変圧器たち

へんあつき-たち

Ocular Max Maximus Pro combiner PS-22 VENTUS (2025)

遂に完走!最初の PS-21 Medicus が 2022 年 2 月位に発売されている様なので実に丸三年。

Ocular Max のコンバイナーライン ALL-BUILT-IN としては Assaultus に続いて 2 チーム目の完走。時間はトシヨリ効果で時間経過が圧縮されているのでどうってことなかったんですが、途中からは円安の影響もあって単体価格が爆上がってしまったのでなかなか大変でした。Assaultus はさあ!コンバイナーのロボ形状が兎に角好みのスタイルだったから全然くじけなかったけど、Maximus Pro はちょっと不細工なんですよね、体形が。まあ元ネタ準拠故ではあるんですが。しかし乗り掛かった舟って事もあったし何より単体でのロボ玩具としてのクオリティの高さが半端ないのでそれに支えられて乗り切りました。次はコンストラクティコン似の 6 体が計画されていますけども、そっちは多分買わないだろうなあ、非正規コンストラクティコン既に 2 チーム持ってるし(MAKETOYSのは未開封でさえある)、今年は正規のデバステイターもあるからね。

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今回も非常に複雑な変形プロセスでインストラクションはほとんど役に立たないので、毎回 MMC 公式の Youtube チャンネルの変形動画に頼ってきてたんだけど、今回まだ公開されていなくて初回の戻し変形には非常に難儀しました。今回は上記の透模玩さんの動画に助けられた感じですが、これも戻し変形は無いので太ももを縮めるプロセスの方法が当初全然判らずに非常に難儀しました。ここは太もも段差部分両サイドにある半円状のパーツを両方共押し込んでロック解除する必要があったんですが、滅茶苦茶固く指で押してもびくともせずに「モールドなの?」って疑う程だったんですが、スパッジャで思いっきり押し込んでみたら凹んだので構造を理解できた感じですね。

先日別玩具で爪先ねじ切ったりしてたんでここは慎重 and 慎重にですね……って言ってるそばから早速ローター基部のパーツを折ってしまいました(´・ω・`)

ここ折った覚えもないし破片も見つからないからまさかまた不良品?と一瞬思ったんですがそんな運の悪い事が連続するか?という疑問で我に返り、昨日撮影したオルトモード画像見てみたらちゃんと存在していたので知らん間に折れてたみたいです。まあ二連続で非正規 TF 玩具を初手で破壊してしまった運の悪さは持ってたのか……

さて、気を取り直しまして!お目出度いこのパッケージもそろそろ見納め、Ocular Max は旭日旗カラーの IF-02A Stray Alternative を予約しているだけとなりました。ロゴのカラーリングのパクりオマージュっぷりはちょっとドキドキするんだよなあ。

ネーミングの VENTUS (ヴェントゥス)はラテン語で「風」という意味のようです。英語の ventilation (ベンチレーション/換気)とかの語源だってさ。元ネタのグレイズの英名は Blades ですが、これは「刀」ではなくヘリコプターの「ローターブレード」由来と思うので今回は名前には元ネタとの繋がりはない感じですね1

オルトモード:

オルトモードはベル UH-1 の民生機なので名称としてはベル・ヒューイ 204 とかになるんでしょうか?玩具やアニメのイメージを踏襲しつつより実機に似せたスタイルを実現しています。他の手足組はハンドガン(元ネタの場合は「フォトンライフル」)を本体内部に収納出来たんですが、VENTUS では本体底面に設置してオルトモード時の武装としています。この辺は Ocular Max の All Built In シリーズ最初のプロダクトである ボルター似の PS-13 Impetusと同じ処理ですが、あっちはオルトモード時に胴内がスカスカなので武器を放り込んでおけたんですよね。VENTUS に関しては中身もみっちりなので余剰なしにするには外付け武装にするしか方法がないんじゃよ……なんだけど救急ヘリコプターって性格上これは諦めて余剰にしてしまった方が良いかもしれないですね。この状態だとどうせ固定武装(元ネタの場合は「ツインランチャー」)も余剰になってるし。

テールムーブが非常に長く、またローターも十分リアルな長さになっています。ヒューイって言えば昭和世代の私たちが思い浮かべるヘリコプターの最もプリミティブなデザインの奴なので、これも正にザ・ヘリコプターって趣がありますね。

そり形状のスキッドに小さなタイヤがついてるのはアニメデザイン準拠なんですが、実機でこんな珍妙な形状は存在しないと思うので、これは多分玩具デザインからキャラクターデザイン起こした時にデザイナーが玩具ならではの特徴を拾ってしまった名残だと思います。

アニメデザインではテールムーブの付け根の左右に武装がありますが、これもさいげんかのうです。これは差し替えですがロボットモードの脚部に取り付けられる武装と同じパーツになります取り付け方法は異なります。

固定武装の取り付けポートは通常隠しておくことが出来ます。こういう設計意図からも「元ネタの設定が再現も出来るけどオルトモードはリアル志向ですよ」の設計志向が伺えますね。

本来はオルトモード側面に所属のインシグニアが描かれてるんだけど、配慮されています。側面の白いとこに赤十字のマークでもあれば締まりそうなんだけどね。

フィギュアスタンド用のポートが無いのが残念ですね。これは仕方がないので腕モード時合体ジョイントの切り欠き部分に 3mm ピンを差し込んでいますが非常に不安定です。

同チームの同じ腕担当である PS-21 Medicus とオルトモードでの 2 ショット。単純な全長で言ったら VENTUS の方が倍くらいデカい。テールブームの除いた本体サイズがほぼ一緒なのでテールムーブがそれと同じくらいの長さという事です。細いとはいえこのテールムーブがロボットモードでは膝下に、腕モードでは下腕に折りたたまれて収納されるのはなかなか設計の妙を感じて感動しますね。

ロボットモード:

G1 キャラクターの非正規玩具がまあまあ黙認されてる理由として、設計が即時であるってのはまあまあ大きいとしても、アニメーションの設定画かなり大雑把である為、立体化した場合に解釈の余地があり過ぎるのも一因じゃないかと思ってるんですよね。キャラクターデザインそのものは著作権法で保護されない為、二次元の設定画を保護するためには商標登録が必要になりますが、それは立体物に対しては適用できない筈(立体商標とかとれば別かな?)なのでアニメキャラクターにそっくりな立体物については権利侵害を主張するのが難しいと聞いたことがあります。そういう意味で権利者は苦々しい思いしながらも黙認しているのかもしれないですね。

まあ非正規側としてはそれを踏まえてそっくりな玩具を出しておきながらも「これは別人ですよ?偶然煮ちゃってるかもしれないですが」という建前を通しているんですがそれでも時々パッケージのレベルが誤解を招く程度にそっくりという事で怒られが時々派生しているようです。完全な偽物である KO や優良誤認を狙ったそっくりレイアウト玩具とかは私も敵対的ですがそれ以外の非正規はまあまあセーフとして自己責任で買ってます。

んで Ocular Max の Perfection Series はロゴそっくりなので優良誤認にならん?大丈夫?ってのがちょっと心配してるだけど、これは対象年齢 16 歳以上だから「オマージュ製品って判るよな?公式トイって誤認しないよね?」の中で販売されてるんだと思ってて、TFは特に「非正規マーケット」がガッチリ認識されているので優良誤認の可能性は少ないって事で法的にはお目こぼしされてんのかな?と思っています。MMC / Ocular Max はちゃんと独自のキャラ名も付けてるからね!

なんでこんなことを急に書いてるのかというと、そのロボットモードのスタイルがまーそっくりなのアニメの設定画に!そして似てるんだけどしっかり MP 体形になってるからディティールや形状はブラッシュアップされているから「似てるけど全然違う」という奇妙な状態になってるんですよね。背面に V 時に固定されたローターブレード、背部に倒された機首のガワ、甲冑の大袖のような胴体側面部のガワの配置、胸部から脇腹、股間部前面のデザイン、膝頭の形状、膝下に装着された武器(元ネタでは「ツインランチャー」等々、もうこれはグレイズ以外の何者でもないじゃんってレベルで同じなのよ。あと頭部と肩上部のモールドもね。

胸部周りは結構ガッチリ固定されます。脇腹の C ジョイントは外すのに苦慮する程です。上腕サイドにまとめられたビークル側面のガワ部はスキッド部分を縮めてロボットモード / オルトモードの矛盾を解消していたりして芸コマです。

反して脚部膝下の側固定は結構甘く、触ってるうちにちょっと外れてきたりします。あとツインランチャー(元ネタ名では)の取り付けスロットがかなり緩い上にウエストロールさせるとローターブレード基部と干渉しやすいので個人的には外してしまいたい。

側面から見るとちょっと不格好ですがこれは腕側面のガワがすべてを隠してしまっているせいなのでご安心ください。体形的に違和感あるのは後ろに飛び出した脹脛位なもんで、腕側面や背中のガワについては寧ろ変形ロボ感を醸して格好良さに繋がってる気がします。しかしオリジナル再現とはいえ脚部側面の固定武器は邪魔ですね。

背面。これは多分踵の先っちょは 90° 、向きを間違っています。テールローターの処理がちょっと雑かもしれないですがこれはこれで。この情報に広がったローターブレードの配置はガッチリこの状態で固定されるのでヨシですね。

頭部ヘッドも滅茶苦茶「似てる」と思います。ただしオプティックが濃いメタリックブルーなので白いメットと水色のフェイスで囲まれると死んだ目になってしまうのがちょっと残念ですね。もうちょっと明るいブルーでもよかったかも。

表情差し替えはノーマル含めて三種類です。

交換は滅茶苦茶簡単。何故か一個前の PS-24 Incertus の交換用フェイスが 3 種類ついてきたんですが、造形はもともと付属してたのとまったく一緒なので理由が判りません。私のノーマル顔の奴は鼻のところの塗装が剥げて地の黒色が見えてたんで丁度良かったんですが、塗膜薄かったとか何かしら苦情があったんでしょうかね?

可動はまあまあ良好です。Maximus Pro combiner の 5 体は大体どれも同じくらいの可動域があるので合体させずに並べてロボットモードで飾ってもいい感じになるんじゃないかしら?まあ場所は取ると思いますが。サイズとしてはコマンダークラスの SS86 コンボイと同じくらいなんですがまあボリューム感はもうちょっとあるかもしれないです。

肩部は前方への引き出し関節が備わっているのでかなり自然な腕組み的ポーズが可能です。腕組み好きマンとしては非常にうれしいですね。

立膝はちょっと苦手。太腿の膝も 90° 位しか曲がらない上に膝上膝下のバランスがちょっと悪い感じ。腰前屈、ウエスト回転とか全部使って拳で支えてる感じですが、これ膝側は接地せずに少し浮いてますね。

こんな感じです。

立膝にはならず滅茶苦茶腰を落としたポーズが精いっぱい。結構頑張ったんですが普通の立膝はちょっと無理でした。

片足バランスもかなり危うい。これで自立はしてますが振動で転けそうです。

しかしまあ、大体思い通りのポージングが出来るので可動は相変わらず優秀だと思います。太腿部分は引き出したところにロール軸がありますが、左右のロックがへこんだ状態だとロールしないので少しずつ左右にロールしてへこんだロックパーツを正位置に戻してからロールさせるといいと思います。いきなりゴリラパワーで回転させたら破損するかも。

最近思いっきり前屈させるポーズ好き(´^ω^`)

手持ちさせていない時のハンドガンのやり場に苦慮してるんですが背中の蓋開けて隙間にねじ込んでショルダーホルスターっぽい感じにするという解決策。しかしこれでウエストロールしたら破損しそうではあります。

フィギュアスタンドの取り付けはかなり難儀します。丁度バランス取れるところに挟むのにいい場所見つからないんですよね。これは腰を前屈させて空いた背中の隙間に無理やりアームをねじ込んでる感じ。

サイズ感。実際にはコンボイと並べると 2/3 位の身長じゃないとならないと思うので流石の MP スケールですね。

コンバイナーモード腕:

5 体合体は次!

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  1. 完全に余談ですが、グレイズ(Blades)の非正規玩具として Maketoys の 死ぬほど格好いいディフェンサー似こと Guardia のメンバーで blades 担当は「刀」の意味の方を採用して KATANA を拝命していました。彼はローターブレードの 1 本を帯刀して武器にしていた正真正銘の刀キャラでしたね。今思えば買っておくべきだった……ヘリコとバイクの玩具で破損が多いという報告が多数あったので見送ってしまったのよね。
    和名のグレイズの英語表記は「Graze」のようですが、これには「かすり傷」とかの意味があるみたいですね。英名と全然関係ないので語感優先の命名だったのかな?ブレイドとかブレイズでもよかったような気はしますが。