠きにモールドキッチリ合わせてやると割とがっちりめに固定できると思います。

当初気になったのはこの隙間。なんだけどプロップ車ではこのキャビン後ろの黄色いパーツが存在しないので、この隙間も本来は存在しない。ここは荷台の上にウインチとかクレーンの基部があるだけなんですよ。最初知らずにここを埋めるアドオンパーツ注文しちゃうことだったので危ないとこでした。

キャブ側と荷台側のグレーのパーツが面一にならずに荷台側が張り出しているのは実車通り。なんですが荷台の段差はちょっと小さくてレッカー車の特徴的な荷台になっていないのはちょっと残念。

https://news.tfw2005.com/wp-content/uploads/sites/10/2021/10/Rise-Of-The-Beasts-Filiming-In-Maras-09.jpg

実車はもっと高低差あってこれがレッカー車っぽさなので頑張って再現して欲しかったですね。マスターピースに期待(出るかな?)。

フロントのバンパーはウェザリングされていてリアリティがあります。フロントガードはサイズ的、強度的請託で非常に太ましくなっていますが雰囲気は出ていると思います。

ロボットモードの武器となる鉄球はオルトモードではここに取り付け出来ます。

上手いこと引っ掛ければ実際にレッカー出来るぞ!(´^ω^`)こういうプレイバリューは好き。

ロボットモード:

一寸腕が短いですが足長でスタイリッシュ。カラーリングも相まってヒロイックでさえあるんですが、角ディティールや顔の造形は確かにヴィラン

武器の鉄球は 小改造でチェーン付けてる人結構見かけるんですけど手首が鉄球になっている解釈も悪くないと思って居ます。20年前なら発射ギミック確実に付いてたと思います。

レッカー車のルーフ部分は丸々背中に背負ってるんですが形状が絶妙なのでガワ感はあまり感じません。

ロボットモードの腕の後ろ側にレッカー用のクレーンが折り畳まれて配置されるんですが、これは後一段階位畳めて欲しかったですね。

シャープでシュッとしたマスクでオプティックがどこなのか全然判らんデザイン。個人的には赤い照れ記号の上のスリット状の箇所が目なんじゃないかと思う訳なんですけれども。

横顔を見るとちょっと姫カット風と言うか、「こちらダイヤル100交番」の助手の髪型っぽい感じもあり。大変複雑な彫刻になっており、だんだん人の顔に近づいてきた実写トランスフォーマーの最近の流れからするとかなり異質。全然違うんだけど何故かギャラクシーフォースのノイズメイズやサウンドウェーブを思い起こさせるデザインラインな気がします(Twitter ギャラフォのブレンダルに似てるって書いてる人いたねそういえば)。

鉄球は手に取り付けない時は開きにして背中のここに取り付け出来ます。

足長なので開脚ポーズが決まりますね。見た目が格好いいので私のしょっぱいセンスでもまあまあ格好いいポーズがキマってしまいます。

から足立ちも余裕ですが腕が短いのでスーパーヒーローランディングは無理でした。

屏風の背景は神殿っぽいところ。マチュピチュなの?ちょっと建物の様式と逢ってない気がしますが。

あみあみにて購入。4230円。