変圧器たち

へんあつき-たち

A CHAI STUDIO ABS Casting Replacement Upper Arm Upgrade Kit For S110 Shockwave

日本では SS-130 ですぅ~!というのは置いといて、「ABS Casting」って書いてて射出成型(インジェクション)と違うの??とちょっと謎。製品自体はタイトルの通り上腕部のアップグレードパーツ、具体的には二の腕のロールを追加したパーツになります。

素材が ABS かどうかは正直判らないんですが確かに積層痕は全くなくキャストって言われたらキャスト。パープルとグレーはどちらも成型色です。パープルはかなりオリジナルの色味に近いですがグレーの方はオリジナルではガンメタに近い暗い色味でしたが、それと比べるとかなり明るいグレーです。また表面は取りらも梨地なので質感がかなり違います。そして未塗装。

オリジナルと比較して、肩アーマー部分(パープルの部分)は全体的な形状は似ていますがディティールが全然違います。

グレーの関節を含む上腕部分はロール軸を追加する都合もあってかなり形状が異なっています。オルトモード時の固定用スロットはあるんですがちょっと合いが悪いんですよねえ。

二の腕ロールが増えるので可動性能は馬鹿みたいに向上します。ただまあアームキャノン側の二の腕ロールは無きゃ無いで角度の工夫でどうにか良い感じに見せることが出来るので二の腕ロール無くても我慢できる気はします。素手側の方は掛け値なしに表現力が増えます。

肩アーマーに可動軸が追加されてるんですが、これロボットモードでアーマー逃がしてポージングの幅を広げる的な意味合いとしては全く何の役にも立ちませんでした(購入前にちょっと期待したんですが)。よく考えたらその目的なら逆側に可動してくれないと駄目なんですよね(´・ω・`)

多分このアーマー可動ギミックはオルトモードで肩アーマーが太腿部とかなりギリギリに接近してしまう(ギリギリ干渉しない)ので内側に倒してクリアランスを作るためのギミックだと思います。

左がオリジナル、右がアップグレードパーツ。二の腕ロールの下側で固定するので腕ロールがロックされるためオルトモードで意図せずロール軸から回転してしまう事はありません。変形重視派として看過できないのはオリジナルにあった肘関節部のロック機構が(ロック用の突起のディティールはあるくせに)、肘が逆側に曲がらないため、下腕のロールが殺せないトコなんですよねえ。これはかなりのマイナス評価。

また、肘を逆方向に曲げることが出来ないためオリジナルと微妙に角度が違って固定されているように思えます。これはそういう気がするレベルなので些細ではあるんですが。

オルトモードはこうなります。肩アーマー部分以外はほとんど見た目に変化が無いので可動範囲広げたい人には良いアドオンだと思うんですが変形最重視な人にとってはオルトモード時のロボットモード腕部の変形の気持ち良さがスポイルされてしまうのでお勧めできません。

肩関節、肘関節部分はねじ止めですがここがちょっと緩みやすいのでネジロック剤など使う必要があるかもしれません。また二の腕のロール部分がかなり緩い。私は水性ニス的なもので調整しましたがそれでもやや緩い目なので、ここは塗装前提で塗膜の厚みを考慮した設計だった可能性があります。

とはいえ流石は ABS Casting を謳っているだけあって 3D プリント製のアドオンとは比較にならないほどの高品質。問題は価格よね。

www.ebay.com

US $31.62 が約 5,000 円になってしまうの本当に恐ろしい。なお上のリンクは私が購入したショップのリンクですが他のショップもあるし、なんなら ebay 以外のショップでも取り扱っているのでもし買おうって気になったらその時の最安を検索した方が良いと思います。