wave 6 の Deluxe Class アイテムですが、wave 1 で発売された PROWL のリデコアイテムです。側車の追加以外にも結構な個所が改修されています。
オルトモード:
フロントスクリーンやヘッドライト部分のクリアパーツも非常に明るいクリアブルーの成型色になり、そこに施されたモールドと相まってよりサイバー感が増しています。多分金型節約の為だと思いますが、シート後方のパトランプも元のプロールでは赤青2色且つ一部黒塗装されていましたが、フロントスクリーンと同じ成型色となり塗装もオミットされました。
タンクキャップのシルバー塗装もオミットされてますねー。側車部分はバイク本体と一体感のある造形で外観は良く出来ているのですが、底面がないので上から見ると地面が見えてしまいますね(オープン構造の自動車TFあるあるですが)。
寄りすぎでは……アームとかあるわけではなく側車側のタブをバイク側のスリットに直接差し込んでいるのでこうなっちゃうんですが、搭乗は考慮されていないようですね。ホログラムアバターなら大丈夫なんでしょうが……
以下リデコ元との比較です。
フロント部分はよりアニメのデザインのイメージに近づけた形状に変更されています。フロントスクリーンの付け根部分が W 字っぽい意匠になったのはロボットモードでの胸部デザインに近づけたんだと思うんですが、その割相変わらずオートボットインシグニアはシルバーのままだったりします。
また、カウルの先端に段が付いて嘴のように伸びているのは、アニメでのバイクのデザインがフロントフェンダーとカウルが一体になったようなデザイン(参考)を再現したものと思われますが、変形機構とロボットモードのスタイリングとアニメデザインのせめぎ合いが感じられて設計に相当苦労されたのでは?という気がします。
あっ!リアカウル部分の「>」模様が逆向きになってる!あーロボットモードだとリデコ前が正解で、オルトモードだとリデコ後が正解(参考)なのか……これはこの画像を見直すまで気付かなかったわい。
この画像はですね、サムライプロールもここのパーツ取り外せるんですよ!って言うのを示そうと思って撮影した奴ですね。リデコなんで当然と言えば当然なんですが、今回手裏剣の刃展開ギミックがオミットされているので接着してても良いと思うんですが、まあここかなりがっちり固定されるから工場での組み立て工程的にもわざわざ接着剤使う必要ないのか。
取り外した手裏剣パーツは畳んだ形状はそっくりでサムライプロール側でも折り畳んだ刃がちゃんとモールドされていて(ギアは無いので連動はしないでしょうが)展開しそうに見えるんですが、3 枚の刃は全部一体成型なので無理でした。もう 1 体プロール買って手裏剣パーツを塗装すれば完全体サムライプロールに出来るのか(;゚д゚)ゴクリ……
ロボットモード:
本来のプロールの胸部(フロントスクリーン部分)は黒いのでこれは何らかのスーパーモード演出っぽいモードだと思いますが、これはこれで映えますね。
上記で気付いた通り腕のマークが劇中とは上下逆になってます。市捨てそのマーク部分にはサムライアーマー装着時にブレードを取り付けるためのタブがあります。
主なリデコされた箇所は
①脚部股関節の付け根のボールジョイント部分が太ももと別パーツになって可動性が向上した(これはオルトモード変形時の破損防止の目的もあったかもしれません。
②オルトモードでも書いたカウル形状が修正されて伸びているので腹部のジョイントが隠れている。
③背部のカウルが上方に畳めるよう可動軸が追加された。
④頭部形状の修正。
かな。③と④はサムライアーマー取り付けに伴う改修なのでリデコ元のプロールにサムライアーマー取り付けは出来ません。
頭部形状はヘルメット被せやすいように角が小型化されていて、ここはちょっと不格好になった気がします。その角とバイザー部分はクリアパーツで別パーツになっています。特に後頭部側迄貫いている訳ではないので集光ギミックはない筈なんですが、色のせいか出っ張ってる形状のせいか光を当てると非常に良く光ります(側面から就航してるのかな)。左右のバイザーの大きさが違ってて右目を細めてるみたいな表情が付いてますね。
リデコした型で一番好きな個所がここ!(しかし塗装剥げや汚れで汚ねえな……)カウル側面の可動軸の内側にメモリが付いているトコ!アニメイテッドはこういうリアルなモールドは付けない傾向があるんですが、これはなんか良い!ってなりました。
サムライアーマー単体はこんな感じで展開されます。全てバックパックにアームで接続されているのでバラバラにして取り付ける構造ではない(ブレードだけは別パーツになりますが)というのがトランスフォーマー玩具らしくて素晴らしいですね(個人的には昨今のフォッシライザーに始まる組み換え合体増設武器的なのはあんまり響かないので)。
着るとこう。メットと肩アーマーと太もも横のアーマーしか追加されてないんですが、下腕の手甲もボリュームアップしたように錯覚してしまうんですよね。
バックパックは情報に畳んだカウルに位置合わせのスリットがあり、そこにタブをはめ込んで背面のタンク下部辺りでがっちり勘合するのでしっかり保持され簡単には外れません。そのくせ取り外しもそんなに苦労しないのどういう設計なんだろう?
兜はバックパックからアームで支えられていて、取り外すことは意図されていないようです。ボールジョイント接続なので取り外しも出来るんですが、単体でロボット頭部に被せても特にロックもされないのでぶかぶか感があります(ただしアームから外せば兜被ったままで首振りできるようになります。アーム接続のままだと殆ど首振りできないのでポージングの際にアームから外したくなるかも)。
肩アーマーはバックパックに接続されたアームを脇の下から通して肩部分に被せます。これも特に固定されるわけではなく、アームの保持力でこの位置に収まる様な構造になっています。腰部側面のアーマーも同様にバックパックからのアームでここに保持されます。
兜は正しく被るとこれ位になるんですが、これでも実際の頭部のバイザーが兜のバイザーの下から一寸はみ出してますね。可動させてると滅茶苦茶ズレるんですがそこはご愛敬。小さいから触ってる分にはあんまり気にならないし!
私の個体は股関節がゆるゆるで、バーニッシュ的なものでメンテしたんですがなんせ 15 年前の玩具なのでアクションポーズを取らせるのは脾臓に難儀しますね。最近のアクションフィギュアとしての設計センスの向上をしみじみ感じますね(´^ω^`)