変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー オートボットアライアンス AA-11 ハイブロウ (2010)

このトイライン、パッケージには「Transformers」しか表記が無く「オートボットアライアンス」は多分日本独自のシリーズ名だと思います。蓮版だと「Hunt for the Decepticons」がシリーズ名になるのかな?蓮版も日本版もほぼ同じ時期に発売されている筈です。日本ではトランスフォーマーアニメイテッドがまだ放送中だったので取説の他に

本玩具も設計は Alex Kubalsky 氏。私は国内発売版を購入したので取説の他にトランスフォーマーアニメイテッドのキャンペーンチラシも封入されていました。1000個は多いよねえ?私は全身金メッキ玩具には全然興味ないのでノーチェックでしたが、こういうのお幾ら位になってるのかしら?という下世話な興味があったので Google ってみたら Amazon で80000円、98980円、165000円という糞高価で売られてて、1000個も出回ってる筈なのに??と心配したんですがヤフオクの落札相場調べてみたら15000円~20000円位だったのでちょっと安心しました(但し2022年以降出品履歴無)。

非売品金メッキバージョンとか入手しちゃったら未開封保管しかありえなくなっちゃってシュレディンガーの玩具状態で所有している意味ゼロ(※個人の感想です)になっちゃうから要らんわ。ブリスターならそのまま飾る選択肢もあるけど金のメガトロンは web で調べたところ窓なし箱だからなあ。

オルトモード:

オルトモードは P-38 ライトニング(少なくとも「っぽい」)と言われていますが、双発双胴真ん中コックピットでディティールが二次大戦位の軍用機だともっとも類似しているからに過ぎず(とはいえ私もこのオルトモードの初見時には P-38 ライトニングを連想しましたが)、機体バランスとしては全然異なるのよな。

パッと見て中央のコクピット部分の機首が短すぎるのと、コクピット位置が後ろ過ぎる。主翼より後ろにコクピットがあるレシプロ機って言うとエアレーサーであるジービー モデルZ辺りを彷彿させます。

そして機銃を取り外すとよりはっきり判りますが、主翼が短すぎる。この翼面積で飛びます?という懸念。形状としては P-38 ライトニングをアレンジしたというよりはスターウォーズに登場するナブー・スターファイターレシプロエンジンの胴体を左右に付け足したみたいな形状という気がします。よく考えると全然飛ばなさそうな珍奇デザイン(非常にデフォルメされている)航空機ですが、見た目の説得力が高くて「格好いいオルトモード」に見えちゃうんですよね。天才デザイナーめ。

なお、水平尾翼に印刷されている謎のマークは TFWIKI によると「タランチュラの肢をもつプレッツェル」("symbol is a pretzel with tarantula legs.")だそうで、これは当時ハスブロのグローバル プロダクト デザインディレクターだった Jared Wade 氏の義理のお父さんが P-38 ライトニング乗りだった過去があり、彼の当時のコールサインが蜘蛛とプレッツェルに関係したものだったことにちなんでいるとの事。じゃあやっぱり元ネタは P-38 ライトニングなんじゃん!

ランディングギアは展開式。全部ランディングギアはロボットモードの胸部デザインの一部を構成する為非常に大型のものとなって居ます。

真上、真裏。使用するプラ量とか可動部コスト的にはもっと P-38 ライトニングに似せたデザインにも出来たんじゃないかと思うんだけどもしかしてクラスによって全長制限的なものがあったりする都合だったりするのかしらん?知らんけど。

そういえば先日 perplexity って Google 検索対抗馬とか言われてる生成A.I.検索でこの blog に書いた想像の話が本当かどうか調べてみようと思って検索してみたら、前日に公開したその私の戯言をソースとして引用されてしまって自家中毒的な、トートロジーみたいな、全く何の役にも立たない結果を得てしまったので、こんな場末 blog でも適当なこと書いたらイカンなあ、とか思ったんだった。まあこれからも思いついたこと垂れ流しちゃうけどな!ガハハ。

生成A.I.系で出力された結果は大体ソースが示されると思うので、ここ出てきちゃった時は眉に唾つけて警戒ください。

youtu.be

双胴部に収まってるエンジン上部の過給機(金色のパーツ)を押すとプロペラが回転するギミックがあります。楽しいけど動画で回してる向かって右側のプロペラはちょっと回転が渋めですね……

昔の玩具なのでフィギュアスタンド用のハードポイントは存在肢ませんが畳んだ前側ランディングギアの直前辺りにマジックハンド型クリップパーツ使って上手いこと引っ掛けることが出来るので飛行状態でのディスプレイも可能です(完全にロックされてる訳ではないので長時間この状態で飾っとくのはちょっと心配ですが。

コクピットのある中央の胴の前面やその下部に初期のジェット機のようなエアスクープ状のモールドがあり、レシプロ機なのに妙だな、と思ったんですが、実はコクピット下部にジェットエンジンのようなパーツが存在します。これはロボットモードでバックパックの様に背中に装備されるパーツですが、オルトモードでも機体の側面カバーを開くことで露出させることが出来ます。まあ尾翼が焼けちゃいそうではありますが。

ロボットモード:

思えば2010年位の TF 玩具って変形の独創性と、ロボットモードはやや異形になってもオルトモードの格好良さ優先してた気がしますね。ロボットモードについては可動よりもスタイル優先だった気も。

この時期の TF が可動性能はそんなに高くないのはそういうコンセプトだったからという事で、スーパーヒーローランディングを可動域指標に使ってる私ですが、昨今の可動重視路線よりもこの時期辺りの変形/スタイル重視の方が私的には好みです。

あとこの時期の特徴としては「少し自立安定性に気を使う用になってきた」もある気がします(それはそれで自立安定性意識するあまりに不格好に踵で隠してる玩具もあったりするのでそこはいい塩梅で見た目とのバランス考えて欲しいと思います)。ハイブロウは双胴間の長い水平尾翼を足の裏~踵に見立てて上手い事自立安定性を稼いでいるように思います。

大袈裟ではない胸板の厚み、不自然ではない手足の長さでスタイル良く見えますが、変形の都合による下腕の角度の正位置の判りにくさ、安産型の腰部、太腿と膝下の長さのバランスの悪さ、等やはりロボットモードにしわ寄せが来ています。しかしこの微妙な異形さは TF (ひいては変形ロボ全般)の魅力でもあるので私はむしろウェルカムなんですが。

腰部側面のウイングは右側が畳み切れてないですが、右側だけこれ以上が非常に硬く、破損の恐れがあったのでこの状態で撮影しました。まあその後慎重に状況確認してもう一段畳むことが出来たんですけどね。

背面がムービーキャラっぽくゴチャメカ感があります。背中の奥のディティール、その下腰上あたりから左右のパーツが組み合わされって胴体背部を構成している構造、太もも裏のメカメカしいディティール等、異常に情報量が多く格好いい後ろ姿です。ウイングの様に配置されているコクピット部側面の外装はちょっと正解が判らない感じです。 

コクピットだったパーツ」はロボットモードでは推進器になるようです。ロボットモードではエンジンに直結する推進ノズルのようなパーツが露出します。

頭部は飛行帽をかぶったパイロットを模していると思われます。Twitter (旧称)で誰かが言ってたけど、私もちょっとクロスヘアーズに似ていると思います。オプティックに集光ギミックがあります。集光部は後頭部の一部のみになってますが、目の真後ろにあり、無色のクリアなので非常に良く集光します。

また飛行帽のパーツは可動し、実際にゴーグルで目を覆うことが出来ます。この日工房部分はクリアパーツ製で茶と緑で塗り分けられており、ゴーグルのレンズ部分はクリアのままなのでゴーグルをした状態でも集光ギミックが機能します!

腕部は比較的よく動くんですが、下腕の特殊な構造が仇となって結構干渉します。また手首回転が無いためポージングはちょっと難しい。腕組みっぽいポーズして観たけどこれ実際には全然腕組になってないからなあ。

下半身は太腿と膝下のバランスが悪く立膝のようなポーズは無理無理の無理。これで精いっぱい位膝曲げてる状態です。

武器は2丁のがガトリングガン。ガトリングがハンドガンになるの流石戦闘機サイズのロボットだなと思います。

あんまり変わり映えのするポージングが出来ないのはどっちかというと私のセンスの問題かもしれない。「かもしれない」なんて誤魔化してるけどまあそういう事だと思います。

頑張って「横っ飛びで二丁拳銃を連射」みたいなポーズにしようとした惨状。静止ぃ~。

手首を畳んでプロペラを展開して武器にするという妄想。盾にもなるし切断武器にもなる奴割と好きです。あとは強風攻撃的な奴も。

立ち姿は格好いいので無理に動的ポーズ取らせる必要ないよね!

後の汚ったねえの隠すのに無印の黒バインダー使ってるけど、それ取り除いたら机上のディスプレイの光を集光していい塩梅に目が常時発光してて、滅茶苦茶格好いい。