変圧器たち

へんあつき-たち

Transformers CROSSOVERS HULK

本玩具は 2008 年に発売されたものですが、この年と言えば映画「インクレディブル・ハルク」が上映された年でもあり、「インクレディブル・ハルク」という事はベティ・ロスがリブ・タイラーの方なんですよ!私は断然ジェニファー・コネリーのベティ推しですけどね!話を戻すとエドワード・ノートンのハルクはさわやか長髪でハルクにしてはちょっと優男に過ぎるよね。発売時期的には被ってるけどデザイン的にはあんまり関わり合いはなさそう。

https://tfwiki.net/mediawiki/images2/thumb/e/eb/Crossovers_Hulk_toy.jpg/800px-Crossovers_Hulk_toy.jpg

上の画像は TFWIKI.net から持ってきた奴ですが、パッケージ裏の製品説明にも使われているハスブロオフィシャルの画像ですね。私は長年この画像を信じて先日 Twitter (旧称)に上げた画像もこれに準じた変形だったんですが、これ肩の変形忘れてるミストランスフォームドじゃんかよ!……という事に今気づきましてね、この記事用に撮影したロボットモード画像全部撮り直しですよ(´・ω・`)

それでは気を取り直してまずはオルトモードから。

砲身の形状が独特ではありますが戦車ですね。砲塔の回転はありませんがデザイン上は車体と砲塔が別のように見えるデザインなので「戦車」で大丈夫だと思うけどどうかな……この角度だと自走法とか突撃砲に見えなくもないですが。

真横から見るとキャタピラにパースがついており斜め前から見ると遠近法が強調されるデザインになっているのが良く判ります。ルノー FT-17 軽戦車とか最前面の誘導輪だけ大直径でこういう風にパース付いたみたいに見える戦車も実在するのでもしかしたら「そこはデフォルメしてないですけど?」と怒られるかもしれないですが個人的にはこのキャタピラでサインは昭和の宇宙戦艦ヤマトの当時 4500 円という超高級プラモデルであることろの「デフォルメ・ディスプレイ・モデル」(私は小学生だったけど小遣い貯めて買って作ったぞ!)同様のデフォルメだと信じていますが。

後方から見ると変形の都合が見え隠れしていますが、カラーリングの妙でいい感じに纏まっていると思います。この角度だとキャタピラ最後尾がスッカスカなのが丸見えなんですが、こここそがこの玩具の見どころなんですよ!ハルクのデカい掌を履帯後端に見立てているというこの設計センスの素晴らしさよ。

砲身は仰角付けることが出来ます。足首の変形の恩恵って言えばそうなんですけど、ここはちゃんとそうなるようにヒンジの位置とか調整されているからこそ、という気がします。

右側のフロントスカート部分に打撃痕があったりフェンダー上面部の細かなディティールなど、モールド自体はやや大味ではあるんですが、他のクロスオーバーズラインの玩具と比べても非常に気合が入ったデザインのように感じます。マーベルとのクロスオーバーズのシリーズでは同キャラを複数回使いまわすという悪癖がありまして、ハルクも翌年にブルドーザーから変形する玩具が発売されていましたが、それと比べると段違に凝った造形の様に思えます。ブルドーザーハルクは未所持なので動画でしか知りませんが、いい加減なオルトモードのデザイン、妙な関節位置、大雑把な変形と良いとこなしのように見えます。でも現在中古含めても発売しているのは戦車の方ばっかりなので希少価値で言えばブルドーザーの方が貴重なのかもしれないですね(今 ebay で調べた限りでは価格的には同じ位かあ……でも国内で売ってるとこはないみたいだし、オークションとか覗いてもあんまり出品された形跡もないのでブルドーザーの方は入手困難そうですね。戦車ハルクの方はリカラーのグレーハルクで良ければAmazonで中古 4200 円在庫ありでまだ売ってたので入手難易度はまだ低いかと)。関係ないけどヒューマントーチだったらまだレドマに 2 個残ってるっぽいよ!

オルトモード時は主砲を伸ばすのが正解なんですが、個人的には短いままのシルエットの方が好き。

ここでついでに書いてしまいますけどオルトモードの砲塔の位置の正解が良く判らず。この画像ではその上の画像と比べて砲塔が前方にオフセットされているんですが、これでも固定出来てしまうんですよ。バランス的にはこっちよりも 1 個上の画像の一だと思うんですけど。

砲塔の取り付けはここに砲塔側の太いピン x2 を差し込んで固定するんですが、この 3 列の穴のうち真ん中の列と左側の列のどっちにも固定出来てしまうんですよね。ちなみに真ん中の列以外はネジ穴になっています。ていう事は真ん中が正解かあ、って思うんだけど真ん中を使うと砲塔位置がやや手前側になってしまってバランスが悪い。

で、なんでどっちの穴にも挿せるのよ?って言うと本体後方側でトボットモードの腹部をオルトモード時に固定するピンが何故か2か所ある。受け側の穴は左右にそれぞれ1個ずつしかないのでここのピンは本来1個あれば良いんだけど、これはロボットモード時に展開して外装を固定するためのピンも兼ねているので二つあるんだろうけど、そっちも一つあれば良くない?上のピンを取り付ける側は下の画像の箇所なんだけどそっちは穴一つしかないし。

で、下のピンを使うと砲塔はやや後方に、上のピンを使うと砲塔がやや前方に取り付けることが出来るという謎仕様(仕様なのか?)。

ロボットモード:<br>

これは肩の変形を忘れているミストランスフォームドですが、これはこれで違和感なかったんですよ。しかしこの状態だと腋部の関節がキャタピラの内側になってしまい、そこにはスプリングが仕込まれているので脇を開いた状態で固定できないという欠点があり、ポージング自由度が極端に狭まってしまいます。

で、それを克服しようとすると腋が閉じないように関節部に何かを挟んでどうにかポーズ付けるしかないんですが、そうやってポーズ付けてみたのがこの画像です。こうすりゃプロポーション的には「まあハルクってこんな感じだよね」の範疇に収まる感じ。

気を取り直して肩を正しく展開させたロボットモードのうらおもて。

成る程、肩部のボリュームがさらにアップしてこっちを見たらもうミストランスフォームドは間違ってるわって気がしますね!でもインターネットでこの玩具を検索するとちょいちょい間違ってる画像ヒットしますね。流石にレビューサイトで間違ってるとこはなさそうですがヤフオクとかの商品画像とか(危うく私がレビューサイトで初のミストランスフォームドを披露するところだったぜ……)。

非常にトップヘビーに見えるロボットモードですがオルトモードで砲身だったパーツを縮めた部分が踵になってるので自立安定性は高い。所有しているクロスオーバーズ全部そうですが股間や肩部等ラチェット入ってるとこは総じてラチェットの刻みが大雑把なので丁度いい具合の角度になかなかできません。加えて経年劣化なのか前腕に重ねて固定するガワがポロリしやすくなってるのと、膝のスライド機構のロックがほとんど効いてないのでポーズ付けるのに触ってる時にこれらがウザいのなんの。

そういう難点はありますが「ロボット化したハルク」のイメージ通りのメカメカしいモールドを纏っていながら足首には五指のモールドちゃんとあったり、背部の僧帽筋や広背筋を思わせる造形がしっかり施されており何よりギガンテックアームばりの巨大前腕によってトランスフォーマーというよりはハルクのアメトイとして飾っておきたいデザインになっているのが素晴らしい。

頭部ヘッドはハルクっぽくもあるし、微妙にフンガーって感じもします。ぱっと見極端にデフォルメされたハルク風なんですが人中窩がスジボリモールドで再現されてたり、頭部側面に丸いスリット状のメカパーツが配置されていたりリベットが打たれていたりして頭部もちゃんとバランスよくメカメカしいアレンジがなされています。

ブルドーザーハルクも頭部は同じパーツを流用しているって話ですが、この時点でベストなハルクヘッドだったって事なら納得です。

膝アーマーの正位置が判らん……現在基準だとちょっと厳しいポージング自由度ですが、2008 年の玩具と考えると結構優れている方だと思います。上記のような欠点はありますが。

肩の履帯部分の内側と腰回転部にスプリングギミックがあり、動かしても正位置に戻ってしまう為ポージングには使えない可動部なんですが、取説によるとこれはこの二箇所をひねってパワーパンチを繰り出すことが出来ると解説されています。

Twist and release
torso for
spring-loaded power punch!

で、各部の関節可動には癖があるものの可動範囲は意外に広く、立膝もイケます。

どうでも良いことですがウルヴァリンもヒューマントーチもこのハルクも、ロボットモード時に分離されている上半身下半身を腰部で接続する方式になっていて、この 3 体は設計者が一緒なのでは?と思って居ます。しかしだとするとこのハルクだけ異様に気合が入っているようにも思えるのでこのトイラインのパイロット版としてこのハルクを試作してまー別に提案して、了承貰ってからはマーベルの意向でキャラを選定したので開発時間が全然取れなかったとかなんか事情があるんじゃなかろうか?とか(根拠もなく)考察しちゃったりしています(´^ω^`)まあ戯言ですよね。

腕方面の可動に関しては非常にクセが強い為、いい感じにみすぇ用とすると手を広げたポーズ位しか様にならんのよな。これは私がポージングセンス無い為なんですが、そうするとどれも似たようなポーズ付けになっちゃってしまうのであんまり変わり映えしませんね。せめて首可動がもう少しあって、上を向ければハルクスマッシュ!的なポーズも取れるんじゃないかな?とは思うんですが。

巨大ハンドは親指以外の四指は一体となっていて、しかも履帯のモールドのままなんですが何故かちゃんと違和感なく指に見えています。こういうとこが過ごいのよね。また親指がちゃんと対向しているため、人差し指と親指で物をつまむことも可能です。これは「すべてが無気力になったカエル」に付属してたリモコンをつまませていますが割とちゃんとつまんでくれました。ハルクが人間サイズの危機を不器用に扱うのは割とあるあるな気がするんですが、アメコミ迄追ってないので適当な発言です。

他にも小さいフィギュアであれば握らせることが出来るので Transformers CROSSOVERS 復活して コアクラスでロキを出そうぜ!

私のイメージの中では所持してるクロスオーバーズの中でも飛びぬけてデカいって記憶だったんですが、思い出補正が凄いという事のようですね。ウルヴァリンよりも頭長高はちょっと小さい気がします(こういうこと書くならウルヴァリンと並べろよな……)。しかしガタイはハルクの方が断然良いと思います(実際に並べない事で思い出補正を壊さない配慮)。