変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマーレガシー エヴォリューション TL-22 ホットショット

シリーズ名に「EVOLUTION」が追加されて、これは何かしら?と思ったら「EVO-FUSION」なる武器のギミックを搭載したヤーツ、という事らしい。じゃあ EVO-FUSION ってなんやねん?て思ったら以前にもあったウェポナイザー的な奴とか、今回のジャイアントバズーカ(Axelzooka)的な奴も EVO-FUSION 扱いになるので、要は特別なギミックの無い通常サイズの手持ち銃以外は全部これ呼ばわり出来ちゃうんじゃねーの?感。

オルトモード:

架空のスポーツカー。オリジナルのアルマダホットショットのオルトモードに準拠したデザインですが、車高が非常に低く、薄い。なんというかですね、これに限らずなんですがトランスフォーマーレガシーのシリーズは概ねロボットモード優先でオルトモードはちょっと適当というか。

これの場合はまずオリジナルと比較して全長が寸詰まっており、まるで二代目ロータスエランの様なスタイリング(最大限良い言い方してます)。ハンドリング性能は良さそうですね!

只オリジナルではちゃんとリアウィングだった後端のエボリューションジョイント位置ですが、造形的にリアウィングの真ん中がなくなっちゃってんのよねえ(´・ω・`)

屋根とウィンドウスクリーンは濃いブルーのクリアパーツで一体成型されていて、イエローの部分が塗装なんですが、毎度のことだけど濃い色のクリアパーツに塗装は色味変わっちゃうよね。

底面見ると今作の方は脚部を縮めるギミックが加わっており、成程全長短くなるわいな、という感じ。

個人的な印象ですがなんとなく設計にやっつけ感がある様な気がします。煮詰め足りてないというか。運転席の屋根部分の処理がキッチリしてなかったり、膝の接続が位置合わせ程度しか無くてやたらと外れやすかったり。時間切れだったのか、コスト的制約で色々断念したのか、なんか理由はありそうですが。

しかしギミックは楽しい!今回ミニコンは付属しませんでしたが、オリジナルのジョルトを取り付けてターボモードを再現可能になっています。無論フロントバンパー部もパクパクするし、エンジンも取り外せるよ!

エンジンにはオリジナルにあったミニコンジョイントの「モールド」があります。実際のジョイントとしては機能しませんが。

ロボットモード:

オリジナルはギミック優先でフルポーザブルがおざなりになってた時期の製品なので腕の可動とかに難ありでしたが今回はプロポーション、可動とも良好(膝意外)。

オリジナルでは腕を構成していたオルトモードの屋根周辺ですが、今作では脚部ふくらはぎの辺りを構成するパーツとなります。しかしここがカッチリしてない上にフロントウィンドウが畳まれず膝より上までウィンドウに覆われてしまうため、膝可動に干渉してきます。

オリジナルのアルマダホットショットとツーショ……ジョルトも含めて3ショット。オリジナルの腕周りの変形、造形の大胆さはこれはこれで素晴らしいと思います。

多分オリジナルの膝の赤い配色を再現すべくだと思うんだけど、本作では肩基部に赤い成型色のパーツを使ってその回転軸を表側に露出させてるのが芸細でリスペクトを感じますね。

膝部の黒い塗装が省略されてるのは残念ですが、胴体部の7点式シートベルトの意匠がちゃんと7か所銀で塗装されているのが良いと思います。

前腕部の内側になんか妙なモールドあるな?って思ったらオリジナルのサイドウィンドウを再現してる奴でした。こういうのも良いですね。

上半身の可動はまあまあ普通。膝の可動がちょっと癖あり。

膝下の内側が特に蓋もされずにスカスカがむき出しなのはちょっと残念ですが最近のTFは大体こんな感じなのでここはまあ仕方ないですね。ThirdParty からフィラーパーツ出てるみたいですが完全に覆う訳ではなさそうなのでどこまで効果的かはちょっと未知数ですね。

オフィシャルな変形では膝を深く曲げることが出来ないんですが、ふくらはぎ部にある屋根パーツを側面にずらせば立膝できる程度には膝を曲げることが出来ます。

ロボットモードで銃を手持ちしない時に置いとく場所がなかなかなくて、肩部の 5mm ジョイント位しか取り付けておけなかった。

エボフュージョンジャイアントバズーカ展開!発射準備モードですね。

トランスフォーマーのこの手のネーミング、なんか「劇メーション」的な格好悪さを感じちゃうんだけど、英語圏だとそんなことないのかしら?

で、ジャイアントバズーカ発射モード。バイザーも可動しますがそもそもアルマダホットショットはレーシングドライバーがデザインモチーフなのでフルフェイスヘルメットなんですよ。なのでバイザー下したら顔が完全に隠れるべきなんですが、今回の造形ではサイバーメガネみたいな目だけ覆うバイザー的表現になっててちょっと格好悪い。こういうとこよなあ。

※この画像はバズーカの前後間違ってて、反対側はちゃんと丸い穴になってました。1

ロボットモードでもオリジナルのアルマダホットショットと一緒に。

設計やでデザインの細部はなんかちょっと詰めが甘い気がしなくもないですけど、ロボットモードのプロポーションは素晴らしくこれはこれで。

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