正直リデコですし、デカいし、輸入トイなので高いし、なので買うつもりなくてスルーしてたアイテムなんですが。
そもそもリデコ元のキングダム版ガルバトロンからして「変形大味そうだし(偏見)まあええか……」ってスルーしてたんですよね。そしたら「傑作よ」って評価をちらほら聞くようになってきて(そりゃ短期間でリカラー 4 体も出しちゃうくらいなんだから傑作型なんでしょうな)、だったら買ってみるかって SS86 版ガルバトロンを予約しちゃった後、久々に 2010 年の Generations Darkmount
を触ってたらコミック準拠の奴も欲しくなってきちゃって、「んふ~しかし先日予約したガルバトロンのリデコだしなあ……レビューサイトみて溜飲下げるだけにしておくか!」とか思って web でいろいろ見て回っちゃったのが良くなかった。「上半身結構リデコされてんじゃん!」って気付いてしまって寧ろ溜飲が上がってきちゃった。もしかしたら単に加齢で逆流性食道炎なだけかも知らんですが。関係ないけど「溜飲を下げる」に「気を晴らす」の意味あるのおかしくないですか?その逆ったら単に胃液ゲロになっちゃうじゃないですか!……閑話休題。兎も角欲しい欲は収まるどころか逆に盛り上がってしまって、まだ買うとは決まっていませんがとりあえず在庫残ってるショップを探してみることにしたんですが、当然馴染みの(こっちが一方的にね)のムーンベースさんも含めて他も大体完売してました。
「買うと決まってない」筈なのにとりあえず在庫調べてたらいつの間にか買う気満々になってる事ありますよね?アレです。そうなってくるともう「じゃあどこに残ってるの?」ってのを調べだしてしまうんですが、ヤフオクで 15K + 送料でいくつか出品されているのは発見。だけどちょっと高い。もうちょっと安いとこ無いのかな?って探してたら JQ Trend さんとこで 12500 円(+送料 500 円)で売ってたのを見つけてしましました。これもまあちょいちょいあるんですが、当初の目標額は多分もっと安く設定していたはずなんですよ「中古で良いから 8K 位で出てないかな?」とかけど許容額より相当高い金額をいくつか見た後に、それより少し安くなってるの見つけたら「安い!」って思っちゃうよね?ソレです。という訳で初 JQ Trend ですが、問題はTwitter で私のアカウントが JQ Trend さんにブロックされてるんですよね!1注文キャンセルされたりしないかしらん?と一抹の不安を抱えつつも注文したのが 12 月 19 日の結構遅い時間。その後何事もなく発送処理され安心してたんですが広州国際交換局で二回も「保安検査を通じて返品されました 」ってなって滞ってしまって、まあまあの年の瀬ですし、こりゃ年内着は無理かな?と思っていたら結局保安検査も無事通過したらしく 12 月 30 日、中国からの輸入荷物としては割と標準的な 10 日で届きました(感覚でしかないですが中国からの荷物は 5営業日~2週間以内が標準的な納期という気がします)。
噂のオレンジバッグも同梱されていました!(´^ω^`)個人的にはあまり使いどころがないノベルティですけど、こういうの(初回は)まあまあ嬉しいですね。
パッケージは 1986 年発行のマーベルコミック版 The Transformers の ”The Bridge to Nowhere!” の表紙からの引用だそうです。この緩い感じの作画、昔はあんまり好きじゃなくって TF アメコミ絵なら MTMTE みたいなのが好きだったんですが、少し前からレトロアメコミの作画も好きになってきているのでこの箱は保管しようかどうしようか非常に悩んでいます。ブリスターもないから畳んで保存かな。
オルトモード:
オルトモードはデザインこそ違えどガルバトロンと同じ移動砲台なのかな?と思ったんですが TFWIKI では 「飛行大砲(flying cannon)」と記載されていました。リデコ元のガルバトロンは(まだ)未所持ですが、画像で比較するとオルトモードの胴部を支える三脚の前方に位置する左右の二脚は設置角度が広げられており、コミックに登場するストラクサスのオルトモードとそっくりな角度になっています。
そもそもリデコ玩具のオルトモードが 38 年前のコミックで描かれたデザインとこんなに似てしまう事あります?いや、まあよく見ると全体の塊感と砲身や主翼(?)が似てるだけでディティールや、恐らく機体後部はかなりデザインが違うようですが、それにしてもカラーリングと雰囲気でここまでそっくりに見えるのは凄い。
上のコミックの画像は TFWIKI の Straxus (G1) ページからの引用ですが、その画像に ”Yeah, but where does the axe go?” (斧はどこに行く?)というコメントがつけられていますが、本玩具でこれに対する答えが示されてしまったのが興味深いですね。
斧はオルトモード上部にマウントされコミックデザインにある短い角のようなディティールを構成します。ただし残念ながら前後逆ですが。
デザイン的には斧が取り付けられていなくても成立します。ここはロボットモードでは外した主砲をマウントしておく場所でもありますが、その手法マウント用のディティールは主砲を取り付けていない状態で破綻しないデザインとなっておりリデコしたデザイナーのセンスを感じます(TFWIKI によるとデザイナーはエバン・ブルックス氏と蓮井章悟氏のようですが、この辺のディティールはどっちが主導なんですかねえ)。
横から。ガルバトロンの砲台モードもストラクサスの飛行大砲も、胴体は斜めに設置するされて砲身が上を向くものだと思っていたんですが、機体後部(ロボットモードの脚部)から三脚めが展開されて機体は水平に保たれるようになっていました。
この斜めに生えた後脚部が格好いいと思ったんですが、これはガルバトロンよりも前脚が開いて高さが低くなった為にこの角度に変更されたもののようで、ガルバトロンではここは直角まで展開されるようです。脚部についてはリデコなしと思っていたんですが、ストラクサスではこれ以上展開できない為、この後脚展開関節の根元辺りはリデコされているようです。
この後脚のディティールが非常に良くてですね、何か専用メカがここから出て来そうな趣があります(※このグラスピットちゃんはモンスタートラックなのでトレッド幅があり過ぎて嵌まりませんでしたが、ボディサイズこれ位のミニカーなら内蔵、とは言わないけどスロープ的部に配置できそう)。
さっき書いた砲身が上向くってのはこういう感じの事を言ってたんですが、野砲っぽさ醸すならこっちの方がそれっぽい気がします。ただしこれやると前脚が内股になってしまうのでややみっともない。
この砲身、波動砲口みたいにライフリングの溝が切られていて(ただし螺旋は描いてないです)、非常に格好いいんですが、砲身の奥がプラスネジで止められてるんですよね……このパーツ自体はスライド金型使っってんだろうと思ってたんですが、多分スライド金型でも抜けない複雑形状なので、砲身の中央あたりでパーツ分割して抜いてるんですよね。それをねじ止めで固定しているという謎の豪華仕様。しかも(ネジもブルーに塗られているので)組み立てた後に塗装してるの! 5mm ジョイントで前後繋げるとかじゃ駄目だったんですかね?ここに本ストラクサスの拘りを見ました。
後脚を畳んで「飛行モード」。これは取説にも無いなんちゃってモードですけど、ちゃんとバランスとって自立してくれます。尚、コミックデザインだとこの前二脚の下部の青いところがタイヤになっている四輪っぽく見えるので後脚は存在しないかも知れません。
ロボットモード:
胸部などに施された網掛けのようなドットや脚部などの不規則な黒いラインが「コミックエディション」のアイデンティティで印刷媒体の二次元的立体感表現を模したものという事になります。コミックエディション買っといてなんですが、オルトモードの砲身にもこの二次元媒体での立体的な影表現が施されていたんですが、最初全然気付かなかったんだよね。ドットパターンに気付いて「ああーそういえば!」ってようやく気付いた次第。という訳でコミックエディション以外の TF と絡めてもそんなに違和感はないと思います。
コミックのストラクサスは体形的には昭和のバブルスター CM の梅宮辰夫とか山城新伍的なややだらしない恰幅の良いボディなんですが、この胴部前面のパーツのリデコだけでそれがかなり再現されていて感心しちゃうんだよな。私がリデコなのに購入を決めた理由の一つでもあります。
しかし実際にリデコされているのはこの胸部パーツ、フロントスカート、下腕、二の腕から生えているキブル、頭部、そして砲身と背面のカバーパーツ位なので、二の腕と下半身はガルバトロンから変わっていないんですが、パーツのまとまりとしては違和感ない仕上がりになってるんですよね。本当は肩にこんな出っ張りは無いし、太ももから下の脚部は円筒ではなく角柱っぽいデザインなので全然違うんですが。
ストラクサス、独特のおっさん臭さ漂う造形なのすごく良いんですよね。頭部のこの角刈り感とか。仁義なき戦いの岩井信一(梅宮辰夫)みたいな。人が作りしロボットならこうはなるまいって顔しててこれこそが超ロボット生命体感、という気がします。
ところがコミックの作画によっては非常に可愛い感じになってしまうようで、パッケージ裏のこれ、飛行姿勢で前方みている様なポージングなんでしょうけどメット部分?が犬ちゃんのたれ耳みたいになっちゃってもうゆるキャラじゃん?もう愛おしいわ(なんかいろいろ落下してる風なのでシーンとしては結構ヤバ目なのでは?という気はしますが)。
ストラクサスとは言えば吊目の下顎なしフェイスですが、2010 Generations ストラクサスこと、ダークマウントでは格好いいアレンジがされていて眉部分はミミズクの様、口元は馬蹄髭っぽく見えなくもないイケメンに仕上がっていましたが、こっちのストラクサスは上のコミック寄り。
後頭部は相当な絶壁で三角柱に彫刻したような独特の頭部形状になっています。
可動性能は程々。腕組みは不可でした。立膝はギリギリ。いろいろ誤魔化してそれっぽく出来るレベルです。しかしまあ普通にアクションポーズ取る分には全く問題ないので武器持ったポーズとかは良い感じでした。
砲身は手持ちしていない時は背部に取り付けておくんですが、二の腕がガルバトロンと一緒なのでここの 5mm 穴にマウントさせておくことも出来ます。けどまあ似合わない。
砲身を手持ちさせている時はバックパック部の畳んだ上端を伸ばせばここに斧を取り付けておくことが出来ます。
砲身は手持ち用の 5mm ジョイントが用意されているのでハンドガンとして利用できますが、形状的には少し違和感があります。なんやろね?昔のスピードガンみたいじゃない?
やっぱりストラクサスといえば斧ですね!つるはし説もありますが今回の玩具に付属のこれは妙な形状ではありますがつるはしより両刃の斧感があります。
パッケージの両手持ちもギリギリ行けます!もうちょと斧の柄の 5mm ジョイント長くしてくれたら良かったんですが。
昨年最後に届いたオフィシャル玩具ですが、2024 年ベストのかなり上位にランクインする満足度。本当に申し訳ない気持ちになってしまうんですが、この翌日 12 月 31 日に私の TF 聖杯が届いてしまって、そっちに大興奮が前部持っていかれてしまったので現時点ではまだ評価が盛り上がってない感じなんですよね。多分この後じわじわ来ると思いますが。足首スイング部の構造とか結構ゾクゾクするから SS86 ガルバトロンと一緒に並べた時に盛り上がっちゃう気がします。