変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー アニメイテッド TA-10 クリフジャンパー

海外版で Activators として発売された製品をローカライズしたものですがオートボットインシグニアの色以外はほとんど違いが無いと思います。Activators は簡易変形ラインなので当初スルーしていたのですが、結局 Deluxe Class で発売されなかったため、クリフジャンパーの顔を確保するために国内販売時に追加購入しました。

オルトモード:

クリフ玩具の伝統としてバンブルビーのリデコ/リカラーなのでバンブルビーと同じ車種ですが、多分作品内のクリフジャンパーはセイバートロニアンビークルの姿しか披露していない気がします(バンブルビーのセイバートロニアンモードビークルと同形状)。その為このオルトモードは玩具オリジナルの形状という事になると思います。

ボタンを押下することでロック解除されて自動変形する(一部手直し必要)玩具ですが、パトライトがそのスイッチになっているので元の車両デサインに組み込まれているのが良いですね。とは言え肩部の変形関節が車両後端にはみ出しては居ますが。肩部の自動変形ギミックの機構の一部をリアバンパーとして見立てているのは上手い設計だなと感心します。TFWIKI ではハスブロ側のデザイナー Bill Rawley 氏しか表記されていないのでタカラトミーの設計陣は関わっていないのかもしれません(知らんけど)。

tfwiki.net

アサイドに余計な構造物が追加されていますが、それ以外は形状的にも Deluxe Class バンブルビーのオルトモードとほぼ同じ形状でロボットモードと比較してデフォルメ度合いは低めに見えます。

側面のドア~リアフェンダー部分は後部グレーのパーツのバネ圧だけで閉じている状態で、位置合わせのピンはありますが固定はされていない為、少しパカパカします。隙間開きがち。

裏側。グレーのインナーフレームに畳まれた頭部のボールジョイント基部がちょうど収まるなど巧みな設計であることが伺えます。

ロボットモード:

ボタンとなって居るルーフのパトライト部を押下するとスプリング仕掛けでここ迄変形します。局部左右の切り離し、足首の展開、肩部を下げる、腕部分を伸ばすという作業は手作業で行います。仕組みは比較的単純で、大雑把にはボタンを押す頃でロック解除されオルトモードのルーフが半分に折れる→クランク機構でルーフ前部が後方(ロボットモード目線では上方)に移動する、だけなのでビーストウォーズのフリップチェンジャーの流れを汲むトイラインだと思います。

簡易版玩具のしわ寄せは主に腕に集中していますね。変形部位としては Deluxe Class バンブルビーと同様にドア~リアフェンダー部が腕部を形成しますが非常に簡略化されています。一応フルポーザブルですが可動域は非常に厳しくより低年齢向けライン感あります。

頭部ヘッド。への字口の雰囲気と言い、恐らく下の設定画辺りを参考にしていると思われますが、丸い感じに仕上がっており、より「うし」感が強くなっている気がします。ここからプライムの水牛ヘッドに繋がったのかしらん。

https://tfwiki.net/mediawiki/images2/7/7e/AniCliffjumperModel.jpg https://tfwiki.net/mediawiki/images2/7/7e/AniCliffjumperModel.jpg

フルポーザブルですが可動に関してはからきし駄目なのでこれは自動変形ギミックと頭部デザインを愛でる玩具だと思います。

膝は最大限曲げてもこの位が精いっぱい。立膝は付けないですね。とは言えこの状態で自立するのは優秀ですね。

腕はほぼ変形が無く、クランク状の関節を伸ばすだけなので甲側から見るとドア部の四角い板にしか見えませんが、裏側に開き手にモールドがあります。

サイズ対比として現在最新アニメイテッドトイのレガシーデラックスクラスバンブルビーと。ちょっと小柄ですがほぼ同サイズ、頭部のボリュームはクリフの方があるので同クラス玩具に見えなくもないですね。