2ちゃんねるの「TF 非正規アイテム専用スレッド」の最初の奴が 2009 年からだったはずなので非正規アイテムとしては聡明期も聡明期のアイテムです。FansProject として2つ目のプロダクトで最初のプロダクトは Classics Cliff Conversion Kit でした。
この City Commander は Classics Ultra Magnus のボディカラーに合わせた製品で、私は Classics Ultra Magnus を買うつもりでこれを予約購入したんですが結局本体を購入することは無く Classics Optimus Prime と組み合わせることになってしまいました。 Classics Optimus Prime 用には 2009 年に一部リデコされた TFX-01R Powered Commander という製品が発売されたのでそれを待てばよかったんですが。この City Commander も後に TFX-01R のリデコ内容を反映して再版されていますが、これは最初の発売されたモデルです。
当時非正規 TF 界隈は本当に同人パーツみたいな奴しか出回ってなかったところにいきなり降って湧いたマスっぽい製品、その衝撃ったらなかったのです。なんというか新時代が来ちゃった感。本作はそれに続く非正規 TF というマーケットを生み出すことにも大きく貢献した逸品と思っています。早速これの KO も出回ってたしね。
オルトモード:
オルトモードは Classics Optimus Prime 型のアイテムの後部に取り付けるトレーラーです。前述のとおりこれは Classics Ultra Magnus に配色を合わせたアイテムなのでホイールのカラーリングが Classics Optimus Prime とは一致しません。このやや薄いブルーのボディカラーも Classics Ultra Magnus のカラーと合わせているんですが、「おれには、これしかないんだ! だから、これがいちばんいいんだ!! 」の精神で気にしないことにしています。
本体との取り付けは Classics Optimus Prime オルトモードの車両後部にある長方形のタブで接続されます。あつらえたかのような(実際あつらえてるんですけど)、なかなか一体感のあるバンタイプのトレーラーになります。
リア周りの形状がちょっとゴミ収集車感ありますね。バンパー右側の可動しそうなところはナンバープレート貼り付け位置で、007 のアストンマーチンのような回転式ナンバープレートのギミックで、ここに張り付けるシールも付属していました。私は貼付してませんけどね。
トレーラー自体はキャブ側の全高よりも高く、キャブのルーフに取り付けられたエアディフレクターも全く有用ではない気がします。
インストラクションはコミック形式になっていて、コミック内の変形シークエンスがそのまま取説になっているという格好いい仕様。でもこれカラーリング的には後発の Powered Commander なんですよね。
トレーラー単体の連結部分はこんな感じになっています。
リアは変形用のギミックとして開くことが出来ますが、ドアとして見立てているかどうかは微妙なデザインです。
ロボットモード:
トレーラーが分割されて not マグナスアーマーを構成します。アーマーで使わなかった結構大きなブロックは巨大武器(ミサイルランチャー)に変形します。
Classics Optimus Prime に各アーマーを装着させた姿がこちら。巨大な肩ブロックや頭部/胸部のデザインなどがウルトラマグナスっぽいですが、FansProject は、というか初期の非正規 TF はどれも独自のアレンジを加えたデザインが多かったのでこれもインスパイアされたオリジナルキャラの City Commander です!
この画像の状態だと足底の接地性が悪いように見えますが、トレーラー部のタイヤが畳めないため、この状態でちゃんと設置しています。更に足底パーツには左右方向のロールが仕込まれているので開脚もまあまあいけます。ただしアーマー着込む前からの後ろにコケ易いところはそのまま継承しちゃってる気がします。
側面。プラの質感は ABS ではない気がします。どっちかっていうとスチロール樹脂に近い触感。表面は艶消しで中身の Optimus Prime のつやつや ABS とは異なります。また二の腕のガワや脚部脛側面のパーツが露出しており、その質感の違いが強調され、これがアーマーを着込んだロボットであることを強調しています。
リア周りから見ても大部分がアーマーで覆われているので貧乏臭さもなく、2024 年目線で見てもあんまり古臭さを感じないですね。Optimus Prime の二つの武器はそれぞれ肩部にマウントされますが、マウント方法がそれぞれ異なるため取り付け位置は左イオンブラスター、右煙突ガンで入れ替えできません。
頭部フェイスの造形は非常に彫刻的と言うか、やや抽象化されたウルトラマンのマスクにも似た口周りが非常に美しいデザインです。
アーマーを着込んでも本体の可動部分は恐らくすべて生きていますが、アーマーが干渉してしまう為波動範囲は非常に制限されてしまいます。
多分これ位が最大で可動させた位だと思います。
立膝もどうにかできました!
下腕部のアーマーはかなり鋭角的に切り取られていますが、武器となる巨大ミサイルランチャーのグリップ付近も同じ角度で斜めに切り取られており、手持ちさせたときにぴったりと組み合わせることが出来ます。その為このランチャーは右手専用武器になります。
向きはこう!まあ格好良いんだけど冷静にみたら「武器っぽい何か」でしかなくて、どういう武器なのかさっぱりわからんね。一応グリップ上部の正面にはミサイル発射口のモールドがあります。
ランチャー構えると肘も曲げられないのでポーズはちょっと一本調子ですね。
素立ちも格好いいのです。私はこれから非正規 FT 始まったのでまあまあ思い入れもありますが、この時点ではまさかここまでそっくり TF が蔓延することになるとは思わなかったなあ。
パージ!ミニマスは出てこないですけど。