変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマーレガシー エヴォリューション TL-48 オプティマスプライム(アルマダユニバース)

イエローオプティックは発売当時に結構賛否ありましたね。赤目にする方法がTwitter(旧称)で共有されていた覚えがあります。私はマイクロン伝説未視聴な上に当時玩具を買わなかったので、イエローオプティックも全く違和感なしで、なんなら下の当時物パッケージ画像の赤目コンボイの方がちょっと怖い感じしますね。マイクロン伝説発売当時はギミック重視の玩具が当時の私の嗜好に合わなかったのでスルー決め込んでいたのですが番組終了後に投げ売りされていたマイクロンを買ってみたら大変に出来が良かったので慌てて買い漁った覚えがあります。しかしその時も MC-01 コンボイスーパーモードは買わなかったんですよねえ。結構な投げ売りされてた覚えあるので今からしたら非常に勿体ない気もしますけど、じゃあその時買ってたら今の自分は当時の自分に感謝する?って考えたらそれほどでもない気もするので、当時の買わない判断はそれはそれで正しかったのかなとも思います。マイクロン沢山持ってても基地遊びとかもしないからな、私。

レガシー版のアルマダコンボイには日本版オリジナルの特典としてマイ伝コンボイのパッケージ仕様スリーブが付属しています。オリジナルとは箱の縦横比が違うので今回はオリジナルでちょっと切れてた左腕部分もちゃんと描かれています。しかし「MC-01」の製品番号まで再現しちゃうの凄くない?私はパッケージ捨てる派なのでこのスリーブも廃棄予定なんだけど、ヤフオクに出してみようかしら?海外版買っちゃった人の需要ない?ねえか。

レガシー版のパッケージはこっち。肩のデザインとか塗装が省略されたコンボイガンとかは玩具に忠実なんですがプロポーションは思いっきりウエストを絞ってデフォルメしているのがちょっとズルいですね(´^ω^`)

オルトモード:

トレーラーを牽引した状態では元玩具のスタイルを上手く再現できているように思います。この大変特徴的な横に張り出したブロック部分は元玩具ではコンテナがどんでん返しで展開してスーパーモードの下半身を構成する際の膝下部分の内側になる都合でこういう形状になっているので、ギミック的なしわ寄せをデザインに取り込んだものだと思うんですが、今回のリメイクではこの形状を再現するためにわざわざクランク軸で外側に張り出させる構造になっているのが面白い。

元玩具には赤外線通信でコンテナが自動変形するという当時の感覚でも大変ゴージャスなギミックが搭載されており、それ以外のギミックも含めて異常なプレイバリューでしたが、対して本作は各形態のスタイルを重視しているので、オルトモードでは特にギミックも無いんですが、トレーラーヘッドすぐ後ろに基地モードの武装が配置されているあたりの元玩具オマージュ(形状は随分違いますが)がいい感じですね。

トレーラー部分がクローラーになっているのは元玩具同様ですが、元玩具では上部が重力で一寸たわんだ形状だったのが、今回は一直線にモールドされていて一瞬リアリティないな、って思ったんですが、上側の履帯の下にたわみ防止する機構的なものもモールドされているのに気づいてこういうとこちゃんとアップデートされるんだなって感心しました。

正面から見るとトレーラー前部の異様な張り出しが良く判りますが、これがあると途端にSFメカっぽくなる気がしますね。

試しにちょっと幅詰めした状態で牽引させて(牽引用のピンが無いので乗せているだけ)みましたが上部に避けた武装は兎も角SF感が少し減じるような気がします。

後方からのアオリや俯瞰が格好いいですね。トレーラーのリアエンド部分はロボットパーツのしわ寄せ感がややあり。

トレーラーヘッドを分離させた状態では前方にコケないようにスタンドが展開されます。このスタンドに使っているパーツのこの使い方が兎に角秀逸で設計者のセンスを感じます。タカラトミー側の設計は蓮井章悟さんだそうです。

さてトレーラーヘッドですが、元玩具とスタイルが似ているんですけど、私はこの形状が嫌いでしてねー。トレーラーヘッドとしてはキャビン部分の高さがちょっと足りなくて、キャビン後方がデカくて長すぎでバランス悪い感じがしてしまうんですよね。当時品はMC-01 以外にも MC-06 STDコンボイというのが出ていたんですが、そっちのオルトモード形状が個人的には最の高だったのでどうしてもそっちと比較してしまう。しかし今回はあくまでも MC-01 のリメイクなのでこの形状が正解だと思います。

アオリで見るとトレーラーヘッドに見えない車両デザイン。滅茶苦茶格好いいデザインなんだけど、実車に元ネタあるんでしょうか?

こういう角度だとあんまり違和感ないか……合体時のスタイル優先の為、オルトモード時はキャビン部分がかなり奥行不足になるんですがそれを屋根パーツスライドさせて奥行あるように見せているのが良いですね。ここ無くても一応オルトモードも破綻なく成立はするんですが、よりオルトモードのデザインを格好良くしようってのは本当に有り難い。

側面。トレーラーヘッドとしてはリア部分が分厚いんですよね。スーパーモードの腕なので仕方ないんですが。

けど斜め後方からアオリで見るとこれはこれでこういう格好いい奴なのかな?という気にはなってきます。どっちかって言うと空港で働いてる航空機牽引車とかっぽい感じかしら?

元玩具は手首がはみ出してましたが今回は丸見えとは言え筐体内に格納されるように改良されています。

ロボットモード:

変形パターンも元玩具とほぼ同じ感じ。肩の軸が頭の横にあるのも踏襲してるんですけど、今回版の方が肩軸上についてる気がします。その為フンガー感は元玩具よりも強めな印象です。

胸部に収まるオルトモードのフロントグリル部分は四角いペグで固定していますがここが一寸プラの弾性で浮いてきやすい欠点があります。

これは元玩具でもそうだし、スーパーモードで肘になるので仕方ないんですが膝頭の無いデザインなのはやっぱりちょっと違和感があります。

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2019年のワンフェスで公開された「Aコンボイ」がアレンジ強めですが膝頭がちゃんとあるデザインだったのでああいうの期待してたんですが、あっちはスーパーモードへの変形ギミック持ってない STDコンボイのリメイクだったのかもしれないからな!

頭部はちょっとヤングな印象。垂れ目顔に見えるデザインです。マイ伝コンボイは MC-01 も MC-06 も結構な丸顔で、マスクの縦横比は横の方が長い位でしたが、本玩具では縦長マスクになっています。

胸部のフロントグリルを開けるとマトリクスが鎮座しています。元玩具はモールドに塗装で表現だったようですが、こちらは取り外し可能。マトリクス中央のクリスタル部分が赤色に見えますが、これは透明クリアの成型色で取り付け部の5mmジョイントが赤い為、その色が透けているだけです。

この画像がそうですが脇側(黒いラインが入っている部分)はオルトモードからクランク軸で移動しますが、特にロックされないので腕を動かしてると直ぐに斜めになってしまいます。

可動は良好。スーパーモードへの変形の都合でウエストの可動が無い以外は概ね可動します。

立膝もなんとか。

手持ちの武器はスーパーモード時と同じコンボイガンがメインになりそうです。

元玩具ではオルトモードの左右の排気筒を組み合わせてマグナムレーザーという手持ち武器に出来たようですが、今回は組み合わせることが出来ないのでそれぞれ手持ちさせる事になるのですが5㎜軸が短かく、手首側も元玩具に合った下腕部がスライドして手首が露出するギミックが無いため手首の周りのガワに干渉してしまうのでちょっと取り付けづらいです。

トレーラーとロボットモードの対比はこんなくらい。これはなかなかリアリティのあるサイズ感で良いですね。

基地モードのトレーラーとの対比だと基地モードが一寸小さいというか低い感じ。

基地の上に乗せちゃうと基地のメインウェポンが低すぎてちょっとスケールが合ってない感じします。

座らせたらいいのかな?

位置モードは真上から見ると十字型になっており、この辺りは元玩具を踏襲しています。元玩具は三段のタワー形状だったんですが流石にそれは再現されていないので印象が違っている感じですね。このモードもパネル部分にロックがありしっかり固定されます。

さあ、スーパーモードの連動合体ですよ!と行きたいですがこっちは全て手動で合体させます。

合体方法は劇中とは異なりますが先にバックパック側に固定して、それからバックアップを起こして腰部の合体ジョイントにはめ込む感じ。この合体シークエンスはハンガーに固定してから下半身と合体しているような手順になるのでこれはこれで非常に盛り上がる合体方式だと思います。

ところで私の個体は合体させた時に上半身が右に1mm弱位ズレている気がします。バックパックに固定せずに合体ジョイントだけで接続すると、このジョイント部分に1mm程度の遊びがあるので各パーツの組付け具合などによる個体差だと思いますが、気付いてしまったらちょっと気になるな。気になるけどこれは玩具の精度を考えたら当然許容範囲ですからね!同じような個体差ある人も不具合とかって騒ぐなよ?

さあスーパーモードである。元玩具では自動変形ギミックの為に犠牲になっていたプロポーションと可動を手に入れた(アクションフィギュアとしては)理想のロボ玩具でしょう。

パッケージ画像と異なり寸胴の太ましいボディラインですが、これも巨大合体のスーパーモードであればむしろ重厚さの表れであります。

側面-背面は巨大なバックパックと大型のリアスカートが目立ちますが、ロボットモードの巨体を際立たせており違和感は全くないですね。

元玩具で半魚人と揶揄されてた独特のデザインですが今回は劇中の格好いいイメージそのままのイケメンに仕上がっています。元玩具の顔も絶妙なバランスのギリギリを攻めているだけなので、いったん劇中のイケメン顔が刷り込まれてしまえば格好良く見えると思うんですけどね(そういう私も初見は「海底大戦争」のサイボーグ半魚人を連想してしまいましたが)。背中に背負ったバックパック上部が10連のミサイルランチャーになっているのも攻撃高そうで素晴らしい。さてはサイバトロン破壊大帝を受け継いでいるな?

手首は親指を除く四指が一体で付け根で可動する構造。実際に触ってみるまでは ThirdParty の各指独立稼働するアドオン買おうかちょっと迷ってましたが、オリジナルのこの指でも十分表情つけることが出来るので扱いやすさと天秤にかけたらこのままで全然オッケーという結論になりました。四指可動で親指の付け根辺りに5mmジョイント備わってるの、6月発売予定のレガシーマグマトロンでも似たような構造っぽいので commander class では定番になる可能性がありますね。

このサイズにして可動は秀逸。とは言えデカくて重いのであんまり大胆ポーズはなかなか付けられないんですが。

腰回転も腰部装甲の下にあります。フロントスカートが左右独立していないのでここの見栄えに気を使う必要はありますが、不自然にならない程度の腰の捻りなら問題なくつけることが出来ます。

但し立膝はNG。太腿が短く膝が90度程度しか曲がらない為、付いている方の膝を接地させることが非常に難しいです。

どうにか頑張ってこれが精いっぱいですね……

リアスカートを展開してアウトリガー風に見立てることが出来ます。糞デカ大砲とかの発射シーンで使えそう。

このジョイントは……?

どーん!20年の時間を超えて滅茶糞格好いいマグナコンボイの完成ですよ!前述の通り当時の私はコンボイスーパーモードは買わずにスルーしていたんですが、スペースマイクロンだけどこも売切れてて、スペースマイクロンとセットになった USAエディション ウルトラマグナスを購入したので海外名:Overload な赤い奴じゃなくウルマグカラーの Energon Ultra Magnus なんですが、いやマジ20年越しにアルマダコンボイと合体させることが出来るとは思っても居ませんでしたよ。

アウトリガーはこうやって使うのだ。とはいえこれ全然支えになってなくてアウトリガー側に体重かかっちゃうと倒れちゃうので見てくれだけなんですが。

嫌しかし格好いいですな。元玩具同士の合体強度が判りませんが、レガシー版との合体は先の赤いスロットにが立ちジョイントを差し込んでいるだけで他は固定されないのでちょっと心もとないので重心が前に掛かるようにしておいた方が無難です。

ロボットモード ウルトラマグナスとも記念撮影。この身長差が良いですね!

あみあみにて10780円で購入。非常に満足度が高いんだけどなにせデカいので出来るだけコマンダークラスは買わずに済ませたい……まあマグマトロンは買わない選択肢がないんだけど、それ以降は……