変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー スタジオシリーズ ゲームエディション SS GE-02 バンブルビー

バンブルビー史上イチで可愛いしイケメンなのでは?Transformers: War for Cybertron は 2010 年発売のゲームでベイバース 1 作目より後年の作品ですが、このビーは G1 から続くコンパクトカーにトランスフォームするちいさくてかわいいやつのデザインラインを引き継いでいます。翌 2011 年に発売された Transformers: Prime のビーではオルトモードがマッスルカーになっているので(G1 のリメイクデザインを除けば)最後の丸くて小さいビーかも知れません。ちゃんと調べてないですけど。1

ハスブロの Sam Smith 氏の Instagram 2によれば設計は梅津周平氏とのこと。この記事によると梅津さんは2020年から2022年まで在籍していたように書いてるんだけどもう退職されてしまったんだろうか。同インタビューでは SS-86 アーシーの非常に細かい顔の彫刻(金型の限界に達してしまった的なこと書いてますが)も氏のワークスのようです。なるほど今回のバンブルビーの美顔も納得。ゲームエディション バリケードも梅津さんの設計とのことですが、両者ともフィギュアスタンド用の穴がない点が共通しています(´・ω・`)

オルトモード:

全体的な形状は 2010 年版の初代玩具よりも向上していると思いますが、フロントフェンダー前部の「><」部分の中央にある赤いストライプは余計か太過ぎな気がします。

フロント周りは複雑で独特な形状を上手く再現できていると思いますが、一部黒塗装が足りてなくて惜しい仕上がりになってます。

https://vignette.wikia.nocookie.net/p__/images/3/37/Bumblebee_WFC-VehicleMode.png/revision/latest?cb=20150422214026&path-prefix=protagonist CLOSER LOOK TO BUMBLEBEE IN HIS CYBERTRONIAN MODE !!! | TFW2005 - The 2005 Boards

オルトモードの画像あんまり見つからなかったんですが、上の画像が近いと思います。

この辺りからだんだん塗装が足りてないのでは?という不安が出てくる。この側面のモールドは何なんだろう?ゲームではもっとメカモールド的なものが入ってたりするのかな?

今回の変形では肩の装甲がオルトモードのガワの一部を構成する設計になっていてとても良いのですが、どうやってもここが他のガワよりも 0.2 ~ 0.3 mm 位飛び出してしまい段差が出来てしまうんですよね。内部構造的には首の下のフレームブロックと干渉してそれ以上奥迄押し込めないのが原因のようです。

https://vignette.wikia.nocookie.net/p__/images/3/37/Bumblebee_WFC-VehicleMode.png/revision/latest?cb=20150422214026&path-prefix=protagonist CLOSER LOOK TO BUMBLEBEE IN HIS CYBERTRONIAN MODE !!! | TFW2005 - The 2005 Boards

オルトモードでは概ね上記の画像に準拠したディティールの様で、ロボットモード時にディティールが増えているっぽいですね。ちょっと良く判りませんが。

後ろ半分は完全に塗装が足りてなくて所謂貧乏っちゃま状態。全体で見るとリアランプが塗装されているのでそれ程違和感ないんですが旧玩具と比較するとちょっとプアな印象になります。

何度も戻し変形チャレンジ繰り返してだんだんコツがつかめてきている感じ。リアのガワはガッチリ固定されないですがかなり隙間少なく閉じることが出来るようになってきました。あとつま先部も左右同じレベルで収納できるようになってきました。まだ良く判ってないけど腕側の収納からキッチリ詰めていかないと腰部分が 0.x mm のオーダーで奥まで嵌らずその誤差が最終的にリアの側の合いに影響するって感じなんでしょうか。これは覚えるタイプの、そして丁寧に変形させないとつじつまが合わなくなるタイプの変形!

この辺の角度から見ると低コスト塗装が全然気にならないので、コストダウンがお上手、という事なんですけど塗装派の人にはやりがいある素体になるんじゃないかと思います。

武器は三種類ともオルトモードで天井に取り付け可能。まあ剣とか取り付けてもなんだか良く判らないんですが。取説では太いブラスターが天井標準武装のようです。

屋根や背面に武器マウント用のスロットがあるので一応3点とも取り付け可能。

ですが取説指示では天井にブラスター、リアに剣を搭載するよう指示があります。

細長ブラスターは車両底面に搭載します。

底面には剣も取り付け可能ですが太ブラスターは取り付けると底からはみ出しますね。

旧版との比較。旧版は面の取り方がより現実の自動車に近いというか、室内空間広く撮ろうとしている節があります。普通に横並びで二人乗れそう。一方新版は一人乗りでは?という雰囲気があります。

しかし旧版は要所でクリアパーツ非常にリッチな印象。イエローの成型色もゲーム内のカラーリングに近いのでは。あとサイドウィンドウ下の部分のイエローはスモークブラックのクリアパーツに塗装ですが、成型色に色味が近く違和感あんまりありません。

ガウォークも出来る!これは腕畳んだままなのでガウォーク・ファイターですね。

腕出してガウォークに……と思ったら髭のおじさんが出現してしまった。シミュラクラ現象は強力だなあ(´^ω^`)

ロボットモード:

真正面から見ると胴なし体形に見えてしまうんだけど胸部のガワがデカい為そう見えるだけでバランスは悪くありません。

Transformers All Bumblebee Scenes (War for Cybertron Series) 4K 60FPS - YouTube

ゲーム内のロボットモードの造形はオルトモードと全然違ってて、例えばロボットモードの胸部にくるフロントグリル部分の形状が上端部の幅とか全然変わっちゃってるし、腕部の丸盾(ゲーム内でも実際にそう使っているような描写がありました)も大きくデフォルメされているんですが、ダミー胸部使わずに変形するには胸部はそのままオルトモードのフロントグリルを使わなきゃならんのでこの辺のバランス感は CG と違っているんですが、立体物としての見栄えが見事の調整されていて玩具のロボットモードも非常に良いスタイルだと思います。

側面から見ると胸の張り出しが良く判りますね。脚部が足首の可動軸的に左右逆なのでは?と言われたりしてましたが脛外側にタイヤがフレーム内に収納されたモールドがあり、脚部にはホイールが露出しないデザインを再現するために後輪を脛内側に配置したようです。足首可動が完全に犠牲になっていますが思いのほか設置性は悪くないです。

足首部フレームの内側に収納されたリアタイヤのモールドが確認できますが、可動部の都合で 1/4 程度の部分は消失しているので仮にここを塗ったとしてもあんまりタイヤらしさは出ないんじゃないでしょうか?ゲーム CG のでサイン再現としては脚部はそれ程できてはいないんですが、変形ロボット玩具としてはかなり面白い設計なので変形機構萌えとしては非常に満足度が高い玩具です。

リアはオルトモードのリア部分のガワをそのまま畳んでいるだけですが ゲーム内でも上半身がデカく丸いデザインなのでイメージ的にはこんな感じだと思います。CG ではガワはここ迄尻の方まで覆っておらず、オートボットインシグニアの様に見えるレリーフが掘られたグレーの背中部分が露出しています。

Transformers All Bumblebee Scenes (War for Cybertron Series) 4K 60FPS - YouTube

これは多分続編の Fall of Cybertron (FoC)のゲーム画像ですが、バンブルビーの背面を確認できます。

四肢のバランスや関節位置が優れているので適当にポーズ付けて立たせてるだけでまあまあ様になる格好になります。

顔は冒頭で書いた通り非常にイケメン。バンブルビーらしい可愛らしさもあるんですが彫刻としては精悍な顔つきになっていますよね?系統としては Transformers Classics の Bumblebee から続いている顔だと思います。

頬の部分に彫り込まれたメカモールドがあり、全体的に超トボット生命体の顔である主張がされているので私は非常に満足感高いです。人間の顔の造作に限りなく近い彫刻の奴あんまり好きじゃないので。この頬のモールドは玩具では未塗装ですがゲーム内では赤く発光しておりなんつーか「おぼこ」感があるんですよねえ。ゲームの CG が可愛らしさ強めの原因。

Transformers War For Cybertron Bumblebee (#1020334) - HD Wallpaper & Backgrounds Download

しかも玩具版よりも丸顔に造形されていて私はちょっと女子っぽい雰囲気も醸してると思います(ゲームプレイ動画とか見ると当然かなり好戦的な性格なんですけど)。

可動については上半身は体形や腕、肩部の側との干渉などで制限多いですが下半身は脚部がスリムなうえに足長であることもあり特に下半身の可動は非常に優秀です。脚組んで座れる程。

足首の可動がほぼ無い割に開脚などのポーズもかなり安定しています。関節の渋みはすべて丁度いい感じです。

ええですね。首もボールジョイントでぐりぐり動くので表情付けやすくてアクションフィギュアとしても非常に良いです。

今回意図的なのか判りませんが膝の内側の肉抜き部分が膝下の出っ張った部分の干渉を避けて膝を深く曲げることが出来るようになっていて、とうとうコストダウンのための肉抜き迄性能向上に使い始めやがった!って物凄く感心してしまいました。

という訳で立膝、スーパーヒーローランディングも綺麗にこなします。太腿を深く曲げて膝を腹より上迄上げることが出来るので非常に自然に見えますね!

WfCバンブルビー、私はカワイイ要素強めなイメージあるのでちょっと内股な感じで女子っぽいポーズ取らせたいって場合、爪先の内股表現だけじゃなく、膝下を固定しているロック外すとちょっと X 脚っぽい内股を再現できるのでおすすめです。こんなの使う機会あるかどうか判らんですけど。女子っぽいバンブルビーのポーズもっとやりたいんだけどそれをするにはこの玩具のフェイスはちょっとイケメンに過ぎるのですよね。丸顔ヘッドどっかで出してくれないかしら。

これは色んな人が試してる脚部の内外入れ替えた状態でポージングしてみた奴。股間部のパーツを 180 度回転させて、太ももの回転軸でも脚部を 180 度回転させればこうなるので試すのは簡単。足首が内側に倒せるようになるので接地性的に非常に有利。あと脛の外側が黄色いガワパーツで覆われる為かなり自然な見た目になります。足首の外側にリアタイヤが配置されるのでゲーム内の見た目とは違う印象になりますが、腕部の意匠と統一感が出るのでこれはこれで。太腿部のジョイントで左右の脚部入れ替えてやれば変形できなくなりますが股間部の違和感も消えます。

武器は3種類付属。一つ目は剣。これは普通に手持ちさせる奴ですね。形状や表面のモールドがファンタジー世界の剣みたいに見えるんですがゲーム内にそっくりな奴が登場してるみたいです。

鍔の形状もそっくり。これに限らず付属の剣は成型色一色で塗装もされていないので、どれも形状は似ているんですがいまいち再現度高い感じがしないですね。

残りの二つは右腕と交換して取り付ける形状違いのブラスター。今回の SS ゲームエディションは 3 体とも右腕を武器に交換するギミックがあるな?と思ってたら劇中でフィールド内に落ちてる武器を拾ってパワーアップするシステムみたいですね。

Transformers All Bumblebee Scenes (War for Cybertron Series) 4K 60FPS - YouTube

この武器は「プラズマキャノン」のようです。ここで現在の右手武器と交換していました。

3 っつ目はマシンガンのような武器。ドラムマガジンの様なモールドがあるので恐らく実体弾を発射する武器なんだと思います(エネルギーCAP方式とかの可能性もありますが)。それはまぎれもなくヤツさ!(左右逆)

一応武器はロボットモードでも背部に全部背負わせることが可能です。

他所の人の武器。ビースト覚醒でもオプティマスプライムの巨大斧持って勇猛果敢に挑むシーンありましたが、小柄キャラが巨大武器持ってるとグッときますね。右手のジョイントは 5mm 軸なので発売されてる SS ゲームエディションのキャラの物なら全部互換性あり。5mm 穴ある奴なら大体なんでも取り付け出来ると思います。

SS-GE01 オプティマスプライムとのサイズ比較はこんな感じ。ゲーム内の等身差と大体同じくらいじゃないでしょうか。

そこらへんに居たデラックスクラスの別バースバンブルビーと比較。バズワージーのオリジンバンブルビーは際立って小さいですし、SS のRotB 版ビーも小さい方なのでこの 3 体の中では大きい方ですが、デラックスクラスの標準サイズからすると小さい方だと思います。比較する相手が悪かった。

2010 年の WoC バンブルビーと。こっちは当時のデラックスクラスの標準的なサイズですが、頭部が同シリーズデラックスクラスオプティマスプライムよりデカいので並べると巨大に見えちゃう。

パッケージに対してもやや小柄なので SS パーテーションにジャストサイズですね!

下腕部が丸盾のような形状なので剣が似合いますね!

少し塗装が足りてないんだけど私には塗装スキルがないので toyhax.com でリブロラベル注文したんだけど、住所選択のプルダウンで間違って Jordan 選んじゃってたので果たしてちゃんと届くのか心配。シール貼り用に Amazon でもう 1 体注文しちゃってるからちゃんと届くといいなあ……


  1. 尚、映画「バンブルビー」のデザインはオルトモードがワーゲンビートル且つ顔や体形もやや幼く設定されていますが、G1スタイルからは外れていて、あくまでもベイバースのバンブルビーのデザインライン上の存在と考えているので「丸くて小さいビー」にはカウントしていません。オレオレ基準なのであんまり気にせんでね。この辺は無脳でそれっぽい文章生成するGPT的な奴的に思ってくれればええと思います。全然関係ないけどChatGPTのGPTって「Generative Pretrained Transformer」の略で「生成的な事前トレーニング済みのトランスフォーマー」って意味だって知ってた?それが何を意味するのかは良く判らないんだけど。
    でもセイバートロン名の「B-127」時代のオルトモードはWfC版バンブルビーのオルトモードデザインを引き継いでいるそうです(パケ裏情報)。
  2. Sam Smith - Hasbro ⚓️(@king_samlock) • Instagram写真と動画
    www.instagram.com