2012 年に最初の MP ランボルが発売された時はマスターピースなのに低価格で出してくれたのは良いんだけど、変形単純そうだし膝下の内側の一部に大穴空いたままなのはなあ……的な理由でスルーしてしまったんですが(後ろの方の奴は買わない理由探しですね)、G2 カラーの黒ランボルは単純にオルトモードが格好いいし、そしてこの顔である。この当時私は G2 については「そういう不遇の時代があった」(玩具的に)位しか知識がなかったのでこの顔がどこから由来してきたものなのかも全然知らなかったんですが、あまりのランボルらしからぬ食いしばり顔、そして背中のスパイク付きタイヤの頭悪っぽいビジュアルに惹かれて買ってしまった覚えがあります。
追加パーツ多かったせいか 定価1 6,380 円 だった MP-12 に対して 9,350 円とオプションパーツと顔の変更だけで 3,000 円も上乗せされたまあまあプレミアム価格ではありました。前年の東京おもちゃショー限定 MP-12T タイガートラックが 6,600 円、同年発売のトランスフォーマー博 (2014) 開催記念版 MP-12 で 7,150 円 2 だったことを考えると追加装備にどれだけコストをかけてしまったのか。確かにこの装備でこの顔でこの色だから私は購入したのでまーまんまと正解だった訳ですよね。
オルトモード:
流石ランボルギーニのライセンスを取ってるだけあってオルトモードは非常に正確で素晴らしい。赤いウィンドウなんてある?って言われたらまあ無いんですけれど。あとボディカラーが黒いので車体後部の黒塗装部も塗り分けなしだから塗装コストは G1 版よりも掛かってない筈。
フロントグリルが赤になっているのが滅茶苦茶ラグジュアリー感醸してて個人的には実車の黒ボディカウンタックよりも格好良く見えてしまいますね。
この型のオルトモードの欠点としてはこのリアエンド部分のキブルなんですが G1 版と色が反転してるので非常に目立つようになってますね。とはいえこれはビーストモードを持つ TF の動物の姿の一部にメカが露出している式のアレなので TF 玩具としてはアリだしちょっと良いって思っちゃうんですよねえ。
側面上面は実車に結構似てる気がします。やっぱ黒 X 赤は厨二的格好良さがあります。
上半身と下半身を繋ぐフレームが中央を貫いているのでドライブシャフト的に見えて自動車モデルとしての説得力がちょっと増してる気がするんだけど、残念ながらこれはミッドシップエンジンのリア駆動だからこんなとこにドライブシャフトは無いんよね。ランボルが勝手に四駆化したとかそういうのが無い限りは。
おりし。リアコンビランプがちょっとズレちゃってるのは私の変形が下手糞なのかもしれません。印刷ですがエンブレムも印刷されていてまあまあリアルですね。マフラーはちゃんと四本出しです。
かお。ボディカラーのせいかカルピスのキャラクターの彼を連想しちゃいますね。
非常に小さいですがランボルギーニ社のエンブレムがそれと判るレベルで印刷されているのは凄い。
この型はリアウィンドウがちゃんとクリアパーツで成型されているんですが、 MP-12G のクリアレッドは特に目立つのがいいですね。実車ではこのリアウィンドウからは殆ど後方が見えないのでバックするときはドアを開けてサイドシルに座って後ろ見ながら運転する必要あったらしいですね(シザーズドアなのでドア開けても車幅に影響ないから車庫入れ時とかそうやってたって聞いたことあります)。
追加の糞デカ武器は G1 ランボルの肩キャノンと同様にルーフにマウント出来るんですが、当初如何にも無理やりな「余剰なし」だなあって思ってたんですが、
コミックで似たようなモードがあるのでこれは再現としてアリでした。
ボンネットのインシグニアはシール仕様に変更されており、それ以外にも当時玩具オマージュしたシールが付属していますが、勿体ないので張ってません。オルトモードは無い方が実写っぽいですしね。
ロボットモード:
肩のスパイクは後付けパーツなんですが、ここはコミックの G-2 サイドスワイプの前輪がこういう変形するんだろうなと思うのでこれが G-2 ランボルの素の姿とします。このスパイク付きタイヤは G1 ランボルの肩キャノンを取り付けるスロットに差し込んで固定しています。
胸幅詰めてないデザインのランボルですが、 G-2 のマッチョな雰囲気にはあってると思います。
背中に畳まれるフロントウィンドウ - ルーフのパーツが結構デカく残ってしまいます。
この顔である。そもそも G1 ランボルのキャラも判らないのでこれが G1 から全然変わってるのか、意外に G1 ランボルもおっさん臭いマッチョキャラだったのか知らんのですよね。
マーベル TF のこの辺をイメージした顔だと思うんですが、作画の Derek Yaniger 氏を調べてみると今はパワーパフガールズとかあっち側の画風でレトロでお洒落なイラスト書いててこの泥臭いおっさん TF を書いてたとは思えない画風の振れ幅でした。今にして思えばこのたすき掛けにしてる弾帯、Dr.Wu からアドオンとして発売されてたやつを買っておけばよかったと思うんだけど、当時は全然知識がなかったので弾帯の必要性も判ってなかったのでスルーしちゃったんですよねえ。
この商品名が ”Dr.Wu P21 GUN ARMS RAMBO” なんですが、もしかして G2 サイドスワイプがマッチョなサバイバリストみたいなキャラクターになっちゃったのって和名のランボル(Lambor)からランボー(Rambo)を連想しての事だったのかしらん?どうなんですかね?
コミック特有のデフォルメされて馬鹿デかく見える武器がそのままのサイズで完全再現されて付属しています。パーツ数や塗装など価格アップ分に見合ったオプションですよ。
サーベルは取説にも背中のルーフの隙間に差し込んで固定するよう指示されているんですが、特にホルダーのような造形は無く、本当に適当な隙間に差し込んでいるだけなのでこの状態でカッチリ収納出来ているわけではありません。
銃は掌のスロットにグリップ部分のタブを差し込んで固定するマスターピース方式ですが、ちょっと緩い上に、グリップのサイズが少し大きいので四指を完全に閉じて把持することが出来ません。また、サーベルには固定用のタブが無いので四指を閉じた時の摩擦だけで保持することになりますが、まあまあ軽いので問題なく把持が可能です。
ポージング性能的には立膝が苦手。この辺が限界でした。
山刀みたいなサーベルが似合いますねえ。個人的には G1 ランボルはスタイリッシュなイケメン感を感じてたんで、G2 の野蛮な感じは意外性があって好き。昨今もサイドスワイプリカラーで G2 カラー出てますが、顔がリデコされてないのでこのワイルドなヤニガー顔が再現されていないんですよね。
同じ MP のサンストリーカーと。頭長高はほぼ同じに設計されてるんですが設計思想がまるで変ってしまったのでちょっと同じラインとは思えない方向性の違いを感じますね。