テランの第二世代として誕生した三人のトランスフォーマーは獲得するオルトモードにも兄姉以上にそれを選択する理由が込められておりそれぞれのアイデンティティに直結したドラマが描かれていてとても熱いストーリー展開なのでキャラデザ以上にぐいぐい好きになってしまうので良作品だと思います。とは言えナイトシェード・マルトがオルトモード獲得するのは episode 13 なので日本だと 26 話辺りになってしまうんですよねえ(´・ω・`)この回には滅茶苦茶格好いいデザインのタランチュラスも登場するのでお勧めです。
さて、ナイトシェード・マルトはTF 初のノンバイナリーキャラとされていますが、 IDW 世界のセイバートロニアンは(当初)単一の性別しかない種族として描かれていた1ので論理的には全員ノンバイナリーなんじゃ無いかしらん?まあ明示的に自分の性別について悩んで答えを出す描写がはっきり描かれた TF は確かにナイトシェードが初なのかもしれません。
日本版パッケージはブリスターにオルトモード封入。パッケージ裏の説明には「フクロウタイプのビーストモードに変形する」って書いてあるんだけど、ナイトシェードがスキャンしたのはフクロウ型のモニュメントなので決してビーストではない。
スキャンしたのは上の画像の石像なんだけど英語版 Wikipedia の Transformers: EarthSpark の記事では Northern Hawk Owl (和名ではオナガフクロウ)にトランスフォームすると書かれてますね(えー)。
フクロウっぽいオルトモードを持った TF と言えば何故か白黒 2 色のパターンがあるでお馴染みトランスメタル2 プロウルが有名ですが、少し前までは一万円以下で買えた覚えがあるんですけど今やすっかり高騰しちゃってますね(´・ω・`)安いうちに買っておけばよかった。フクロウはかなり特徴的な動物なのでもっとモチーフになってて良さそうなんだけど TF に於いてはそもそも鳥モチーフが少ないですね。ペンギン、鷹、隼、烏……がそれぞれ各1種類ずつかな?
話を戻して、海外版パッケージではロボットモードで封入ですが、軟質素材のウイングパーツが取り外された状態だったようです。これ差し替えでロボットモード時に展開したウイング作れるんじゃないですか?
オルトモード:
という訳でオルトモードはかなり記号化されたフクロウ。なんですかね、このデフォルメ具合にタツノコを感じてしまうんだけどどうしてだろう?目かな……
頭部は 360 度回転可能。翼もボールジョイントで良く動くんですが
石像と同じ羽根を上に向けたポーズやオルト時のアタックモード的な羽根の切っ先を前方に向けたポーズはどうやっても取れないのが残念。もうちょっとボールジョイントの可動域が何とかなってくれれば……
これは左右の羽根を入れ替えて再現しようとして頑張った奴。
あとこれは判りづらいけど、羽根の軟質パーツを 90 度角度変えて取り付けて(5mm ジョイントの位置で角度変えて差し込んでるだけなので奥迄差し込まれていないため非常に取れやすいですが)オルトモードで羽根先を前側に向けたヤツ。
翼はグレーのパーツがボールジョイントで本体に接続されており、そのグレーのパーツと軟質パーツを固定するためのグリーンのパーツは軸打ちされていてここで背中側に折り畳むことが出来るんだけど、ここで前側に折り畳むことが出来れば良かったのにね。
フクロウが木に停まってる感じの胴体が垂直になってる雰囲気にすると羽根が足よりも下になっちゃうので少し前傾姿勢になるのが正解でしょうか。あと両肩の位置を揃えようとすると肩関節の移動軸を倒しきれないので少しハの字になってしまうのがカッチリ変形させたい気持ちとしてはちょっともやもやしますね。
羽根自体は広げても自立してくれるのでオルトモードでもまあまあ表情つけることが出来ます。
ロボットモードの両腕のロックを外せば脚も表情つけることが出来るけど纏まり悪くなっちゃいますね。
オルトモードではフギュアスタンド用の穴が見当たらないですね……鳥なので飛行ポーズで飾りたい需要有ると思うのでここはちょっと残念。
ガッチャマン!けど醸してるタツノコ感は少なくともガッチャマンの物ではない気がするんだよなあ(敵の怪獣ロボットとかの成分はあるかもしれないですけど)。
ロボットモード:
ぱっと見似てる気がするんですが各部のディティールはそんなに似てないですね。顔色が白くなったお陰でハズブロ版の不気味な髑髏みたいな雰囲気はなくなりましたが、目の周りが楕円の黒枠の中に光る丸い瞳がある、みたいなデザインですが周辺の黒枠が単に凹モールドっぽくなっているので丸眼鏡みたいに見えちゃって印象が違っちゃってる感じでしょうか。
頭部(ヘルメット部分)の形状もちょっと解釈違いの様に思います。あと口ね。頬あてのラインまで完全に切れちゃってるビースト覚醒ミラージュみたいな口のデザインになっちゃってますけどアーススパークはもっと人間的な口なので。ただまあこのサイズで似せるの非常に難しいデザインの頭部だと思います。 胸元のデザインはもうちょっとハカイダーの前垂れっぽい感じのようですがここは変形都合もあるので仕方のないところかなと思います。ギルハカイダーみたいな十字のマークはモールドと塗装で再現されています。このモチーフは何なんだろう?
背面。オルトモードと共通の翼が非常に目立ちますが劇中のロボットモードでは通常翼は隠されていて、展開した時もカウボーイビバップのソードフィッシュⅡの様な羽根(実際にはもっと細い)なのでこの嘘はどうしようもない。
フクロウ頭部はロボットモードでは胸部に収納されますが後ろから見ると丸見え。しかし記号的なデサインなのでそれほど目立ってませんね。
羽根の上端には武器がマウントされています。但し劇中でこういったダガーのような武器は使ってなかったんじゃないかしら?足首は蛇腹っぽい意匠なんですが上手い具合にモールドで再現しています。
羽根はボールジョイントで大きく可動します。下腕に生えているロボットモードの脚は畳み切れずこのような角度で生えっぱなしなのでポージングの時に羽根と干渉しがちなので、羽根の方を動かして干渉を避ける必要があります。特筆は手首の形状ですが、
完全に塞がった 5mm 穴を持った手首ですが、指の造形としてはちょっと開いた感じのモールドになっています。下腕と一体だし、金型の都合とかで C 型の 5mm ジョイントにするの難しかったんですかね。
上半身の可動は肘が 90 度程度しか曲がらないのと腰ロールがないので割と制限されます。羽根を後ろに倒すとテールヘビーになりそうなもんですが、踵があるので上手くポージングすればそんなに不自然にならずに自立可能です(ただし若干安定感にかけますが)。
腕が細めなのと胸が薄いので腕組み風のポーズは取らせやすい方だと思います。科学者タイプなのでこういうポーズ出来ると有り難いですね。
下半身は股間付け根も膝も大きく曲げられるのでしっかりした膝立が可能。スーパーヒーローランディングもイケそう。腰の捻りがあれば完璧だったんですが。
ロボットモードでは尻にフィギュアスタンド用の穴があります。首が大きく上向いてくれればねえ……私はセンス無いので飛行ポーズは全然ダメでした。
ボールジョイント基部から背中の羽根外すと非常にすっきりして劇中の見た目に近づきますね。
背中の羽根はここで分割出来て ジョイントで接続されているのでこれを取り外すのはある程度意図されていた可能性はあります(上で5mm ジョイントって書いたけど改めてみてみたら 5mm はなさそうでした)。
このジョイントで羽根を外すとボールジョイントで接合された取り付け基部が残りますが、まあまあすっきりします。但し取り付け取り外しはボールジョイント部分で行った方が断然楽ですが。
マルトボットたちはどれも魅力的なんですがスラッシュを差し置いて2番目に発売されたナイトシェードは変形モチーフが魅力的ではあるんだけど、もうちょっと顔を似せて欲しかったと思います。
イオンスタイルオンラインにて 3480 円。