変圧器たち

へんあつき-たち

Transformers Animated Voyager Class Outimus Prime

アニメイテッドのオプティマスプライムはものすごい数の玩具が商品化されており、TFWIKI で調べた限りでは Legends Class、Deluxe Class CYBERTRON Mode、Deluxe Class、Voyager Class、Supreme class、Activators、Bumper Battlers の7種が確認されています(Happy Meal 版は未カウント)。これにリカラー版もあるし、国内版だとボイジャークラスのリカラーに新規増設パーツ追加したウィングブレード オプティマスプライムとかもあるし、全部買う系のファンは超大変だったんじゃないでしょうか?私は当時も今もリデコリカラーは基本買わない派だし、アニメイテッドはデサイン気に入って全部買う!って思ってたけど同キャラは一番出来の良い奴有れば良いよねの気持ちもあってオプティマスは Deluxe Class CYBERTRON Mode、Voyager Classの 2 種しか買いませんでした。

アースモードはこの Voyager Class Outimus Prime がオルトモードも似てるし、マスクオフも出来るし一番良いだろ!って思ったんですよねえ……

オルトモード:

オルトモードは消防車のキャブヘッド?です。フロントガラス部分の傾斜が(恐らく元の Derrick J. Wyatt 氏のデザインよりも)きつくつけられていて、フロントインテーク形状もよりはっきりした台形にデザインされており、元デザインから更にデフォルメした形状になってます。多分この辺りの形状の解釈はレガシー版の方が元デザインに近いと思いますが、バンパー周りの解釈は断然こっちの方が元デザインに近く私は断然こっちの車両デザインの方が好きです。

但しパトライト部分はクリアブルーのプラで一体成型されているため左右とも青になってるのは残念です。

今見るとタイヤ位置がちょっとデザインと違ってて、前輪後輪がもっと接近しており、前輪位置はキャブ後端に殆どかぶさらない位置なんですよねえ。今の前輪の半分くらいまでバンパーが来て、その後ろ位に前輪がズレる、後輪は前輪の直後位に配置されて脚部のブルーパーツはもっと短い。結果としてもっとコロンとしたイメージの車両になる筈なんですが、ロボットモードのスタイリングとの両立を考慮したらこの設計になってしまうのは致し方ない気がします。

ただ前輪をこれより後方に配置してしまうとキャビンが重くて前にコケちゃうような気もするんですよね。レガシー版ではその対策としてバンパー内部に補助輪を足して6輪車にしてしまうという対策していましたが。とは言えですね、Supreme class の奴がオルトモードはかなり劇中に近いという事に気付いてしまいましてですね、デザイン画に近いスタイリングのオルトモード出来てしまうんだ!って俄然興味が沸いてしましました……今中古でどれくらいするんだろうねーなんてうっかり Google ってしまったが為に Supreme class の国内版である「TA41 オプティマスプライム」がAmazon で多分新品(未開封品であることは確認済み)で10,800円で売ってるの見つけてしまいまして、現代金銭感覚で「安い!」って即購入してしまったんですよ(ヤフオク落札相場が5,000円以下というのをその後知る)。まあ当時定価で8,400円だし!(だから?)

右側面には窓の様なモールドが肩関節の付け根と肩部の2か所にありますが、左側の肩部にはこのモールドが無いので恐らく劇中通り左肩部にオートボットインシグニア入れる予定だった(少なくとも設計段階では)と思うんだけどこのオプティマスはどこにもオートボットインシグニアが印刷されていません。お、ちょっとサードパーティトイみたいですね。

リア方向から。劇中でこの状態で後ろ姿あんまり見ないというか、そもそもオプティマスあんまりオルトモード披露してなくないですか?という気がします。多分キャブ単体でのこの後ろ姿は殆ど、あるいは全く劇中で披露されていない気がします。仮に設定画あってもたぶん似てないと思いますが、玩具としていつものオプティマストイに倣って手堅くまとめられていると思います。

底面。この画像見て気付いたけど前輪は最近のスタジオシリーズなどでよく見かけるようになったタイヤの半身だけ回転する奴、だったんですね。こんな昔からこのアイディアが使われているとは思わなかったというかあんまり気にしてなかった。

尚、タカラトミー側のデザイナーは TFWIKI によると蓮井章吾氏。

tfwiki.net

武器パーツをキャブの後ろに取り付けることで玩具オリジナルのデザインですが消防車のテイをなすことが出来ます。このモードだとタイヤの一は兎も角前後方向に圧縮されたデフォルメ形状の消防車は可愛らしいと思います。

レガシー版アニメイテッドオプとの比較。多少の G1 ナイズはあるとしてもデザインの解釈的にどっちも正解感あって、デザイナーの解釈やコンセプトの差で同じ車両でもここ迄形状変わっちゃうんだなと感心してしまいました。どっちもそれぞれのコンセプトに於いて正解なんだもんなあ。

ロボットモード:

このデカい胸部に細いウエスト!これこそアニメイテッドオプティマスのアイコンですよ!個人的には太腿部はもっと細くても良いと思いますが、これは膝関節の京都も考慮したら玩具的にはこれが限界だと思います。その分膝下を畳んだバンパーパーツで幅稼いでいるあたりは巧みな設計だと感じます。

プロポーション的には非常に理想に近いアニメイテッドオプではないでしょうか。パトライト部がロボットモードだと裏返しになっちゃってるのはちょっと残念なポイント。

頭部ヘッドはマスクオフギミック付き。一番最初のトランスフォーマーアニメイテッドのキービジュアルのオプティマスは多分下の画像の顔だったと記憶してますが、この時点では滅茶苦茶心配してたんですよね。

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しかし蓋を開けてみたらマスクオフ中心の生真面目ヤング司令官て感じのルックスだったんでかなり安心した覚えがあります。本玩具では後頭部のレバー操作によるマスクオフギミックが内蔵されており、劇中の状態とは異なり顎マスク(新型コロナが生み出したこの単語のお陰でこの状態の説明が楽になるなんて思いも寄らんよねえ)にはなりますが、かなり劇中のイメージに近いマスクオフ顔なので満足度は高いです。

マスクオフにすると首元のスロットにマスクの顎の下の突起がぴったり嵌るんですが、これがキツキツなのでレバーで下げても奥迄収まらないからって指でマスクを押し下げたりしたらガッチリ嵌ってしまってなかなかマスクを上げられない事になるのでご注意を。

当然集光ギミックもアリ〼。イケメン。

フルポーザブルですが可動には制限が多く特に下半身はあまりポーズを付けられません。膝関節はあまり深く曲がらず、上の画像の一番下が目一杯膝関節を曲げた状態です。

腰回転があり、肩や肘はかなり可動しますが、手首はオルトモード時のカバーパーツと手首をタブで接続してしまうので全く可動しません。

足首ロールも無いからあんまり肢開いちゃうと踵が浮いちゃいますしねー。

一応腕組み的なポーズはギリ行けます。但し手首が回らないのでちと厳しい。

劇中と全く異なるデザインの両刃の斧「イオンアックス」どっちかって言うと糞デカ軍配みたいな見た目でラブリュスにしても異形過ぎるんですよね。画像では赤いパーツ倒したままになってますが、取説では起こしたままになっています。

一応両手持ちも可能。肩関節がかなり引き出しできるのでどうにか可能ですが、手首の回転が無いので角度は限定されます。

劇中そっくりレガシー版の武器も持たせられるので手首は5mm穴と思われますが、かなりキツキツなので自己責任で。あんまり長時間持たせてるのは怖い感じします。

もう一つの武器、放水銃。実際に水鉄砲として機能するようですが、私は水入れて試したことありません。多分いったん水入れちゃったら分解清掃でもしない限り中に水が少し残ってしまうから後々カビの発生とかに繋がりそうで怖いですよね。

これは玩具オリジナルの武器で劇中では手首の辺りから放水ノズルが飛び出してそこから消火剤を噴出する攻撃をしていましたね。

背面にウェポンストレージがあり、イオンアックスと放水銃を合体させて取り付けることで武器を手持ちせずとも余剰無しロボットモードを実現できます。

最後にサイズ比較を兼ねてレガシー版とツーショット。スタイリングは圧倒的に当時版の方が勝ってますが、特に下半身が残念可動なので可動性能についてはレガシー版の方が上です。

これはどっちが優れているとかではなく、玩具のコンセプトの違いに起因するものと思ってるので「みんな違ってみんな良い」こそがTFの魅力であります。そのうえで個人の好みがあると思って居るんですが、私の好みは断然当時品ですね(´^ω^`)