トランスフォーマーオールスパークでもコンバイナーではないスィンドルが登場していますが、彼の魅力は仲間の死体のパーツでも構わず売ってしまう強欲な武器商人というキャラクターにこそあるので近年はコンバイナーのメンバーではないスィンドルがこれからも増えていく可能性はあります。ディセップにしては小柄なのでオートボットのルーキーキャラと戦わせやすいって事もあるかもしれないですね(妄言)。
さて、アニメイテッド版スィンドルの玩具は非常に魅力的なデザインに対しロボットモードでは、短すぎる二の腕、腿のせいで可動映えに制限がある(立膝が出来ないとかですね)、足底の構造に対して設計が煮詰められていないため非常に後ろにコケやすい、関節や胸部のヒンジが緩い(これは個人差かも)という欠点が非常に多いんですが、個人的には大変お気に入りの 1 体です。玩具的魅力もいろいろ多いんですよね。
オルトモード:
ゲストキャラなので 3 エピソードにしか登場していないようですが(うち 1 エピソードではスローモーの停止光線でオルトモードのままフリーズした状態しか描かれてなかったですが)1、その最初のエピソードの原題が "SUV: Society of Ultimate Villainy" であり、再登場した人間のヴィラン達と新ヴィランであるスローモーがこのオルトモードから自分たちの悪の秘密結社の名称「Society of Ultimate Villainy」を思いついていたので劇中での認識的にはこれは SUV (スポーツ・ユーティリティー・ビークル)なのではないかと思うんですが、明らかに軍用車両っぽいですよね(TFWIKI では "an armored Humvee-styled vehicle" 「ハンヴィースタイルの装甲車両」と記載されていました)。劇中ではヴィラン四人が前列に横並びに着座してたので車格は相当にデカいんじゃないかと思います。
ボンネット上にデカデカとディセプティコンのインシグニアが印刷されており、軍団愛が強いですね。設定では元オートボットらしい2のでディセップコミュニティで渡り合う為には過度のアピール必要なのかもな(そういう自己宣伝しそうだし)。
側面の各パネルの合いはちょっと悪め。今気づいたけどフロント側が若干沈み込んだ形状で造形されてるんですね。リア側の側面にある長方形の出っ張りがボディカラーとほぼ同じ色で塗装されていますが(ボンネットと同じカラーなので似た色ツートンって事なのかしら?ボンネット側は判りやすいんですが)、背面はまったく塗装されていないびんぼっちゃま仕様なのがちょっと残念。この側面の出っ張り無塗装でよかったから背部のリアコンビランプ位は塗って欲しかった気がします。
底面。胴部と脚部が丸見えなので単純な変形かな?って思っちゃいそうなんですが、これから想像されるパターンよりも意外性ある変形しますよ!
武器は G1 からお馴染みの拡散ブラスター (Scatter blaster) ですが、今回もオルトモードに取り付け可能です。劇中では車内からせり出して後方の追跡車両に攻撃してましたね。
スプリング式のミサイルを発射ギミックがありますが、ミサイルをセットすると銃のスリット内の色が変わってエネルギー的なものがチャージされたような演出があります。
車両のフロントフェンダー後方にロボットモードの際に武器を取り付ける 5mm 穴があるので、あまり意味がないですがオルトモードでもここに拡散ブラスターを取り付けることも出来ます。
ロボットモード:
トランスフォーム!
ちょっとゴテゴテしていますがかなり劇中のスィンドルのイメージを継承していると思います。ぱっと見の胸部デザインかなりオプティマスプライムに似てて色味的にトキシトロンを遠くに感じます。
側面から見ると酷いことになってるパターン。
実際の形状としてはそんなに悪くないんですが、バックパックのように背負うオルトモードのパネルが背面に密着しないので妙な隙間が空いて違和感出ちゃうんですよね。
よきー。ハイカラーにリボンタイってデザインが最高にイカスキャラクターです。西部劇かな?なんとなくリボンタイ(ウエスタンタイ)つけた詐欺師のキャラクターが居たような気がするんだけど気のせいかな。胸部のフロントウィンドウより下の腹部は別パーツなんですがここが全然ロックされなくてパカパカ気味なのよね(´・ω・`)
玩具とは関係ないですが、「(36 話 宇宙船を追跡せよ(#39 season 3 Episode 10 "Decepticon Air"))」ではいい考え浮かんだりした時にキャッシュレジスターが開く時の SE みたいのが鳴るのが本当に可愛い。
頭部は非常に劇中に似ています。私の個体は額の横に瞬間接着剤跡みたいのがついてるんですが、これはもう最初っからでした。首元のモールドがある部分、劇中では黒く塗装されているんですが、玩具では省略されてしまっています。
作画的には初登場回の「22 話 スィンドルの策略(#24 season 2 Episode 8 : "SUV: Society of Ultimate Villainy")」がお勧めです。
Swindle (Animated) - Transformers Wiki
アニメイテッドに登場するトランスフォーマーのオプティックにはハイライトで瞳が描かれているんですが、他の TF よりも大きな目のスィンドルは集光ギミックでこれが再現されています。
ほら!集光させてない時はちょっと濃すぎるくらいのクリアパープルなんですが、後ろから光を当てるといい感じの明るさになります。
裏っ側から見るとクリアパーツの「中」に何かがモールドされてる気がするんですよね。接着されてるから分解できないので詳細判らないんですがクリアパーツを2枚重ねてるみたいな構造なのかな?
手首の構造がかなり独特。オルトモードのフロントグリルが四本指に変形して付け根の第三関節と第二関節が一体で可動します(親指は独立して付け根が可動)。末端肥大的にデフォルメされた腕のデザインを上手い具合に玩具に落とし込んでいると思います。
最初に書いた通り太ももや二の腕が非常に短く造形されているのでフルポーザブルではあるんですが可動性能は低め。また畳んだタイヤが足底の再後方でそれより後ろのパーツは踵として機能していないため、とにかく滅茶苦茶こけ易い(二回目)。
立膝、スーパーヒーローランディングは無理!転んじゃったおじさんみたいにしかなりませんでした。
スタンド使えばええんやね。
拡散ブラスターはロボットモードでは左腕に取り付けることが出来ます。
そういえばハスブロ版のスィンドルはオルトモードのボンネットに印刷されたディセプティコンインシグニア以外にディセプティコンのシンボルどこにも印刷されてないんですよね。玩具版では胸のフロントガラスの直下にもインシグニアが刻印されていますが、このパーツを展開することで胸部からガトリング砲が展開されます。
TFWIKI の解説によるとこれは無念お砲塔でお馴染みのムービー「トランスフォーマー」版スィンドル (2007) のオマージュになってるって書いてるけど、本当なんでしょうか?
このガトリング砲は作中では「22 話 スィンドルの策略(#24 season 2 Episode 8 : "SUV: Society of Ultimate Villainy")」で披露されていますが「(36 話 宇宙船を追跡せよ(#39 season 3 Episode 10 "Decepticon Air"))」ではここの部分が文字通り「引き出し」になっておりドラえもんよろしく自身が取り扱っている様々な武器をここから出し入れしていました。この引き出しは独自のトランスワープフィールドに接続されており、もう文字通り四次元ポケットなのよ。スタッフがドラえもんを知らずにこれを成し遂げたとは思えないので恐らくオマージュだと思います。
これは「22 話 スィンドルの策略(#24 season 2 Episode 8 : "SUV: Society of Ultimate Villainy")」で登場した隠し武器の玩具的表現だと思います。劇中では片側だけ発動させていたと思いますが。
この隠し武器のアームとなっているパネルは横方向に倒すことが出来るのでウイングに見立てることが出来るかもしれません。タカトミ版の取説だと通常のロボットモードではこれを極力広げて黒いパーツが正面から見えにくい状態になっていて、アタックモードで垂直に立てて武器を露出させている?
この隠し武器のアームとなってるパネルを横に展開したままにするとオルトモードで拡散ブラスターを取り付けるための 5mm 穴にアクセスできるので巨大な大砲を背負った状態にすることが出来ます。これはこれでカメバズーカみたい。ただしただでさえこけ易い重心が更に後ろに移動するので自立させるのが大変になります。
独特の手首の指関節に何かをつかんでおく程の把持力はありませんが、上手く使えば武器を持ってるようなポージングが出来ます。
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22 話「スィンドルの策略」(#24 season 2 Episode 8 : "SUV: Society of Ultimate Villainy")
32 話「師匠の形見」(#35 season 3 Episode 6 ”Five Servos of Doom”)
36 話「宇宙船を追跡せよ」(#39 season 3 Episode 10 "Decepticon Air")↩ - Swindle (Animated) - Transformers Wiki:Part of the idea behind Swindle's characterisation was that he started out as an Autobot and defected to the Decepticons; things like his purple eyes and small (for a Decepticon) body-frame were informed by that idea, and his personal storage dimension was conceived as his Autobot "superpower", with his weaponry being later additions.[7] This idea never made it into the show, but was alluded to in Strika's profile in The AllSpark Almanac II, which establishes that she doesn't trust ex-Autobots and has a particularly strong dislike for Swindle.↩