変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマープライム ファーストエディション アーシー

トランスフォーマー女子はそれこそ G1 から居ますけど、なんていうんですかね?あくまでも多様性要員と言いますか何つーんですかね?キカイダー01に登場した「人魚ロボット」みたいなもんで観てるこっちは「あートランスフォーマーの中ではこういうのが美人なのかあ」位の感慨だったわけですが、これは作画の問題というだけではなくトランスフォーマーは只のロボットじゃなく「超ロボット生命体なんですよ!」という制作側の意図があったように思います。人の作りしりボットはそりゃイケメンだらけになるでしょうけど、彼らは異星人ですからね。男性 TF もイケメンよりおっさんの方が圧倒的に多かったですし。

さてそうした中であからさまに美女を描こうとした TF は個人的にはブラックアラクニアではないかと思います。嫌まあ CG 的な限界はあったと思うんですけど、セクシーロボットを描こうとしていた節があるように思います。これは⇒メタルス⇒マシーンズと美人描写が高くなっていって、マシーンズではちょっと萌えっぽい要素も入ってましたよね?下膨れ美人的な。そうはいってもブラックアラクニアの恋愛対象は常にトランスフォーマーが対象であって我々はソープドラマのように作中の恋愛劇を鑑賞していた訳です。

そこに来てこのプライムアーシーは遂に我々人類との異種間恋愛に発展する大役を担うキャラとして非常にセクシーな外観を与えられたと言っても過言ではn……

大変失礼いたしました。うっかり踏み越えてしまうところでしたが前述の件は全部過言でした。

……えとですね、ああ、そうだ。オートバイにディスガイズするアーシーの源流は Transformers: Energon に登場したオムニコン Arcee だと思いますが、その直系の次弾としてこのプライムアーシーのデザインがあると思います。そしてこの系譜のビースト覚醒アーシーに至るオートバイモチーフのアーシー達こそ我々ロボ偏愛ファンを間違った道に導いた女神であります。

「arcee x jack」とかで画像検索してみんしゃい。そりゃもう酷い。そりゃジャックの母ちゃんも心配しますわ。

私は当時うっかりファーストエディションだけで満足してしまっていたんですが、今にして思えばビーストハンターズ版アーシーも買っておくべきだった。萌え訴求としてはプライムのメインラインアーシーからちょっとリデコされてコーンロウっぽくなってる頭部が萌え訴求力高くて。あと肩の形状がより正確なのはメインライン版≒ハンターアーシーなのよね。

とは言えしかしファーストエディションアーシーには他では得られないセクシーが詰まっているのでマスト TF の一体なんですよね。という訳でレビューです。

オルトモード:

オルトモードはある程度の特徴は掴んでいますが劇中とはあまり似ていない印象。似てない要素は大体二つあるんですがそのうち一つはヘッドライト周り。玩具ではフロントカウルの分割線の影響で角目 2 灯ヘッドライトの様に見えなくもないんですが、劇中ではひとつながりのバイザーアイなのでかなり印象が異なります。また劇中ではそのバイザーの中に丸目 2 灯ヘッドライトが存在するんですけど、流石にそこまでは玩具で再現無理ですからね。

もう一つの要素はカウルの形状で、これはもうなんだか良く判らない。変形の都合でこうなっちゃったってのは判りますが。劇中では普通のフルカウル車なんですが玩具はヘッドライト周りのフロントカウルと、独立したサイドカウルというちょっと他では見た事ない造形で、劇中と全然似てない雰囲気はこの辺りから来ているのかなと思います。しかし現実世界でこういう構成のバイクはちょっと見た事ないんですが、これはこれでちょっと格好いい。

側面のカウルの下部はロボットモードで武器となるブレードですが、これを外してハーフカウルのような形状に出来ます。まあハーフカウルつってもやっぱり布団と部分と側面の繋がりはおかしいですし、ブレードを外してもロボットモードの膝下がアンダーカウルっぽく見えてしまうのでハーフカウルっぽさはあんまりないですね。

真横から見るとそれなりにまとまった形状で一瞬フルカウルに見えそうになってしまうのはデザインの妙かしら。

正面から見るとフロントカウルの後ろに二段構えでカウルがあるような独特のデザインで羽根を畳んだ猛禽類的というか。独特の格好良さは感じますね。

しかしですね、このサイドカウルの内側にはロボットモードの腕が隠されているので上から見ると非常に幅広ボディです。'50 年代のドライバーの膝まで隠しちゃうカウル(こんなやつ)位の幅があって、ブレーザーカノンでお馴染みギンクロンみたいですが、搭乗者の膝を収めるスペースがどこにもないので実際には搭乗不可能という、巨大殺人昆虫が人間に擬態しているみたいな違和感を感じますね!

底面から見るとロボットモードの両ひざが横並びに鎮座しているのでまあどうやっても幅はとる。

しかし各部ディティールはかなりしっかり造形されており、ハンドルやメーター類の造形は非常に凝っています。

個人的にオルトモードで一番好きなディティールは収納された畳んだ手首ですけど位置的にもちょっとラジエーターを模しているんじゃないのかな?と思っています。

トランスフォーマーレガシーのラインで G1 ナイズされてリメイクされましたが、オルトモードでは凡そ同スケール位ですね(G1 ナイズは私には全く合わなかったので購入を見送りましたが、その後リデコで発売された Shattered Glass Decepticon Flamewar 用の Dark-ism 製のアドオン頭部が素晴らしい出来だったのでそっちは購入したため、比較しているのは レガシーシャッタードグラスフレイムウォーですが)。

レガシー版のオルトモードも「バイクのような形をした何か」で、シート部分も跨げない太さだったりと色々割り切りがありますね。それでもオルトモードはレガシー版の方が若干ですが幅が詰められてるので少しだけ進化しているように思います。

ロボットモード:

このロボットモードのスレンダーボディを見よ。手長足長の素晴らしいスタイルを見事に体現しています。本来背中から生えてるウイング(玩具では肩部を覆う位置に移動されている)、胸部のデザイン、下腕のカラーリング、尻部のキブルなど、実際には劇中と結構違ってるんですけども一件ではそれに気付かせないのは全体のバランスの良さ故でしょうか。

胸部は劇中よりも大型化されていますが、巨乳表現としては控えめだと思います。もっと小さめでも良いですが。

マニュアル等にも特に記載がありませんが、腕に取り付けるブレードは、武器として利用しない場合このように脚部に取り付けておくことが出来ます。

このブレードは武器として腕に取り付ける場合は 5㎜ ジョイントを用いますが、オルトモードやロボットモードで脚部側面に取り付ける場合は脛部の外側にある 2 本のピンで接続するようになっています。このピンの受け穴がオルトモード時用とロボットモード時用でわざわざ2か所用意しているので武器として使用しない時のデフォルト位置として用意されていたんでしょうけど、なんで取説に記述が居ないんでしょうね?

背面は劇中ではどこかに消えてしまう前後のタイヤやシート後方のリアエンド部分などの余剰部分が目立っていますが、これは変形玩具としては仕方ないですし、むしろ変形ロボらしさを示すポイントではないでしょうか?フロントタイヤに関しては取説ではもっと背中に密着できそうなんですが構造的にこれ位が精いっぱい。気持ち背中に寄せられてるかな?という程度にしか畳み切れません。

背中にいかにもタイヤがハマりそうな大きな穴があるんですが、ここはオルトモード時に頭部を収納しきるために喉元のパーツを逃がすための構造となります。

ロボットモードの胸部はバイクのタンク部分なので非常に幅が狭く華奢なボディを再現する方法として天才的というか変態的というか、設計は TFWIKI によると蓮井章吾さんですが、胸パーツを外せるってのがもうね、ハユイwwwケスwwww

そういえば肩部の高さを変えることが出来るんですけど、ロボットモードでもオルトモードでも上側の位置が正位置なので肩部を下げるケースが全然判らないんですよね。

蓮井さんはマシーンズでハンマーストライクを設計された方なので細 TF には拘りがあるのかもしれないと思いました。胸部を「盛る」 TF ですよ!胸部は別パーツなエロ TF はブラックアラクニア等他にも居ますが、ロボットモードを成立したまま胸を外せるのはこのアーシー位ではないでしょうか?今見ると腹部の模様も淫紋に見えてくるしな……

脚部から武器を外すとこんな感じ。アオリが非常によく似合うというか、デカ女に見下ろされたい願望をこんなに叶えてくれるロボット玩具もそうは無いですよね。

可動はまあまあ優秀ですが、肩部が干渉して腕を上げるには工夫が必要だったり、首部分(インシグニアが印刷されているパーツ)がロックされている訳ではないので動かしているうちに浮いてしまいがちだったり、脚部のタイヤがロボットモードの定位置からズレやすい等やや扱い難さがあります。

可愛いかどうかって言ったら可愛げは無いかも知れないけど非常に惹かれる顔。これに関しては私の眼がどうかしている可能性の方が大きいですが非常に美しいと思います。

オプティックは集光ギミックあり、瞳もモールドされており、逆光になってしまいますが光らせると非常に表情が出ます。

あーこれは結構いいバランスの明るさじゃないですかね!上目遣いで非常にエロい。カワイイ!

立膝位は簡単にこなせる可動性能。まあ変形の都合もありますが膝は非常に深く曲げることが出来ます。

足首はほぼ固定なので自立性はそれほど高くないのですが華奢な分本体が軽いので腰でバランス取ってやると割とどんなポーズでも自立できる気がします。

腕ブレードは劇中比でかなりオーバーサイズですが、その分玩具としてポーズ付けると非常にハッタリが効いて格好いいです。

手首は完全な開き手で武器の保持が出来ないタイプなので、武器は下腕の外側にある 5㎜ 穴に取り付ける方式です。なので覚醒ウェポンのチェーンソウとかはいい感じで装備出来ますね。腕生え式ブラスターとかもイケそう。

レガシー版のアーシー型と比較。G1 ナイズとは言えよくまあこのボディでプライムアーシーを名乗りましたな、という感想。でもフレイムウォーとしてはバッチリです!

段々エロ目線でポージングつけようとしだしてて我ながら怖い。そういうのは専門の人が居るのであっちにお任せですよ!しかし本当にそういう方向性に性癖を捻じ曲下てくる恐ろしい玩具だと思います。