私は基本的にTF玩具者なのだが,玩具バースに於いてオルトモード「脚」なんてものが実際に存在する?
IDWバースには確かに居た.不幸でゴアな死に方をした彼のオルトモードは太ももを含む完全な「脚」だった.
しかし玩具バースでコンバイナーの脚担当は脚と言っても殆ど膝から下の足首を含まない大雑把な直方体に変形するに過ぎず,単体で見た時に脚とはとても言えない代物だった1.
だがしかし,非正規玩具バースに遂にオルトモード「脚」と認識できる玩具が登場した.
このつま先ではっきりとこれがコンバイナーの「脚」であることがはっきりと理解できる.余剰無しで左右スイングするつま先を再現したこの玩具こそ Mastermind Creations Ocular Max ALL BUILT IN シリーズの Fraudo (フロード) である(元ネタのスィンドルと同じくその意味は「詐欺」).
当初は非正規コンバイナーなんていう金喰いを収集する気は全くなかったのだが,このビジュアルが気になって同シリーズ最初にリリースされた PS-13 Impetus はスルーしていたのだが,Fraudo の宣材画像の「脚」過ぎるビジュアルには抗えなかった.全部そろえなくてもこの「脚」だけは触って変形させてみたいと思ってしまったんですよねえ……
単体ロボットモード時の配色やフロントウィンドウ下部のスリット,肩の異様に小さなタイヤ,二の腕の縦リブ,フロントスカート部などのディティールもダミーパーツなども使って非常に似せてきている.翻って脚部についてはディティール過剰になっているが,全体的にはバランス取れたスタイルと思います.
右肩のキャノンは残念ながら前面には取り付けられず,側面のダミータイヤに取り付ける仕様となっており,ここは再現性と言う点ではやや残念なところである.
オルトモードはどの「ジープ」にも似ていないが,フロントフェンダーの前方の形状から Willys M38A1 あたりがモデルではないかと思います.イスラエル軍使用のM38A1で割と似た形状のロケットランチャー搭載車両が存在したようです.
フロントバンパーはコンバイナーモードの時には畳まれて合体ジョイントの一部になるのだが,ここの可動基部をジープのウインチに見立てているのが上手い.
スペアタイヤは付け替え式(ロボットモードの時は背中に背負う)ここは差し替え変形となっており非常に惜しい感じがします.
コンバイナーモード時は武器,スペアタイヤを裏側に全部取り付けておけるので紛失防止に良い.
オープンカーなのでシートも再現されている.よく見るとなかなか厳しい再現度だが,一見それっぽく見えるように工夫されている.背もたれ部,シート部はそれぞれロボットモードの膝小僧,フロントスカートの裏側である.
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とはいえ正規の玩具バースにも余剰無しコンバイナーは居る.Transformers Generations で発売された Fall of Cybertron Bruticus がそれであり,しかも彼らはスクランブル合体までするのである.とはいえ彼らは異形の巨人であり,少なくとも「脚」モードに関しては非合体時に単体でそれを見た場合,直ちに脚と認識できない形状が多い.スィンドルの脚モードがかろうじて単体で脚と認識デルのみである.
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