変圧器たち

へんあつき-たち

Transformsers: Beast Wars Transmetals 2 Optimus Minor

彼の素性について、私は今までその名前と見た目から、なんとなくオプティマスプライマルの息子かな?と思ってたんですよ。

ところが今回パッケージに記載されているバイオを Google レンズで翻訳してみたら「メガトロンの軽率なクローン実験によって」とか書いてあるんですわ。つまり彼は何かのクローン体であるという事でどうやらオプティマスプライマルのクローンであるらしいと示唆されているようです。

tfwiki.net

TFWIKI にオプティマ=スマイナーがプライマルの息子であるユニバースも存在するってトランスフォーマーレジェンズ漫画についても言及されていました。

tf.takaratomy.co.jp

オプティマ=スマイナー登場回は「第8話:東京おもちゃショー2014レポート」(もうレジェンズからも10年経ってんのかよ……)ですね。

ビーストモード:

ビーストモードは「cybernetically-enhanced monkey」(サイバネティクス強化猿)だそうですが、正面から見ると普通に人型なのでロボットモードを知らん人が見たらこっちをロボットモードと誤解してしまいそうです。

大きな頭部と尻尾がこのモードはビーストモードのお猿さんであることのアイデンティティです。あとは脚の指は非常に猿っぽい。

玩具的にはオプティマスプライマルとそのリデコ以外の数少ない霊長類モチーフのビーストモードを持つ TF ですね。オプティマスプライマル型以外の玩具で他にオルトモードが霊長類なのってエイプフェイス位?あ、アパッチが居たわ!

ナックルウォークが特徴的なゴリラや基本四足歩行のマントヒヒの場合、オルトモードとロボットモードの区別を付けやすいと思うんですが、このオプティマス=マイナーのビーストモードの猿はモチーフがちょっと良く判らんのですけど二足歩行性の猿のようなのでロボットモードとの体形の区別化が殆ど出来ていないように思えます。変形前後で体形が代わり映えしないって事ですな。

トランスメタル2の Basic Class 仲間である Sonar や Scarem と比べると可動箇所が多く、アクションポーズを取らせやすい玩具です。ただしビーストモードの足首に踵が無いため脚だけでは自立させずらいので細く長い尻尾も使って自立させることになります。非常に長い尻尾はちょっとクモザルっぽいですが、バランス取るのに尻尾使うのもクモザルを彷彿させて面白いですね。

頭部は変形ギミックの都合で非常にデカく、また首可動がほぼありません。なんとなくギミックが判っちゃう頭部ヘッドの表情は非常に恐ろしげですが、レジェンズ漫画ではこれはつながり目玉で表現されているのが面白いですね。

そんな人食い猿みたいな恐ろしフェイスですが、額から続く赤いラインが耳の後ろを通って後頭部迄ぐるりと一周しているのがなんというか初期ふかわりょうのヘアバンドみたいに見えちゃって後方から見るとなんか繰り返しギャグとか連発しそうな雰囲気を感じます。

脇腹にスパーククリスタル。これはどっちのモードでもむき出しのままです。

素立ちっぽいポーズもまあまあ様になりますが、前h術の通り自立性は非常に悪いので尻尾で支えています。

ビーストモードでも可動は非常に優秀で立膝も可能。

尻尾を使った三点で支持すればかなりアクロバティックなポーズも安定して自立できるのですが、首がやや俯き気味以上に向けることが出来ないのでお猿さん風四つん這いとかは全然無理。

首を上に向けたり左右に振る事は出来ないですが、下を向かせる事は出来るので逆立ちでは自然な顔の向きに出来ます。

ロボットモードの足になる都合でビーストモードでは逆立ちさせて腕で支えた方が普通に足で立たせるよりも自立させやすく、何なら片手立ちも出来たりします。

ロボットモード:

少女鉄仮面伝説!猿の頭部が真っ二つに割れて中からロボットフェイスが現れる変形パターンはまあまあ安易だなと思ってしまうんですが、逆にこの変形パターン使ってる TF を他にはちょっと思いつかない位には珍しいと思います。口元は両モードで共通なんですけど印象が大きく変わるのは面白いですね。

正直ロボットモードに変形させても体形の代わり映えあんまりないのでビーストモードでお猿頭部をパカっと割って変形終わらせても良いかな?って思っちゃうんですが、

その場合はロボットモードの頭部が不自然な前方に配置されることになってしまうのでせむしに見えて不自然という設計上の仕掛けがあります。

胸部のメッキパーツがスライドして腕と足が入れ替わり上下、前後が逆になるというガラットみたいな変形パターンなんですが、ぱっと見はあんまり変わり映えしない上になんならロボットモードの方がやや足が短く、腕がデカいので異形感あるんですよね。

顔の彫刻は大胆な表情の食いしばり顔です。左右で目の大きさが違うので印象が結構変わります。この表情はトランスフォーマーというよりはティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズあたりのコミック顔じゃないかしら?何とも素晴らしい悪ガキ顔ですけど、確かにオプティマオプティマルの血を引いてそうな頭部デザインですね。

腕の可動は肘関節が内向きのみにしか曲がらない為、非常に制限がありますが、脚部の可動は非常に優れています。また自立安定性もこの当時の玩具としてはずば抜てて優秀です。腕のポーズさえ上手いこと工夫できればかなり大胆なポージングが出来ます。

スーパーヒーローランディングも出来るよ!

小さく軽いうえにロボットモードの脚部にしっかりした踵があるので片足立ちも問題なし。

ビーストモードの尻尾はロボットモードでは武器(鞭)として手持ちさせる事が可能です。右掌に細いピンがあり、そこに接続しますが、このピンは3mmよりはちょっと径が小さかったです。

武器を手持ちさせない時は基本的には余剰パーツとなってしまいますが、ロボットモードの胸部パーツのネジ穴が丁度5mm径になっていて右側の穴は断面が斜めになっていますがそれなりの深さがあるのでここに取り付ける事は出来ます。ただまあ、別に携行している風にもならず本当に「付けることが出来る」だけなのでかなり不自然ではあります。昨今のビーグルモードのボールジョイントのスリット使って武器無理やり固定して余剰無し!って奴と同じと言えば同じですけどね(´・ω・`)

下腕を割ってクリーチャーチックなアタックモードにすることが出来ます。肘下が4本腕になるって思うと「うわっキモ!」ってなるんですが、見た目的にそれ程インパクト無いので実際に触って遊んでると異形感はそんなにない。

寧ろ下腕が細くなるので、下腕の違和感が少し減る、肘が通常方向に曲がるようになるのでぽーずを付けやすくなる、等のメリットあって異形がウリの(多分)アタックモードとしては少々役不足(誤用)な気がします。

個人的にはオプティマス=マイナーのロボットモードの魅力は異形感さえあるこの太ましい下腕こそ!と思うので、可動域に制限あろうとバランス悪かろうと通常のロボットモードが好きです。みてこれ!格好いいよね!(´^ω^`)