変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマープライム ファーストエディション メガトロン

プライム玩具はファーストエディションとアームズマイクロンセットの通常版があるという認識ですが、そういやメガトロンの通常版って界隈でもあんまり見かけないな?と思ってたんですが、まさかファーストエディションの塗装削減版だったとは。あとビーストハンターズのサメメガトロン(Sharkticon Megatron)はコレじゃなくて R.I.D. の Voyager Class のリデコだったというのもさっき知りました。玩具集めてるだけで何にも知らんな私。

tfwiki.net

あーなるほど、ハスブロのラインで発売された First Edition にメガトロンが含まれていなかったからハスブロがセット売り(Optimus Prime vs Megatron: A Rivalry Reborn)していた商品バラして豪華塗装にした奴をファーストエディションメガトロンとしてタカトミが国内販売したって事なのか!……かな?(ハスブロが First Edition としてセット箱を用意したらしいです、多分)。

このファーストエディション版はオルトモードもロボットモードも劇中そっくりで震える出来栄え。変形パターンもなかなか凝っているのでファーストエディション版として遜色ないと思います。

オルトモード:

これ is 何?普通に変形間違いじゃないかよって気もしますがこれはこれでもうちょっとディティール足したらこっちはホバータンクとか言えそうな気がしないでもない。

さてこれは TFWIKI で

Speaking of undocumented features, his instructions show a noticeably different "completed" vehicle mode when compared to his stock photos. Specifically, the instructions completely neglect the extra steps to flip his wings out and form a more show-accurate vehicle mode, opting instead for a more slender, wingless vehicle mode. To achieve this undocumented form, his underside leg panels must be opened, flipped around and over to the top of the ship, be pegged onto a tab on the side of his intakes, and his pointy wingtips must be flipped out from underneath.

機械翻訳
文書化されていない特徴といえば、彼の説明書では、ストック写真と比較して「完成」ビークルモードが明らかに異なっている。特に、説明書では、翼を反転させ、よりショーに忠実なビークルモードを形成するための余分なステップが完全に無視されており、代わりに、より細身で翼のないビークルモードを選択している。この説明書にない形態を実現するためには、下側の脚のパネルを開き、船の上部に反転させ、インテークの横のタブにペグで固定し、とがった翼端を下から反転させなければならない。

Megatron (WFC)/toys - Transformers Wiki

という記述があって実際にそれを再現してみたモードです。マニュアル見つけたんで以下にリンクしておきますが、脚部脛下の変形をまるっと忘れた正真正銘の Officially mistransformed toy ですね。

www.unicron.com

だったらいっそって事で機首の丸いカウルを胴側に移動させてより速そうにしてみた高速ジェットモード(急ごしらえ)。

このカウル移動は当時誰かがやってた覚えありますね。

多分この捏造モードを当時誰かがやっていて感心した覚えがあります。

2024年5月下旬発売予定の SS-127 メガトロン(TF6 版)、私は今のところスルー確なんですが、その理由はアニメイテッドメガトロンのキャンセルされた Marauder Megatron が元ネタで底からアレンジした超カッコいいオルトモードのイメージ画もあったのにそこから全然似てない横長ジェットとかになっちゃったショックがデカい、というのがありまして、最初からああいう見立て変形ですよ、とかダンクーガのイーグルファイターみたいなデザインのエイリアンジェットですよ、とか言ってくれてたら良かったのにね、という思いでいっぱいなんですが、上の捏造モードとかを援用して「トランスフォーマープライムのメガトロンオマージュですよ!」とか言い張ってくれてたらあるいはホイホイ予約していたかもしれない。

気を取り直して本来のオルトモードです。兎に角劇中に似てる。所謂エイリアンジェットで、ロボットモードの頭部が一寸見切れてるのはベイフォーマー版メガトロンからの引用でしょうか。ムービーデザインだととげとげしいディティールが非常に多いので TF2 のメガトロンタンクで思いっきり前面に顔丸出しでも以外に気付かなかったですが、プライムのシンプルデザインだとキューポラから頭出してるみたいでちょっとかわいいですね。

オルトモードでの踵の使い方もちょっとムービー世界の TF デザインから引用されている気がします。

真正面からと底面。劇中ではもうちょっと前後長が長い気がしますが、これはこれでバランスが取れた良機体。

裏面から見ると脚部脛下を開きにしているので裏側感が強い(意味判らん文章ですが意図を組んでくださいw)ですが、展開した内部にパープル成型色のパーツで蓋をしてモールド入れてたりと、非常に丁寧な作りになっています。今なら単にパーツの裏側にモールド入れて終わりって気がするので、贅沢な時代だったんだなとしみじみ。

底面には特に着陸脚などのギミックはなく、モールド的にもそれらしいものはありません。メガトロン的にはこのモードで駐機するつもりは更々なく、あくまでも効率的に移動するモードという事かも知れないですね。オルトモードでも地球人対策のディスガイズはしてないので着陸時はロボットモードになれば良いだけですもんね!

航空機としては垂直翼も無い無尾翼な上に前進翼で前翼機というド変態機になります。前方にある双丘状のパーツが翼であるならばですが。

10 年以上前の玩具なので当然フィギュアスタンド用の 3㎜ ジョイントなども無いんですが、オルトモードでは非常に安定してフィギュアスタンドに固定可能です。

上画像の様なウエスト支えアームを股間の付け根の隙間に差し込むだけですが、上手くやると支給部分が両肩の隙間にハマってグラつきもほぼなく飾ることが出来ます。

オルトモードの造形で最も好きなのはこの推進器部分。肘を曲げた奥の部分ですがスラスターっぽいモールドがしっかりあって非常に格好いいのです。

ロボットモード:

若干の背負いものは残りますが、ほぼ劇中通りのロボットモード。配色は若干正確性に欠けており、劇中通りとはいかずやや派手になっていますが、逆三角形の胸部、巨大な肩、長い腕、凶悪な顔の造形などは劇中に登場するメガトロンのイメージのままとなっています。

劇中のメガトロンは実はふさふさの村山富市風垂れ眉だったりすることも多いんですがこのアイテムでは釣り眉での造形になってますね。また、この彫刻では鼻部が非常にはっきりとモールドされており、ギザ歯が露出した口元と合わせてちょっと頭蓋骨風に解釈されていますが、劇中ではここまではっきりとモールドがある解釈はされておらず、もうちょっと影のようなややぼかした黒ラインで表現されていました。

オプティックに集光ギミックがあるのですが、濃いパープルでのクリア成型なので集光していない時は真っ黒になってしまうのがちょっと残念と言えば残念。

集光するとこんな感じ。パープルアイなのでダークエネルゴンに感染してた時のメガトロンですね。通常時の赤目に白い瞳のメガトロンも良いのですが、ファーストエディションという事で season 1 の大半の姿を再現したという事でしょうか。

瞳のモールドは特になく暴走モードっぽくもあるんですが、

試しにピンポイントで紫外線 LED (紫外線硬化プラ用の奴)あててみたら滅茶滅茶不穏な感じで発光して完全に暴走してしまいました。

武器は右手の融合カノン砲のみ。劇中で時々登場した腕変形ブレードみたいなのはありません。この融合カノン砲はオルトモードとロボットモードでは組み換えが必要です。

不思議なことに融合カノン砲には右腕(そしてオルトモード時の機体後部)に取り付けるためのスロット以外に格納式のグリップが備わっており、これを起こすことで大型のブラスターとして手持ちさせる事も可能です。

各部の可動は比較的優秀。ただしウエストの回転はありません。

特に腕の可動は変形の都合で肘が二重関節になっていることもあり良く動きます。

腕組み風のポーズもイケる。手首は 5㎜ ジョイントが保持可能な開き手ですが、この造形が劇中の鋭い爪のメガトロンの指をかなり正確に再現しており、非常に良い出来です。

膝の可動は 90度程度とそれほど悪くないんですが、プライム共通の太腿短め、膝下なデザインフォーマットのせいで通常の立膝はちょっと無理でした。

但しこのメガトロンは腕が長いのでスーパーヒーローランディング風のポーズはとれちゃうんですよね。これはちょっと珍しいと思います。

太腿の付け根はかなり高く上げることが出来るので四股踏んだみたいなポーズは可能。このポーズの必要性は良く判りませんが。

足首がデカく、踵もしっかりあり接地性も高いので上半身をのけぞらせたようなポージングでも扱けずに持ちこらえてくれます。

デラックスクラスとしては非常に品質の高い玩具なので将来的にプライムメガトロンのリメイクが来たとしてこれを超えられるかどうか……