変圧器たち

へんあつき-たち

METAGATE G01 HAIKU

新規メーカーの初物なのに、その出来の良さで結構絶賛されている AOE Drift のそっくりさんこと HAIKU ですが、当方の個体は右脚膝の楕円パーツのピンが全く嵌らずヤスリで削ったり、その上についているどんでん返しされるパーツが両方とも軸がねじ切れるんじゃないかと言う程固く、見たらバリが邪魔してたようなのでそれを削ったり、畳んで下脚部分を構成するカーモードでは車体側面の部分の長方形のピン側にもバリみたいのがあって全く勘合しなかったので削ったりと、各部に軽い手直しが必要でした。

又、太もも横のばねで膨らむパーツがちょっと奥に入り込みすぎていて、それが太もも部の(これもバネで上下稼働する)鎧パーツに干渉し可動が死んでいたので側面のパーツを引っ張り出すのがちょっと面倒くさかったりはありました。

しかしまあロボットモードの造形は見事なもので一見してこれが自動車から変形する玩具とは思えない出来です。

関節可動の渋みは大体よい感じ。股間部がやや緩い感じですが、これは水性ニスかネジ増し締めで対応できそうです。

首の後ろのパーツは襟みたいに展開するのが正解のようですが、上の画像のように畳んじゃったほうがすっきりして私は好きです。

下半身の可動は結構癖があり、上の画像以上は足をとじられないなどの制限があります。しかし立膝はどうにか可能なので可動域が狭いという事もなさそうです。

二回変形させてロボットモードは何も見ずに変形させられるようになったのでパーツ数の割に判りやすい変形かも知れないです。しかし1回目の戻し変形ではどうにか自動車の形に出来ましたが、設置に難ありでした。

大問題のヘリコプターモードはそりゃまあ酷いんですが(´^ω^`)、私はある意味その変形を堪能したいがために本製品を買ったようなものなので、その見立てっぷりには努力賞を上げたいです。ヘリコプターでは武器余剰しないのに出来の良い方の自動車では全部余っちゃうのが残念。まあ車体裏はもうギリギリなので仕方ないですね。

ロボットモードはスタイル良し。上半身は肩回り、肘などの可動が優秀でかなり自由度の高いポーズが取れます。手首の可動はちょっと独特で上下、前後方向のスイングのみで回転は無く、肘関節直後の下腕の付け根に回転軸があります。

スペシウム光線も行ける!ただしこれは左手側でちょっとズルいことをしていますね。指の独立稼働がない掌がやや残念ですが、握り手、開き手とも違和感はありません。

おフェイスのアップ。劇中でも目が黒く影になっている場合が多く、顔もモールドが多いのでしわしわのお猿さんみたいな顔に見える場合が多いんですが、瞳もばっちりモールドされていて意外に若々しく凛々しい感じ。

足の可動は結構制限ある感じなんですが、スーパーヒーローランディングはギリギリ行けました。太もも前部の装甲はばねが仕込まれていますが、下方にずらせば80°位は上げることが出来ます。

正座(風)。膝は滅茶苦茶曲がるんだがそれ以外の脚部関節が様々な要因で稼働に制限ありちょっと残念。

胴体側面はこんな感じ。ここにブガッティ ヴェイロンのボンネットからルーフの当たりが内側に折り畳まれて収納されている。

オルトモード、最初はブガッティ ヴェイロン(風)。このモードに変形させたの2回目なのでまだまだガッタガタですが……

全体的なシルエットはかなりヴェイロンだけど、分割線が多くてオリジナルのつるんとした卵みたいなボディとだいぶ印象違って別のレースカーっぽいイメージになっていると思います。

エクステリアはリアランプがクリアパーツじゃなく塗装表現なのがやや残念。あとエンジン部が塗装されていないのでリア周りはちょっとプアですね。

リアウィングが稼働して収納状態から引き出せるんですが、玩具としての頑丈さを優先させたのか非常に分厚い断面になっていてアップで撮るとウィング感が薄いことに(この画像を見て)気付きました。肉眼レベルだとまあ許容範囲(当方老眼)。

車高はまあまあある方ですがはみ出してるものが結構あってクリアランスはぎりぎり。特に後輪側は腕の収納をしっかりしないとタイヤが設置しなかったりするので右腕の展開した銀色パーツをボディリア側の裏面にしっかりピンで固定しないと駄目。なんだけどこのピンが位置合わせ程度にしか機能してなくて(二回目変形時点)、浮いてきがち。

上にも書いたけどこのモードの時は剣大小とも全部余剰。5チャンネル辺りでウイングに挟んだり、外装の角ピン凹部使ってとりあえず余剰無し再現している人が何人かいましたけど、頑張ってそうやったところで巨大な剣が妙な角度でくっついている自動車にしかならんので素直に諦めました。裏面に詰められればなあ。

底から。脚部パーツは左右非対称で、左足側の足首の爪は完全に畳めないのでこっち側だけこうやってはみ出させておくしかないんだけど、それでええんよね?

みっちり詰まってるので車体裏に剣を収納するのはまあ無理って判りますね。ところで脇差だと思ってた背中に取り付ける小さい方の剣、あれ剣だと思ってたんだけど、今回の解釈ではちょっと違うみたいで柄の部分が無いので手持ちさせるのは無理です。もしかしたら指物旗的な意匠なのかも。アメリカン侍感ありますね。

そしてある意味私はこのモードの怖いもの見たさで本玩具の購入を決めたといっても良いヘリコプターモード。寸足らずなうえに高さあるのでヘリコプターというよりは小型ジャイロコプター感あるデザインですが、いろいろけなげに頑張ってる感じで、これ買って良かったなって思えました(´^ω^`)

しかもこのモードでは武器全部重要部品として利用しているので余剰無しというね。

スッカスカのガッタガタなんですが、各部固定はどうにかしようという気概を感じる設計なんですが、ピン短かったり位置合わせが色々微妙だったりでなかなかかっちり固定出来ません。もう何周か変形させてればコツをつかんでくるかも。当初全然固定できないなって思ってた操縦席ウィンドウ部の左右接合は今回カッチリ固定できるようになりましたし。

とはいえその後方にある(ロボットモードでは襟になる)パーツは見立ても見立てなのでこれが正位置かどうかも良く判らんですね。

特徴的なテールローターは割とがっちり再現。

左右のミサイルは余剰。まあなくてもヘリコプターは成立する。自動車モードのサイドミラーも同様ですね。

こうやって見ると遠目にはヘリコプターに見える擬態をした超ロボット生命体と思えなくもないので、なんというかデルトロ監督の映画「ミミック」に登場した人間に擬態する昆虫「ユダの血統」的なグロ格好良さを感じなくもないこともなくない(無い)。でも好き(´^ω^`)

ムーンベースにて購入、24980円。

moon-base.jp