変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー スタジオシリーズ SS-113 ライノックス

ビーストモードもロボットモードも造形は非常に優れており、変形パターンも悪くないんだけど、なんだか判らんが満足度がちょっと低い。なんでだ??外観はロボットモードが優先されており、オルトモードは劇中デザインを再現しきれておらず、どちらかというと玩具オリジナルのそれらしいビーストモードと言った趣です。

劇中ではカットされたシーン含めても 3 分無い位しか登場しておらず、ロボットモードでは最終決戦シーンのほぼ背景としてしか描かれていないのが非常に勿体ないんですけどマクシマルズはビーストモードが基本だから仕方ないよね。

www.youtube.com

ビーストモード:

サイロボットとしては非常に格好良く纏まっていますが、劇中再現度は低め。ビーストモードで特徴的な肩部の丸いモールドやその後ろ、背部左右にある肋骨の様なスリット状のモールドが再現されていないので全体的な印象はちょっと違います。個人的には後ろに伸びた尻尾が一寸雰囲気違ってて、劇中だと下に向かって垂れた先端が房になってる形状っぽい(覚醒ウェポンライノックスの尻尾がそれ)ので、どうせ背中に畳み切れないんだったらそれを再現して欲しかったと思います。

劇中ではビーストモードではどうやらチートアよりも全高が低いようですが、玩具では体格も全高もチートアより大きいのでイメージ的には玩具のサイズ比の方が相応しい気がします。

ビーストモードは頸部が一軸で上下稼働しますがそれ以外は殆ど置物です。前肢後肢の関節が可動しますが基本ロボットモードの肘、膝関節のみでロボットモードの肩関節も使えなくはないですが現実のサイもライノックスのビーストモードもそこには関節がないのでそこ使うと結構違和感出てしまいますね。ロボットモードの肩部分はビーストモードの背中の装甲の丸みを見立てで再現していると考えた方がよさそうかな?

ノア達一行と劇中で初めて遭遇した際の咆哮フェイスと比べるとやや迫力に欠けますが、顎の開閉も可能です。

ロボットモードの武器(ハンマー)はビーストモード時は畳んで背中の 5mm 穴に取り付けるように指示されていますが、Twitter(旧称)で多数報告されているように腹部の空間内に収納可能です。

こういう事ですね。ここに収納する案が当初あったのでは?という考察してた人も居た覚えありますが、ハンマーの柄をのどの方に差し込んで畳んだハンマーヘッドを腹に収納してトゲの部分で引っ掛ける感じで収納します。前脚の変形位置が適切ならロボットモードの肘部のトゲも使って固定できるので、この状態でまあまあ安定して保持されます。

劇中で一番目立ってたシーンはパブロぶっ飛ばして咆哮するところと、最終決戦でアーシーを背中に乗せて突進してたシーン位ですかね。もっと活躍して欲しかったし、もっとダナだな言って欲しかったのでこの辺りはちょっと残念なんですが、まあ今回の映画は蓋を開ければミラージュを愛でる映画だったので仕方ないですね。続編は期待しています。

恐怖のグレイサイキングは地獄の使者!サイの頭をこれ以上下に向けることが出来ないのでこの前傾姿勢が精いっぱいだからグレイサイキングみたいに直立で立たせることが出来ないのが残念。関係ないけど左手がサイの足のままの怪人、居ましたよね?と思って記憶を辿ったらそれは吸血マンモスだったので忘れてください(じゃあ言わなきゃよくない?)。この姿勢だとファンタジー世界のモンスターという感じがしますが、牛ヘッドならミノタウロスだけど、ファンタジー世界でサイヘッドのモンスターなんて居ましたっけ?

ロボットモード:

概念的な外観だったビーストモードに比べてロボットモードは非常に劇中に似ています。というかこっちに全振りしてこのロボットモードから生成可能なビーストモードを設計したという感じでしょうか?多分。

非常にマッチョな上半身はかなりデフォルメされており、横から見ると前後方向にも分厚い胸板ですが多分劇中の CG にかなり忠実です。ロボットモードの尻尾が畳み切れず結構中途半端な角度でしか固定できないのはちょっと残念。

最初見逃していたんですが、取説の 26 STEP で脛の厚みを変更する工程があります。上の画像の通りそんなに見た目も変わらないのでしばらくしたら変形忘れちゃいそうなので記録していきますが、向かって右の脛が微妙に厚い方がロボットモードの時の状態です。

背面から見ると上半身に対して下半身が小さく見えますがポーズ取らせるとあんまり気にならなくなります。この辺りは SS チートアも同様だったので同じ人が設計してんのかな?と想像……

このライノックスの設計はレジェンド国広高史さんでした。国広さんのページに SS98 Cheetor 掲載されていないのでそっちは別の人が設計したんだと思いますがちょっと調べきれませんでしたね。という訳で上のは何寝言言ってんだコイツ?って感じの妄言でしたね。

tfwiki.net

おフェイス。カラーリングは全然違いますが形状はかなり初代ライノックスの意匠引き継いでたんですな。肩から生えてる角や肩回りの形状等劇中再現度は非常に高いです。

顔はなんだか映画プロメテウスのエイリアン(生物兵器)を製造した宇宙人こと「エンジニア」に似てる気がしますけどどうでしょう?昨日プロメテウス観たばっかりだからそう思ってるだけかも知れませんが。他の人のはどうか判りませんが私の個体は肩アーマーが外れやすい(変形途中に他のガワに干渉したりして直ぐすっ飛んでしまう)のと、胸部装甲側に固定する腋のタブが外れやすいです。

ポージング自由度は高く、関節位置が優れているのか適当にポージングしてもそれなりに決まります。

結構のけぞっても自立するのでムジョルニア掲げてる風というか我が人生に一片の悔いなしポーズというかもまあ決まる。

下半身の可動範囲は立膝が出来る程度には。膝は変形の都合で二重関節になっていますがロボットモードの可動域には全く貢献していないので膝は 90 度程度までしか曲がりませんけども足首が柔軟なのでそこそこ自然なスーパーヒーローランディングもこなします。

ただ上半身は肘が 90 度まで曲がらず、胸板が熱い為肩部も内側には曲げることが出来ないため腕組はおろか武器であるハンマーを両手持ちするのも難しいです。上の画像は……

手首の収納用関節ひらいて無理やり腕部を内側に倒して撮影角度で誤魔化している嘘ポーズですね。

そういうズルしないでどうにか頑張ったのがこの画像ですが、左右の手首の 5mm 軸の角度が合わないので左手首側はハンマーの柄の後端をギリ引っ掛けてるだけになります。

あと手首の 5mm 穴が微妙にきつく、覚醒ウェポンなどハンマー以外の武器を持たせようとすると滅茶苦茶きつくて難儀しました。

変形ではサイ頭部が胴内に収納されますが、限界までサイ頭部を大きくするために例えばこうやってサイの角を逃がしていたりするのを発見してグッと来ています。完全に隠れる部分にもどれっぽいディティールが施されているのもいつも通りですが良いですね。

ロボットモードでもチートアより少し大柄なので(劇中比は兎も角)私のイメージ通りです。

あみあみにて購入、4230円