変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー スタジオシリーズ ゲームエディション SS GE-01 オプティマスプライム

2010 年の Transformers: Generations の Cybertronian Optimus Prime はそれまでのオプティマス・プライムことコンボイはトレーラヘッドに変形するのイメージを継承しながら完全なフューチャートラックに変形するってのが滅茶苦茶興奮した覚えがあります。

嫌ま、トレーラーヘッドに変形しないオプティマス・プライムはゴーボッツのランボルギーニディアブロ(っぽい奴)に変形するオプティマス・プライム(日本版もコンボイ名義ではなかったそうです)、Alternators /きすぷれのダッジ =ラム ピックアップトラックに変形する Optimus Prime /コンボイとかいくつか出ていたんだけど、トレーラーヘッドのセイバートロン風解釈として非常にクールなデザインでリーク画像見た時に大変興奮した覚えがあります。

とは言え実は Alternators /きすぷれと同じ 2006 年に Titanium のラインでドリームウェーブコミックに準拠したセイバートロニアントラックに変形するオプティマス・プライムが発売されていたのでフューチャートラックは WfC デザインのが初ではないんですが。けどまあ Titanium はノーカンで。

2010 年までにはトランスフォーマーがコラボアイテムに変形する事になった多分最初のアイテムとしてのトランスフォーマースポーツレーベル コンボイ feat. NIKE FREE 7.0 (2007年)、2009 年に 日産 GT-R に変形する オルタニティコンボイとか出ててだんだん変形モチーフに節操がなくなっていきましたね(キャップボットもこの辺りじゃなかったっけ?と思ったけどアレは 2012 年だった。ベアブリック、ボールペン、腕時計スタンドとか主役は色々大変ですね)。

という訳で漸くですがこのプロダクトは 2010 年に発売された Transformers: War for Cybertron というゲームに登場したオプティマス・プライムの二つ目のトイです。最初の奴も超絶に素晴らしい変形をするんですがデラックスクラスでした。今回のトイはボイジャークラスなのでサイズ的にもオプティマスに相応しくなってるんじゃないかと期待しています。

オルトモード:

オルトモードは 6 輪のフューチャートラック。タイヤの数は G1 オプティマス・プライムのオルトモードこと伝統のフレイトライナー COEと一緒なのでここまで姿を変えても一目でオプって判りますね。まあタイヤの数よりカラーリングだと思いますけども。一見して運転席の見えないデザインでセイバートロンモードっぽいですね。

リア側は後端部が塞がれておらずロボットモードの腕が丸見え。手首は多分拳を 90 度回転させるのが正位置の気がしますけど、それをしたところでね、という気がするのでロボットモードの正位置のままにしています。この辺りは多分コストの制約で割り切ったんだと思うんですが、 ThirdParty 製のアドオンで補完出来そうなのでそっちで対応する予定です。

moon-base.jp

10 月入荷予定だったけどちょっと遅れてるっぽいですね……まあ非正規玩具は遅延がつきものなので気長に待ちますが。

本来のデザインではロケットノズル(排気筒かな?とも思ったんですがバックファイヤ程度ではなく推進力になってそうな噴射描写があるのでそう解釈しています)より後方がもっと低くなっていてピックアップトラック風なデザインになっているんですが、今回のエスくテリアではあんまり低くなってないように見えますね。

alessandrobaldasseroni.com

ゲームでのデザインは上記の web サイトにありましたが、変形玩具としてのギミックで後ろ半分の見た目は少し違ってますが雰囲気はかなり似ていると思います。

フロント部は奥にロボットモードの胸部が見えていて、つまりはトボットモードの胸部がダミーではないという事なのでこれは非常に良いですね。本来はノーズ部分両サイドのシルバーの部分が奥迄つながったデザインですがどっちかって言うと CG モデルの嘘を変形玩具に上手く落とし込んだなって設計なのでこれはこれで良いと思います。

ロボットモードで右腕と交換して取り付ける大型のブラスターはオルトモードで車両後部天井に取り付け可能です。

このアングルだと WILLYS AMERICAR あたりの オールドホットロッドの意匠をSFアレンジしてるような気がします。

天井に搭載したブラスターの上に斧もマウントで出来るのでオルトモードでは余剰無しを実現できます。

取説で説明されている武器マウント方法は上記のブラスターも斧も天井にマウントする方法でしたが、ボディ側面に 5mm 穴があり、斧の接手側面にも 5mm ジョイントがあるのでこういう取り付け方も想定していたのかなと思います。斧の接手の側面にある 5mm ジョイントはちょっと短いのでここ以外でなかなか使いどころ無いですし。

裏面は 2010 年版と異なり頭部が露出しない方式ですが、腕の収納はやや雑になってますね。肩部の切り欠きとか絶妙に干渉せずに収納できるよう設計されているんですが、個人的には腕を斜めに収納しているのが一寸嫌いかな。 2010 年版では腕の一部がオルトモードの外装を構成する非常に優れた設計だったので、ここだけはちょっと退化してる感じがします。あとリアタイヤが薄い(´・ω・`)

最近の TF オルトモードのタイヤを薄くしがちなんですけど、ちょっとダサく感じるのでせめてフロントタイヤ位の厚みは欲しかったと思います。

先代の 2010 年版とオルトモードで比較です。微妙にディティールの解釈が異なっていて面白いですね。金型の抜きの都合なのかも知れないんですが、フロントノーズ部分の先端が一寸フラットになっているのは 2010 年版の様にもっと丸みを帯びさせた方がゲーム内デザインに近い気がするんですがどうでしょうか。

側面も以外に解釈違ってますね。カラーリングの通りにパーツ分割されているところは先代の方が優れていますね。あと車両後部のブルーのパーツは前方と結構高さの差があるので、ピックアップトラックの様に後部が低くなったデザインを再現しているのも先代の方が良いですね。実際にはその上にグレーの脚部が存在するので全体の高さはそれほど差はないんですが。

真上から比較するとそのサイズの差がはっきりと判りますね。ボイジャーとデラックスの差ですが、二回り位サイズ差があります。

ついでに前回レビューした SS GE-03 バリケードのオルトモードとも比較してみました。バリケード、デラックスクラスの癖にオルトモードデカいですね!

ロボットモード:

ロボットモードで武器装備してない時余剰無しで取り付けておけなくない?私が気づいてないだけだったら申し訳ないけどそこだけが残念。

今回のリメイクでは 2010 年版よりもマッシブなデザインになっていてそれとはまた別の格好良さを狙っているように思えます。故に購入前は胸部が前作より平坦になってしまっていたのマイナス要素かな?と思って居たのがより「胸板」の広さを強調する造形になっていて計算されたデザインだったと理解しました。正面から見たら割と真っ平に見えますが実際には(前作程極端なハト胸ではありませんが)マトリクス収納ギミックの都合もあって程よく張り出していますしね。

変形は前作よりも簡単になっていますがオルトモードのフロントフェンダーをぐるりと回して背中側に配置する変形ギミックが素晴らしい。このおかげで背中に回ったフロントタイヤが今作ではちゃんと外側を向いています。ボンネット部分もその間にちょうど収まるような形状になっており、ここらあたりには設計の手練れ感があります。バンパーは今回は無変形でそのまま背部に配置されますがこれはこれで。

SS ゲームエディションバリケードは可動に関してはフルポーザブルの癖にほぼ棒という斬新さでしたがオプティマスは滅茶苦茶動きます。前作に無かった腰回転もあるよ!(´;ω;`)感涙。

安定の立膝。但し通常の状態では膝を深く曲げた時ふくらはぎに収納したリアタイヤが太ももに干渉してしまいギリ 90 度迄曲げられない(89 度くらい?)ので、この画像ではロケットノズルの角度を調整してそこで設置させています。

という訳でリアタイヤをズルすると膝を 90 度以上曲げられる( 92 度くらい?)のでそうするとスーパーヒーローランディングも余裕です。首も上向けるので滅茶苦茶決まりますね!

つまりはこういう事をしています。こうしちゃうと外側のパネルを畳めなくなるのでそこは角度で誤魔化します。

あと腕組もズルいことするとまあまあ様になります。これは右腕側のフェンダーをちょっと引き出して、グレーの肩関節を前の方にちょっと倒しています。

こういう事です。右側のフェンダーを 7mm 位引き出してるんですが前から見たら案外判らんもんやね。

これ応用すると斧の両手持ちも出来ますよ!

武装の都合で右腕が肘から外せます。このギミックはゲームエディションバリケードでもありましたがこっちは如何にもな握りこぶしなのでロケットパンチ再現しても格好いいですね。スマホ撮影なのでいい感じに写すのが大変でしたけど。こういうのは写真が趣味とかの人が格好いい写真撮影してくれるよねて……

Twitter (旧称)でやってる人居たので真似してみた腕延長モード。可動指ハンドだったらスマホ持たせて自撮り棒って言うくだらないのが出来たなあとか思いました。

で、その腕を外したところに腕変形ブラスターを取り付けます。歴代オプティマス玩具の中でも一番デカいのでは。両腕とも変形出来ればデストロイド・トマホークごっこが出来たのでちょっと残念な気持ちもあるんですが、この交換ギミックのお陰で右腕側の下腕はちょっと外れやすいので右腕だけで良いか。あとこの影響で肘関節部のモールドが左右でちょっと違っているのがなんか格好良くて好きです。

外した右下腕は 3㎜ ジョイントがあるので臀部にあるディスプレイスタンド用の穴に取り付けることが出来ます。

ロボットモードで武器余剰無しにしようとするとこうなる。どうして使ってない時武器どっかに固定できなかったんだ(´・ω・`)いや、バリケードにもあったんだから私が見逃してるだけかしらん?

例えばこうとかですよ。ブラスターのオルトモードで天井に取り付ける時のタブの幅を脳一寸調整して後ろ側のスリット幅をもうちょっと調整したら肩部の出っ張りとその後ろのタイヤで噛み合って固定させれそうな雰囲気なんだけど。
※これでバランス取れないのでこの画像ではマステで貼っ付けてます(´・ω・`)

もう一つの武器は巨大ウォーアックス。巨大死神鎌、巨大トライデントに並ぶ三大デカいと格好いい武器ですよね!(※個人の好みです)

そしてこの斧にはギミックがあり、大刃の方を二つに割って展開してエクステンションを取り外すと巨大なトマホーク(手斧)に変形します。左右対称なのデザインになるので投擲に良しですね!

あと胸部は観音開きになっていて中にマトリクスが収納されています。

取り外し可能なんですけど左右の持ち手部分は小さいので手持ちさせる事名出来ません。これはバランス取って乗っけているだけ。

今回の玩具の握り手は非可動で 5mm 貫通穴のスタンダードなタイプですが、親指などのモールドが非常に素晴らしく、5mm 穴あるにもかかわらずリアリティがある形状です。まあ 5mm 穴手首はボイジャークラス以上じゃないとオーバースケールだからね。

これは肩部を完全に引き出してグレーの肩関節を前側に折ったらポージングでなんか出来ないかな?って時に撮った奴ですが、腕組にしては肩幅広がりすぎてちょっと不自然になっちゃうんですよね。体形的にもゴリラ的なナックルウォークとか行けそうな気がしたんですけどちょっと無理でした。

ロボットモードで肩幅完全に引き出すとこう。画像で見ると不自然さしかないですね。デッドプールの映画のエンドクレジットで滅茶苦茶可愛いデッドプールのイラスト描いてた Justin Claus Harder さんの Twitter (旧称) で去年か一昨年くらいに展開されてた頭小さくて肩幅滅茶苦茶あるデザインのイラスト、感あるんだけどこれは多分全然伝わらない感想だと思います(´^ω^`)

2010 年版の CYBERTRNIAN OPTIMUS PRIME の体格差はこれ位。前作は肩アーマーが特徴的ですがよりゲーム内のデザインに忠実なのは今作の方になります。

同 SS ゲームエディションのバリケードと。オルトモードでは体格差そんなになかったのにロボットモードだとデラックスとボイジャーの差になってしまうのが面白いですね。せっかく開き手 5mm 穴付きハンドだったので手斧を装備させてみましたが、アクションポーズは無理よ。

変形途中に出来たガウォーク。オルトモードのフロント部分が顔に見えなくもないので二頭身キャラの様に見えますね!(見える?)

モンスターモード。手首逆になってますけどね。オルトモードのフロントノーズが顔に見えるんですよ(二回目)。

これは結構可愛くない?この為に用意されてんじゃないかって目と鼻と牙のモールド。なんだろう?イカモンスターちゃん?シーコンズかな。

SS 付属の背景屏風。毎度毎度だけど私は箱捨ててしまうマンなので記録取るときが最初で最後の利用なのよ。箱に対してロボットモードがデカいので一段おりないとはみ出してしまいそうでした。背景は荒廃したセイバートロン星かな?

デカい斧は良い!設計は TFWIKI によると山田康記さん。この方は 2022 年の時点で「若手開発マン」としてインタビューされていたようでこれまでコアクラスを中心に手掛けてきたデザイナーさんのようです。リストみる限りボイジャークラスは初かな?初かも知れないんですが見事な手腕で 2010 年版に負けない WfC オプティマスをまとめあげられています。さっきも書いたけど背中のガワとか底部に収まる腕が干渉避けて綺麗に収まるの、その部分も各モードのデザインに落とし込んで格好良さに使ってる感じが良い設計って感じします。知らんけど。

tfwiki.net

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あみあみにて4230円で購入。