変圧器たち

へんあつき-たち

トランスフォーマー スーパーリンク SD-05 メガザラック (2003)

マイクロン三部作のうち「マイクロン伝説」と「スーパーリンク」の玩具は比較的低年齢向けという印象があり、肉厚で頑丈、比較的単純な変形パターン、ギミック重視という特徴があります(断定系ですが個人の感想です)。

そもそも私はミクロマン/ダイアクロンの流用による最初の TF 玩具やハスブロによる無茶振り設計で大変なことになってしまった中期 G1 玩具に対して恨みに近い感情を抱いていたので、その後付けの理由としてミクロマンから退化した可動性能の低さを嫌っていた、というか嫌いな理由にしていたんですが(難儀なガキやで天天)、ミクロマンの時の殆ど肩しか動かないガンロボを滅茶苦茶有り難がってたんだからそりゃ言い掛かりにすぎんよね。

その後 TF にハマることになってしまったのはビーストウォーズ期のフルポーザブル設計と変形の高次元での融合だったので、オートローラーズもちょっとやだった覚えあるのよねえ。

なのでマイクロン伝説の時はあんまり玩具買わないようにしていたんですが(実際はこの時期は他の趣味が開花してしまったのでそっちにリソースつぎ込むために TF を買わない理由を探してたんだろうなあと思います)、ストレートスピードマイクロンの出来の良さにはまりマイクロンを買いあさりだし、USAエディションを見つけてしまって大味と思っていた肉厚頑丈、単純変形、ギミック重視が「アメトイっぽくて格好いい!」にひっくり返ってしまってちょっと買ってしまいましたねえ。

もう保管場所もいよいよ手狭なので少し減らして場所を開けたいんだけど最も好みじゃない筈のマイ伝/スパリン玩具も斯様な理由で絶対手放せないになっちゃってんの。メガザラックもあんまり動かないけど独特のデザインでお気に入り TF の一つだからね!

しかしですね、このメガザラックは両脇の肩基部の前面側場パーツが非常に破損しやすいという恐らく設計上の不具合がありまして、私の個体も御多分に漏れずここが破損してしまっています。幸いなことにここのパーツについては 3D プリント製の頑丈な補修部品を公開して下さっている方がいらして、現在 DMM.make から購入することが出来ます。まあこの小さいパーツだけで 2,200 円は正直高いんですけども。背に腹は代えられませんからね!ここ執筆時点では発注済み、発送済み、到着待ちのステータスです。

make.dmm.com

また Youtube で、”Preventative Fix for Transformers Energon Scorponok mold's Arm/Shoulder" という破損前にこの不具合を予防的に Fix する手順の動画が公開されているので未破損品を所持している場合は変形させる前に事前に確認しておくことをお勧めします。

www.youtube.com

ビーストモード:

かなりメカメカしい建設機械のようなサソリがビーストモードですが真正面とか真横からのアングルだと一見サソリだか何だかわからんですね。

画像によって色味が全然違ってますが、これは昼間自然光で撮影したものと夜間に屋内光で撮影ものが混在してるからなんです。スマホのカメラなんて高性能たってこんなもんよ(腕の問題だと思います)。

この角度ならサソリに見えますね。しかしサイボーグサソリというよりはあくまでもサソリ型の建機といった趣のデザインで、至る所に建設機械の意匠があります。TF でこういうコンセプトのオルトモード持ってる人あんまりいない気がするのですが、全然ディスガイズできてないじゃん!という不満よりもこういうの格好いい!と思ってしまった覚えがあります。好みって結構いい加減ですね。

巨大なサソリの尻尾部分にはスピーカーユニット、電池ボックスが内蔵されており、音声スイッチも備わっていますが、私の個体は長い事ボタン電池入れっぱなしで収納していたので中で液漏れ、緑青発生で音声ギミックは死んでしまっています(´・ω・`)

クローラー前部にはドーザーブレード状のパーツが取り付けられています。サソリの爪の部分もショベルカーのバケット形状になっています。

クローラー後部にはクリアパーツ製のリッパーユニットが備わっています。

そしてサソリの尾部にはクレーンフックが。とはいえ尻尾の形状、可動的にこのクレーンに実用性はまったくありませんね。なんというか重機のフランケンシュタインの怪物的というか、自動車部品などで作られた動物のオブジェ的と言うか、これはこれで独特の魅力があります。

個人的にはこのサソリの頭部に相当する箇所のコクピット位置やボンネット形状がトラクターっぽくて最高に好きです。

良いよね、謎マシン。

ビーストハイパーモード:

DMM.make から補修部品届いたので組み込んでます。

これが破損したパーツ。下側の軸が異常にキツキツでここから割れます。

DMM.make から届いた補修パーツ。2 個 1 セットで短いランナーで繋がった状態で届きます。このパーツが 60 サイズ位の段ボールに入って届くので最初は今月なんか玩具注文してたんだっけ?と思いました。

パーツ自体は粉末焼結積層造形 (SLS) という方式で造形されているそうで表面は結構ざらついています。ただしこの状態でそのまま取り付け可能でした。老眼アイにはそんなに違和感ないんだけど塗装とかするとメッシュモールド部分は兎も角表面は結構目立つかもしれないので下地処理が必要かも知れないです。

尾部のスラッシュニードルを展開、爪部分を前方に開いてミサイルユニットを発射可能モードに遷移させた状態が「ビーストハイパーモード」です。あんまり大きくシルエットは変わりませんが武器展開ギミックは胸熱。

ビークルモード:

全長 30cm オーバー(実測で 33cm 位)の割と飾る場所に困る大型ジェット機に変形します。さっきから言ってた「重機のフランケンシュタインの怪物的」って言うのはあれだ!ミクロマンのメカっぽい格好良さだ!ちょっとこれミクロマンのアーマードマシーンコズミックファイターにシルエット似てるもんね!そりゃ好きですよ!

尚、TFWIKI) ではこのモードを "a non-aerodynamic space fighter mode" (非空気力学的な宇宙戦闘機モード)といささか失礼なネーミングで紹介されていますが戦闘機というにはちょっと大型すぎる気がしますし、エンジン形状はどう見てもジェットエンジンなんだよなあ。

エンジン前後にターボファンっぽいモールドあるしね。ロボットモードの足首が 90° 展開されてジェットエンジンになるこの発想はかなり格好いいと思います。

展開忘れちゃってますがサソリのハサミ部分にあるクリアパーツの角状のパーツは若干展開可能なのでここを広げて翼端として見立てるんだと思います(そういえば)。

ビークルモードに限った話ではありませんが、各部固定ピンなどが何処にも無いので各モードとも形状は各関節のラチェットや渋みだよりで位置決めする必要があります。ビークルモードだと履帯の付け根やジェットエンジン展開部分、機種の関節はラチェットによる位置決めもないので沢照内にすぐ動いちゃってちょっとストレスですね。

 

サイズ比較。昨日買ってきたレガシーコアクラスチートアが手元にあったので乗っけてみました。でもコアクラスと比べてもよく判んないジャン!

ビークルハイパーモード:

取説見ても機首のスラッシュニードルを展開させているだけなので見た目上大きな違いは全然ないですね。

忘れてましたがビークルモードでは胴体底面、機種底面、期待側面の主翼基部底面にそれぞれ小さなタイヤが備わっており頃走行が可能です。各部の固定無しとそこそこ重いってのが重なって真横から見ると結構自重に負けてうねうねしちゃってますね。

ロボットモード:

これはまだ在りし日の姿ですね。胸部側面のパネルは破損していますが。ロボットモードの太腿と股間部分を接続する箇所には恐らく意図的な遊びが設計されており、微妙に足を開くことが出来ます。ただし足首に柔軟性が無い為足底の設置性の問題はあります。

サソリの尻尾に相当するパーツはロボットモードでは巨大な尻尾のような部位を構成します。個人的にはロボットモードで展開される踵が好き。

かなり異形なスタイルですが頭部はもの凄いイケメンです。この玩具はデザインがハズブロのアーロン・アーチャー氏、設計が蓮井省吾氏、ディティールが市川博文氏という事のようですが、この共作がこの素晴らしいデザインを作り上げたのかな?

肩部は展開されたオルトモードのボンネット部分は可動しないため二の腕の付け根部分の回転軸と前後軸を使って肩の上げ下げをするため非常に癖があります。膝は可動しますが脛が長い為膝を曲げてもちょっと判りづらいかもしれないですね。

片膝曲げて上体を傾てる事も可能ですがいろいろちょっと格好いいポーズは難しい感じ。

しかしこんな脚部なのに立膝は何故か出来てしまう。

また手首部分はバケットを模した四指側が付け根部分で可動するため、拳を握らせることが可能です。ちょっと判りづらいんですけど。

ロボットハイパーモード

「尻尾」を鎌首のようにもたげて頭部の上に配置し、スラッシュニードルを展開。腕部を展開してミサイルランチャーを露出させ、頭部のバイザーを下した状態がハイパーモードです。

通常モードでも非常に情報量が多いディティールなので正直どのハイパーモードもあんまり代わり映えしないといえばしないんですが(それだけ通常モードがすでに格好いいという事なんですけど)、これは見た目の変化というよりも玩具として遊んでる時に気持ちのいいギミックなので当然といえば当然ですね。

これは変形途中で見つけたちょっと違うロボットモード。mistransformed にありそう。

これはちょっとチェルノ・アルファかアグダーっぽいですね。

サイズ比較的に。ディティール的にリアクティブあたりに登場しても違和感少ないかな?と思ってリアクティブ版オプティマスの登場してもらいました。

今出すならコマンダークラスかな?身長に対してボリュームがあるのでここまでの身長にはならないでしょうが。

同梱品。アメコミ翻訳のミニコミックが付属してて、これもアメトイ感醸す要因でしたよね。今の玩具フォーマットだとこういうことするの難しいんでしょうけど、ターンとかアメトイバースの人の時にこういうのあると嬉しいですよね。

tfwiki.net

www.tfu.info

www.transformerland.com