変圧器たち

へんあつき-たち

Transformers: Prime SOUNDWAVE

引っ張り出してきたケースに懐かしい奴沢山入ってたのでメンテがてら記録残しておきます。

プライム発表された時ってどうやって知ったんだっけな?海外サイトのリークだった気がしますが最初にこのサウンドウェーブを見た時は過去のどのサウンドウェーブとも似てない上にオルトモードもまったくサウンドウェーブ要素が入ってなかったにもかかわらず、格好いいが先に来て玩具に対する期待が増し増しになってた覚えはあります。

そして本アイテムはその期待を裏切らない出来の良さで滅茶苦茶満足感高かったのです。まあ不良品だったんですけどね!

プライム玩具は国内ではコストダウンの為なのか塗装が省かれてシール貼る仕様になってしまったのと、アームズマイクロンと組み合わせて遊ぶ要素が加わってそれ様のジョイントが増設されたリデコでの発売となってしまった為、オリジナルの玩具デザインから一寸雰囲気も変わってしまっていたのでこれは海外版を買っておいてよかったと思いました。

オルトモード:
経年劣化で軟質パーツが変形してて辛い!(´;ω;`)ブワッ

よく見たら軟質パーツだけじゃなくて主翼の先端側の薄い部品もちょっと変形しちゃっててね……

……気を取り直して、オルトモードはサウンドウェーブとしてそのチョイスの意味が良く判らない無人攻撃機General Atomics MQ-9 Reaper」とされていますが、期待に直交する薄くて長い主翼、長い機首と機首先端部の特徴的な盛り上がりや V 字型の尾翼は他の無人機でもみられるモチーフなので実際のモデルについては良く判りません。中国軍の「成都 GJ-1 翼竜I)」もほぼ同様の形状だしね。

お尻。MQ-9 Reaper も中国製の翼竜も尾部にプロペラを搭載したレシプロ機ですが本玩具ではプロペラスピナーの様なパーツは造形されていますが、プロペラ自体は省略されています。

スピナーの先端はよく見るとジェットノズルの様なモールドもあるのでこの無人機はジェットエンジン化された機体なのかもしれません。

上部は比較的シンプルな面構成で無人機らしさを醸していますが、ロボットモードのパーツを畳んで配置しているため複雑なモールドになっていますが、これはオルトモード航空機な奴あるあるなので仕方ないところ。とは言え機体の厚みは非常に抑えられていて機体下部に胴体がはみ出している感はありません。

フィギュアスタンド用の穴は特にないので飛ばすのはちょっと面倒くさいです。

変形の都合で機首の下部を開閉することが出来ますが、口を開けると急にスカイリンクス感出てきますね。

機首の着陸脚は展開可能。コロ走行はありませんが片持ち式のリアルな造形です。しかしリア側にはタイヤっぽい意匠のパーツはなく、胸部の突起で設置する構造になっています。

裏/表。オルトモードとロボットモードのシルエットは大きく異なりますが、変形はいたってシンプル。極端に言えば主翼を上方に移動して腕に、機首側を半分に分割して脚部にしているだけです。

ロボットモード:

異形にしてスタイリッシュという奇跡のデザイン。前述の通り非常にシンプルな変形パターンですが肩基部の位置が大きく移動してシルエットを一変させるため広い肩幅を持つヒロイックな体形になります。

マスクレスのフェイス部分はこれまでの弩のサウンドウェーブとも大きく異なります。このマスクレスかつほぼ全面がシールドで覆われた顔の源流はギャラクシーフォース ノイズメイズじゃないかと思うんですがどうですかね?その後この「顔」はトランスフォーマー アドヴェンチャー(Transformers: Robots In Disguise)で War for Cybertron のオルトモードと結びつき、トランスフォーマー アーススパークではマスク顔に戻ってますが逆三角形の顔と上半身で航空機にトランスフォームするという繋がりが継続されているように思います。

私のアイテムでは顔のシールド部分はゴールドに近い塗装なんですが、真っ黒フェイスも存在するようで、その違いが気になります。これは確か BBTS で最初に発売された時に買った奴なので初版のはずなんですが。

側面から見るとその特徴的で異形な腕のデザインが良く判ります。この下腕の前部も固めの軟質パーツ(なんと矛盾に満ちた!)製で私の個体は経年で若干変形しています。

背面はオルトモードの尾翼が背中から生えた羽としてそのまま配置されています。この部分は特にパーツ移動もしていないのにバッチリロボットモードの背中の羽根として完璧な見た目になっていて、設計者のセンスの良さが良く判る部分だと思ってます。誰なんだろう?設計した人?

このサウンドウェーブサウンドウェーブとしてのアイデンティティは胸部のパーツが外れてレーザービークにトランスフォームする点ではないでしょうか?

レーザービークは偵察用ドローンなんでしょうか?それとも自我を持った独自のトランスフォーマーなんでしょうか?ちょっと良く判りませんが玩具では X ウィングっぽい物体に変形します。

レーザービークを取り外した胸部はぽっかり隙間が空いていますが、複雑なディティールなのでこれはこれで様になります。

脚部は鳥脚関節ですが深く曲げられないので鳥脚感は薄め。踵でバランスをとることが出来るので自立安定性は高めです。腕は前腕部のバランスが異常ですが良く動き外連味のあるポーズを付けやすく適当にポージングしても様になってくれるので助かります。

さて、私の個体では右足側の機首上ガワパーツのピン止めに不良があり、本来はピンとパーツの間に挟まれた黒いブッシュ(ワッシャー)がパーツの抜け止めとして機能する筈なんですが(上のポンチ絵参照)、この黒いブッシュが多分基部迄達していて、抜け止めとしてまるで機能していなかったんですよ。

多分ですが組立時に機首上部のパーツを取り付けずにブッシュを付けたピンを打ちこんでしまい、その後無理やり機首上部パーツをピンに捻じ込んだんだと思います。オルトモードで出荷の時はパーツが組み合わさっているので不良がバレずに出荷されたのではないかと。その為若干軸受け部分の穴が拡張されてしまっていましたが抜け止めで固定される段差は健在だったのでこの黒いブッシュパーツをカッターで切り込みいれて外し、機首パーツをはめ込んだ後光硬化レジンを流し込んでブッシュの代わりとすることで10年ぶりくらいにポロリしない状態に修復することが出来ました。

画像上は正常な左脚部分。画像下が光硬化レジンを流し込んで抜け止めにした右脚。若干緩いんですが抜け止めはしっかり機能しており、ロボットモード、オルトモードとも問題ないので修復大成功です。