TF 非正規アイテム専用スレッドが登場したのが 2009 年 5月 2 日なんですが、その冒頭の非正規メーカー一覧の TFC Toys の箇所に ”Gear of War Set (Auto Scout, cannons, Inferno ladder and cannon) ” が既に記載されているので本当に非正規トイが出回り始めた初期の玩具という事になりますね。
TFC Toys の Gear of War は第三段まで発売されて、TFC-005 Gear of War 2 (2009) はコンボイ / Optimus Prime 用のサイズ違い武器セット的な奴だったんですが、TFC-009 Gear of War 3 (2014) ではタイタンクラスメトロフレックス用の武器としてロボットモードを持つシックスガン似の非正規玩具になっており、まあアレですね、非正規玩具界もすっかりアドオンやアクセサリーパーツ中心から本体中心になったよね、なんて思ったもんですわ。
さて、そんな超聡明期の本アイテムですが、所謂武器セット的な製品であります。目玉は多分戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 21話「二人のコンボイ」(The Transformers Generation 1 Season 2 EP 8: "A Prime Problem") に登場した変形可能なスカウトロボ (Auto Scout) だったんじゃないかと思うんですが私は変形!ヘンケイ!インフェルノ (Universe Inferno) 用のはしごが目当てで購入したので超円高の当時としてもまあまあ高い買い物だったと思います。多分 BBTS からかったんじゃないかなと思うんだけどもう古すぎてメールも残ってないのよね。
Auto Scout:
前述の通り戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 21話「二人のコンボイ」(The Transformers Generation 1 Season 2 EP 8: "A Prime Problem") に登場したサウンドウェーブが危険な調査等に使う「超ロボット生命体」じゃない自立ドローン的な機械のようです。こういうトコに自意識ある自分のレギオン使わないのちゃんとしてるよね、サウンドウェーブ。
カセットテープモード。裏表基本的に同じモールドですがこれが聴いてる途中で取り出したのかテープが途中まで進んだ状態でモールドされてるんですよね。で、それが裏表で一致してんの。駄目だよーテープ途中で止めちゃったら!
ちゃんと上面にテープがモールドされていて、ちゃんと塗装されてるのも凄いですね。妙なリアリティ。
カセットテープモードは正規 G1 版、MP 版と同じサイズ。
なんですが、穴の位置が正規トイより若干離れているので MP 版に府付属してたケースには爪の位置が合わないので収納できませんでした。
スカウトモード。前輪のパーツがやや小さく全体的なバランスはあんまり似てない印象ですが、非正規でオルトモードからキャラクター的なものに変形する奴ってもしかするとこれが最初かも知れないですね。
尚、Auto Scout は正規からはリリースされて居ませんが、非正規や同人からは割と好かれていてほぼ同時期に I-Gear からも発売されていました。
他の非正規メーカーからも何個か発売されているのでまあまあ人気なのかも知らんですね。
劇中と色が違いますが(劇中では水色掛かったクリアの結晶でしたが、本玩具ではスカウトロボのセンサー部分のクリアパーツであるオレンジ色を優先したようです)、コロニウム・クリスタルも付属。このクリスタルが非常に不安定なエネルギー源という事で非生命ドローンであるスカウトロボの出動となった訳です。玩具では前方のアームでクリスタルを掴むことが出来ますが、劇中ではこのアームでクリスタルを折り取った直後にクリスタルが爆発して木っ端みじんになってしまいました。
Missile Launchers:
Classics Mirage 型や、 Universe Sideswipe (変形!ヘンケイ!ランボル)型で利用可能な肩用武器ですが、同じものが 3 色付属しています。ランチャー部にはスプリングが仕込まれており、ミサイルパーツを実際に発射可能です。また安定翼のようなパーツはミサイル側の取り付けることも出来ます(上画像ではメタリックレッドのものがそうなっています)。出来るんですが、ミサイル側の取り付けてしまうと滅茶苦茶固くてなかなか外れないので注意が必要でした。メタリックレッドのたつ、購入直後にこの組み合わせにしたらもうどうやっても外れなくなって今日まで放置してました。今回シリコンスプレー吹いて数時間放置してたら外れましたが……
色違いですが全く同じものなので組み替えてカラーロングのバリエーションを増やすことも出来ます。
取り付け方法は Mirage 型と Sideswipe 型でそれぞれ異なります。
Mirage 型の方はロボットモードの背部から生えているフロントタイヤのサスペンションアーム部分にランチャー本体尾部の切り欠きを使ってかみ合わせるのでランチャーの角度を変えることが出来ません。
Sideswipe 型はロボット側の肩にある武器取付穴に取り付けアーム部分のペグを差し込む方式なんですが……これがメッキの厚さの分があるせいか非常に硬い。無理やり取り付けは出来ましたがもの凄くテンション掛かってる感じがするので長時間取り付けっぱなしだと多分穴の方が割れる可能性あります。ここは胸部のボンネットパーツを移動するアームにもなってるので細いから常用は無理な感じです。
この取り付け基部は 30° 程度の角度がつけられる構造なのでポージングの際にとても効果を発揮しそうでした。まあ格好いいし、メッキパーツなので変形!ヘンケイ!ランボルにはなじむので取り付け部分のメッキ剥がすなりして調整するのも良いかもね。 肩に取り付ける軸の径は 5mm よりも小さいですが、軸自体は恐らく 5mm 系で作られています。軸の先端が段差で小径になっており、肩の穴にはそこを使って接続する仕様(これはランボル付属の標準武器も同様)で、この 5mm 軸部分で手持ちもさせることが出来るようですが、こっちについてはメッキ分の厚みのせいか手首の 5mm 穴には全く差し込めませんでした。当時この武器パーツは組み立てただけで使わず放置してたので 15 年目にして駄目じゃんが判明した感じ。可塑剤抜けて手首自体が縮んだりしてる可能性もゼロではないですが、まあ古い玩具は無理しないことが肝心ですからね。
Energon Cover of Invisibillty
これ is ナニ?な謎のプラ製品。手触りや質感的にクリアファイルに使われている PP 素材でできたオレンジ色の半透明の箱が組み上がりそうなシート、なんですが、ミラージュのステルス機能発動 / 解除時に表示されるオレンジ色の線で表される立方体のフィールドになる
片面が梨地になっているので半透明っぽく覆われたミラージュは消えませんがボケます。どっちかって言ったら 1984 年版「デューン / 砂の惑星」に登場したシールドっぽいですね。
Paul's New Age Duel Against Gurney | Dune (1984) | Max - Youtube
Scaling Ladder:
これがお目当てだった奴です。インフェルノといえばはしご車!という固定概念ですね。
取り付けはなかなかに強引。標準装備の放水銃と交換するんですが、これを力づくで引っぺがす必要があります。ここは一見金属ピンの打ち込みで固定されているように見えますが、取り外してみると判る通り、金属ピンにプラスチックのワッシャーのようなパーツが被されていて、放水銃はそのプラパーツの弾性で固定されているだけなので負荷がかかると外れるような構造ではあります。ただし頻繁に何度も付けはずしを実施するのは摩耗や経年劣化による破損等もあり得そうで怖い。
取り付けるとこう。なかなか良い感じのはしご車が完成します。
はしごの付け根の関節はラチェット式なので角度をつけても高い保持力があります。
はしごは 1 段だけですが伸びます。
マイクロトランスフォーマーならはしごを登らせることが出来るかもしれない位の幅はあります。
外した放水銃はこの部分の 5mm ジョイントに取り付け可能、的なことを言ってる動画があったんですが、うちの個体ではちょっと無理そうでした。
ロボットモードだと取り付け位置が右ひじの後ろ側になってしまう為、そのまま保持するのは非常に不自然になってしまうので、ロボットモードでは「取り外して」はしご部分にある爪を使って下腕側面の畳んだパーツに固定します。変形!ヘンケイ!版のインフェルノはここがメッキされているので少しきつかったです。
またはしごの先端に取り付けていたノズルパーツは左手首に被せるように取り付けることで G1 玩具の状態を再現できます(左右逆だけどね……)
このノズルパーツは裏側に短い 5mm ジョイントがあるので、ここを手首の 5mm 穴に接続するのかな?と思ってたんですが、どうもうまく取り付け出来ず、取説を見ても被せるように差し込むだけのようなのでこのジョイントの使い道が判らない。
ラダーボンバー!ロボットモードではしごを伸ばすとどつき武器っぽい運用が出来そうですね。
初期のアドオンだけあって全体的に煮詰めが甘いというか、取り付けできないパーツがあったり組み換え変形だったりな部分もあり今目線では完成度低いな!って思っちゃうんですが、当時の満足度は十分高かったのでこれはこれで買って正解だったアドオンでした。