これより前にも自動車をオルトモードに持つサウンドウェーブは存在しましたが、ワンボックスカーや SUV のような太ましい自動車をスキャンしたのはこの型と同じ 2010 年に発売された Transformers: Animated 版が初めてではないでしょうか? 最新の Transformers: Reactivate のサウンドウェーブも SUV なのでもう 10 年以上の歴史になってますね。
このサウンドウェーブはお供のカセットロンが居ないのが残念ですが、同じビークルモードを持つ Fall of Cybertron 版(2012)では、Voyager Class に大型化され、データディクスにトランスフォームするレーザービークやその他のカセットロン(カセットじゃねえんだよなあ……)を収納可能な玩具に進化しましたが、プロポーションにその犠牲を払う羽目になっていました。
オルトモード:
オルトモードは四輪のセイバートロニアンビークル。フロント周りは鼻の無いマンモスというか、イノシシというか、左右フェンダー前面に取り付けられた上向きの牙と、フロントグリル部分から生えた 3 本の爪によって動物的なイメージを醸しています。
ちゃんとタイヤアーチも造形されていて自動車として成立したデザインなんですが、運転席の造形が無いため自立走行する無人自動車感が強くあります。
インストラクション見るとフロントの爪はこれ位前に向けるのが正解のようですが、特にクリックもなくこの角度は非常に中途半端な位置なのでちょっとモヤりますね。
リア。ロボットモードの脛周りで後端部を構成していますが良い感じに纏まっていると思います。
ビークルモードでも前方のハッチを開けることが出来るので開けてみたら中に収納されている武器類が目のように見えてちょっと藤子Fキャラの顔みたいになってしまった。
武器はオルトモードでも武装として外付け可能です。
ロボットモード:
オルトモードではロボットモードの胸部になるハッチ部分から繋がる車体前部のラインがなだらかな角度で繋がっているんですがロボットモードの頭部に角度を付けて沈み込むようなギミックはなく、ガワの内部ではロボットモードのままの状態で収納されています。これは胸部を 30 度くらい倒してオルトモードのフロント部にしているためで、この設計には非常にセンスを感じます。
ちょっと通りますよの中間形態。オルトモードとロボットモードでハッチ部分の角度が結構違っているのが判ると思います。
本当に怒ってる怒り肩って感じで非常に格好いいですね。四肢のバランスも良く、足は非常に大きく接地性も高い。
前輪を腰裏に配置しますが、ここの関節にクリックやロックがないのは本玩具の数少ない不満点かな。パッと見た印象よりも実際にはスリムなボディなのでスタイルが良いのです。
ちょっとモールドがダルいんですが、背中にインシグニアを模した紋々が刻印されています。
武器は手持ちのお馴染み振動ブラスターとこちらもお馴染み肩部に取り付けるエレクトリックランチャーが付属しており、これらはちゃんと同サイズ同形状になって収納可能という「良く判ってらっしゃる」設計になっています。
「良く判ってる」収納。カセットロンは付属しませんが、その代わり今回は胸部に武器を収納できます。武器の 5mm ジョイントは折り畳み出来ないので突起として残るんですが、初代サウンドウェーブ(もっと遡ればミクロマンミクロロボットのカセットマン)の単三電池が武器に変形するギミックを踏襲しており今回も電池ボックスに電池を収容するような構造になっています。
頭部もいつものサウンドウェーブなので安心。一見ツインアイに見えるバイザーアイなのはいつも通りですね。
後頭部を見るとクリアパーツが埋まっているので、恐らく本来はクリアパーツで集光ギミック付きだったオプティックを赤く塗装しているものと思われます。
購入当初は股関節がゆるゆるでしたがジェネリックバーニッシュ(ダイソーの水性ニス)でメンテしていい感じの渋みに調整済みなので開脚もイケる!ロール軸可動軸が多いので Transformers: Generations の WfC 玩具の中でも屈指のポージング上手だと思います。
結構胸部が張り出しているにもかかわらず、腕組みっぽいポーズも取れます。
これは股関節部をメンテしようとしてたらブレイクダンスしている風に見えたので撮影してみた奴です。肩と腕で自立しています。
脚部のバランスが非常によく、立膝も難なくこなします。欠点としてはウエストのロール軸が無いのと、首が軸回転しかなく左右の首振りのみな点くらいでしょうか。
相棒誰もいないですけど「イジェークト!」のポーズは取れます。
「ヨシ!」
良く判らんけどカワイイポーズもイケるぞ!私はこれ位の擬女化が好きです(´^ω^`)