変圧器たち

へんあつき-たち

Go Better Studio SS-102 Optimus Prime Upgrade Kit

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capcomkai さんの Instagram で紹介されてて非常に気になったんだけどその時は DNA DESIGN の DK-44 買ったしスルーでええか……と特に反応しなかったんですが、思いのほか DK-44 の脚部アドオンが好みに合わなかったこともあってもう毒喰らわば皿までの精神で SS-102 に更なる投資をしてしまいました。

「思いのほか DK-44 の脚部アドオンが好みに合わなかったこともあって」??今記録見返してたら Robotkingdom.com から発送連絡来たのが 1/5 で、到着したのが 1/10 、それに対してこのアドオンを ebay で購入してるの 1/3 だから DK-44 の出来とか全然関係なく物欲に負けてるんじゃねえか!……いやもう怖い。自分の都合よく物事を捻じ曲げる能力怖い。

まあですね、このふくらはぎ部分の劇中再現度とかにグッと来た覚えはあるので「どうやってこれを取り付けてるんやろ?」という技術的な興味にかこつけて(そんなのは取り付け画像見たら判る事なんですから)これは買わなきゃダメな奴なんです等と脳内会議で自分を騙くらかしてしまったという事ですね。あと「US $27.22」を「にじゅうどる?安っすい!!」と思った覚えもあるので今考えると随分と馬鹿みたいな丸めかたして安く見せかけなたって思います。ポチる時に日本円で 4027 円(購入時)って書いてたの絶対見てんだから。

あとはとにかくこの部分。マスターピースでさえも途中でぶった切った状態でしか再現できなかった排気筒になるしかなかったオルトモードに於いて、恐らく初めてキッチリとエンジンルームに繋がる下部も再現したこの追加パーツは買ってみるしかないよね!と思ってましたわ。この記憶迄もが捏造でなければ。。。

前パーツ取り付け後はこんな感じ。背中の脇から排気筒の下部が見えてるのもなんだか格好いいですね。このアドオンは 3D プリントされたもので結構積層跡が目立ちます。また、材質の成型色は乳白色っぽいので、全て塗装されています。脚部の青い塗装については製品の成型色に近く違和感ないんですが、赤い塗装は製品の成型色や塗装の赤と結構異なるため微妙に違和感があります。

私の SS-102 は DK-44 の上腕部アドオンも使っているので赤だけで 微妙に色味の異なる3色が混載してしまいオルトモードでよく見ると DIY 修理とかで自分で塗装しちゃったのかな?感があります。

最近はトコジラミが怖くて段ボール箱は玄関で開封して直ぐにマンション内のゴミ収集場所に置いてきちゃうので荷姿は撮影していないのですが、多分前に ebay で買った SS-86 アイアンハイド用のフィラーパーツ

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と同じサイズの箱だったと思います。その中に上のような状態でビニール袋に入れられたパーツがエアクッションでフルフル巻きにされた状態で入っていました。今回もパーツのみで取説の類は一切入っていないハードコア仕様なので ebay の説明画像を見ながら取り付けていきます。

肩部排気筒パーツ:

なー、アップにすると積層跡がなー。このパーツの面白いのは DK-44 に含まれる排気筒パーツと異なりサイレンサー?と上部の排気筒は一体成型なので上部だけ回転させて曲がってる部分の向きを変える事は出来ないんですが、ヒンジで排気筒パーツ丸ごと回転させて向きを変えるギミックになっている点です。

実際には90度回転すればいいんですがこれは140度位廻ってしまうのでオルトモードの時に斜め外側を向いてしまうのが玉に瑕ですね。

このパーツはオリジナルの排気筒とその後ろのプレート状のパーツを取り外してオリジナルの排気筒が固定されていた穴に取り付けます。プレート側の穴には何も取り付けないのですが、ロボットモード時は展開した排気筒がその穴を隠すので問題なしです。

SS-102 ではこの排気筒とプレートの位置が逆だったんですがそれが正しい配置に修正されます。

オルトモードではこのように畳まれて本来の設置位置に移動するのはなかなかのアイディアだと思います。この時オリジナルのプレートが取り付けられていた穴が露出するんですが、オルトモード時はキャビンの背部パーツで底を隠すという絶妙の設計です。

キャビンバックプレート:

取り付け前の画像撮り忘れちゃった……オリジナルの変形では脛パーツがキャビン後部に配置されるため上手い具合に隠されていたんですが本アドオン取り付け時はオルトモードでも脛パーツが移動しない為、キャビン背部の大穴が丸見えになってしまうんですが、それを隠すフィラーになります。そしてこのパーツに排気筒の下部も含まれ、オルトモードの見た目を向上させる目的の本アドオン最大のウリ部分がこのパーツなのではないでしょうか(構造も複雑ですし)。

ただし、このパーツを取り付けるとロボットモードからオルトモードに戻すときに肩部を格納するのが面倒くさくなる諸刃の剣。しかし私はこのパーツの絶大な効果を非常に気に入りました。

ロボットモード時はオルトモードで肩ブロックが収まる隙間の部分を畳みこんで背中を構成するオルトモードのフロントグリルパーツで挟み込んでしまうという単純だけど巧妙な仕掛け。最終的には背中パーツの段差も埋めてしまうのでロボットモードでも若干の見た目向上を担っているように思います。

またこのパーツの取り付けも非常に秀逸で、元々ある(恐らくパーツ成型の都合のスロット部に差し込みそこの成型上の段差を使ってがっちりロックされるので、差し込み式フィラーにありがちな後から抜けてくるという事が殆どない仕上がりになっています。逆に取り外すのが大変な位で、ヘタに外そうとするとこのアドオンパーツが破損しそうなので取り付けには後から取り外さないという覚悟が必要です(ただしアドオン側の破損さえ厭わなければ本体側を壊すことなく取り外しは可能と思います)。

ふくらはぎ部ディティールアップパーツ群:

膝裏側のフィラー、ふくらはぎ部のカバーパーツ、足首側のシルバーのパーツの3構成で劇中デザインの脹脛っぽい構成にするパーツ。これも単体の画像は撮影忘れてしまいました。まあ製品画像見たら判るからね。

これも取り付け方が秀逸で膝裏フィラーと足首側銀パーツはタイヤ軸の裏側のくぼみに取り付けます。足首側の銀パーツは膨ら鍵のカバーパーツのロック機構としてこのはめ込んだ軸で可動します。

またふくらはぎのカバーパーツはオリジナルの膨ら鍵パーツを取り外して代わりに取り付けますが、オルトモード時は青いカバーを開いて取り付け軸で回転させ厚みを減じてタイヤが接地するように変形します。この変形はちょっと凝ってる感じがして、後述の足首の変形と合わせて脛パーツを変形させない事の埋め合わせになっているので変形満足度はオリジナルと比べてもそんなに変わらないのがこのアップグレードキットの良いところだと思います。

足首パーツ:

オリジナル同様左右別パーツです。足首の奥に見える偏心した丸い穴がボールジョイントの受けですが、粘りが全くないプラなのではめ込むときに非常に怖いです。

足の裏のつま先側に「L」「R」の刻印があり親切ですね。つま先は可動しますが、これはオルトモード時の変形関節であり、ロボットモード時のつま先可動はありません。

ロボットモードの足首は青とグレーのツートンカラーですが、劇中でもつま先部は金属色?グレー?で塗り分けられていたようなので劇中再現のディティールアップとしても優秀です。

オルトモードへの変形はこうなります。青いパーツの向きは変わらずグレーのパーツだけが90度回転し、素正樹部分を内側に折り畳みます。小さなタブは右脚側のスロットに勘合し左右の位置合わせとなります。

左右合わせるとこう。正直これは劇中と全く似ていないんですが、そもそも劇中のオルトモードを変形玩具で再現するのは無理なので、ここはアレンジしてトラックのリアエンドっぽい造形を捏造しちゃった方がましという解釈かも知れません。オリジナルの変形パターンの方は無理を承知で劇中のオルトモードに近づけようという試みなのであれはあれで、これはこれで変形玩具としてはどっちもアリだと思います。

オルトモード全景。足首のタブは位置決め程度の意味合いしかないですがオリジナルの太腿横をサイドスカート部品とピン接合して固定する方法が秀逸なのでこれでもまあまあバラけず形状を維持できます。それっぽいリアエンドはなんとなくリアランプっぽい造形もあるので塗装を追加するともっとそれっぽい後ろ姿になりそうですね(私はしませんが)。 爪先部の処理で後端部の突出を薄く抑えたおかげで全長のバランスもベストに近くバランスの良い車両になっていると思います。

キャビンの背部フィラーと正しく下まで続く排気筒がオルトモードのリアリティを非常に高めてくれているのでこのアドオンは買って大正解でした。

リア部分の固定が心もとない場合は DK-44 の武器取り付けようパーツで両脚固定してしまえばガッチリ固定できますのでせっかく買ってしまったのでそっちも併用していこうと思います。エクゾスーツも乗せやすくなりますしね。

このアップグレードパーツの欠点としてはふくらはぎのディティールアップパーツを使うと膝可動が制限されてこの程度までしか曲がらなくなってしまう点が挙げられます。

これは DK-44 でも同様の問題がありましたが、今回のパーツは脹脛部のリアリティが爆上げされてしまうので私としては可動を犠牲にしてしまいました。

角度で誤魔化せばなんとか……

ロボットモードでは肩、ふくらはぎ、足首のディティールアップ、オルトモードでは排気筒やキャビン背面の品質アップは後付けのパーツとしては驚くほどフィットして非常に考えられたアップグレードキットだと感じました。ThirdParty 製品にこういうこと言うと怒られるかもしれないけど、非常にお勧めです(でもまあ送料込みとは言え4000円も払うならデラックスクラスの1個でも買った方が良いよね!とは私も思いますが)。