先日、(多分レガシー版が発売されたタイミングで)ボンブシェルはカブトムシかゾウムシか?的な話題がタイムラインを賑わせていましたが、だったらこれ is 何?というのがこちらの「ビーストウォーズ トランスメタル2 スクリーム」こと Beast Wars Transmetals 2 Scarem でございます。
そもそもの海外名は「Scarem」で、カナ表記では「スケアレム」と書かれますが、この「Scarem」自体の日本語読みはそれ程確立しておらずカナダ出身のハードロックバンド「Harem Scarem」では「ハーレム・スキャーレム」表記だったりします。この単語が何語なのか良く判らないんですが、google翻訳だと「私は怖いです」って訳されるので「Scare」と関係ある語なんだろうとは思います。ラテン語?
そういう非常にマイナーな単語であるため日本での名前は「スクリーム」に変更されています。アルファベットでの綴りは「Scream」なのでアナグラムになってるのが良いですね。まあどっちも怖いっぽいイメージの語だしな!
ビーストモード:
さて、この方のビーストモードですが、日本では「クワガタムシ」とされていたようなんですが、本当なんでしょうか? wikipedia によると「東映アニメフェア'99公開時に劇場売店にて限定発売。」という事らしいので日本版のパッケージは作られてないと思うんですよねえ……
パッケージ裏の表記によればビーストモードは「 cyber- organic beetle」ですが、この「beetle」が「カブトムシ」を示しているはずがなく大雑把な「甲虫」を示していると思われます。「サイバー有機甲虫」!という訳で英語圏で「beetle」は「カブトムシ」の意味に非ずなのだと思います。
一体何虫なんだ……上部にも丸い目のように見える模様が多数あるのでB級ホラーに登場する吸血昆虫とか殺人昆虫みたいな良く判らない「フィクションの悪い虫」みたいな見てくれ。
側面から見ても変形の都合もありますが6本の足は前1対、後2対で纏められていてとても昆虫の様には見えません。謎の虫ではあるんですが。私の第一印象は何故か「タガメ」だったんですよね。
タガメに見立てると後ろ2対の脚も納得で、大顎のように見えるパープルメタリックの部分が前脚という解釈になります。そうすると細い前脚と思ってたパーツは触覚にでも見立ててですね、というのが上の変形パターン。そう言われると後脚に対して脚の先端部分の形状が異なっているのも「触覚だからか!」と思えなくもない?
つくづく不思議なデザインの「虫」だと思います。尚メタリックの鞘翅はビーストモードでは開くことが出来ません。アメリカ人が悪夢に見る昆虫ってこんな不気味なイメージなんでしょうか?
昆虫としての眼はこの側面にある赤い塗装部分だと思いますが、
こっちの上部にある左右非対称の部分が眼に見えちゃうと不気味に擬人化された虫に見えちゃって気持ち悪さが増します。
前肢が鎌状に進化した甲虫?的な謎虫。
ロボットモード:
ロボットモードは意外にスタイル良く見えますね。特に脚部は変形ギミックの影響もあり太腿部がニーハイブーツのように見えなくもない。
ロボットモード時の脚部はビーストモードの2本の後脚を組み合わせたものですが、この構造を見てわかる通り、膝は全く曲がりません。
前後で踵部分の合いも異なり一見安定感悪そうですが普通に安定して自立可能です。か通側をヒールに見立ててるのかな?
その為脚部で表情を付けることはほぼ無理なので腰回転と腕で表情を付けたいところなんですが腕もまっすぐ伸ばすことが出来ない構造の為、鎌の向きを内側にするか肩で動きを付けるかしか出来ないのでアクションポーズは結構苦手、というかセンスが問われるタイプの玩具です。
しかも肩アーマーがかなり前の方に付いていて頭部が奥まった位置に生えているので角度によってすぐに顔が隠れてしまうので撮影するの難しい玩具でもあります。
頭部は非常に怪物然としており、私の第一印象は「ベーダー怪物に居そう」でした。
胸のパネルを展開すると隠されたスパーククリスタルが参照できます。
脚部を展開して4つ足にすることでアタックモードに遷移します。宣材写真もロボットモードはこのアタックモードが掲載されているのでTransmetals 2 の Basic Class はアタックモードがウリだったのかもしれないですね。
しかしまあ、格好いいポーズは難しい。久々に触ったら鎌の部分のメッキが剥げて来てて非常に悲しいんですが、スケアレム、ソナー、オプティマスマイナーは未開封品でもまだまだ安く変えるので今のうちに予備買っとくか?という気もする。けどその金で他の欲しい奴買いたいしなー悩むー。