前回のガスケットが GD-05 だったのでもし対決セットがあればジャックショット VS ガスケットで何とかの対決になったんだと思いますが、劇中で絡みがあったのかどうかも判らんのでどんな対決になるのかは想像もつかんですね。
ジャックショットという名前は何というか非常に日本的なネーミングという気がしますが、当然当代のみ。英名では ”Overhaul” ですがこれもトランスフォーマーの名前としては当代のみのようです。この型自体はリカラーされて別キャラクターとしても発売されているようですが、アクションフィギュアとしてはかなり難しい出来の玩具だと思います(理由はロボットモードのところで説明)。
オルトモード:
ギャラクシーフォース未視聴なので成り立ちは全然判らないんですが、どうやらセイバートロンに居た時からこの姿のようなので、これはオフロード車に似たセイバートロニアンビークルという事なんでしょうか?かなりデフォルメされていますがゴムタイヤのような四輪や車両の形状などからデフォルメされてはいますが地球上のビークルのように見えますね。
ボンネットの両端に追いやられた丸くて小さいヘッドライトは「世界一醜い車」でお馴染みのフィアット ムルティプラを彷彿させます。正面からだとフロントグリル周りの造形が謎なのでちょっとバンパー上に設置されたフォグランプに見えませんが赤いライトはバンパーエンドと一体で別パーツ化されており立体感があります。多分昨今のコストダウン圧の中ではここは一体成型されてしまうのではないかと思うので、なかなか豪華な構造だなと感じました。
尻から出ているクリアオレンジの棒はスプリングで発射可能なミサイルの尾部です。G2 の頃から採用された「押し出し式」ミサイルは発射機構として指で押し出すための長い尾部が必要でしたが、スプリングによる発射機構の場合は後部にはみ出す長い棒状の尾部は不要の筈です。しかしジャックショットのミサイルには押し出し式のような長い尾部が存在します。当初は押し出し式で設計されていたのがフォースチップギミックを搭載するためにスプリング方式に変更されたのかもしれないな?と想像しています(事実かは知らんですけど暴発可能性の低い押し出し式の方が「安全」なのでその可能性はまあまああるかな?と思います)。
リア部にはフォースチップスロットがあり、その両サイドをロボットモード時の腕の爪が畳まれて収納されています。この腕の収納は特にピンなどによる固定は無いのですが薄いガイドモールドと巧妙な設計によってぴたりと定位置に収まる設計になっており、すごーい!って感心してしまいますね。
リアルーフの辺りにスペアタイヤが積載されていますが、履いているタイヤと径が違い過ぎるのはご愛敬。
天面と底面。大体想像つく通り変形は非常に単純。可動性能も低め、加えてフォースチップギミックも「ミサイル発射スイッチ」でしかないので、私基準ではあまり魅力的じゃない筈なんですが頭部の格納方法がユニークだったり、素立ちの可愛らしさだったりが良くって手放せない逸品になっています。
アオったり俯かったり。形状的にはハンヴィーをチョロQ化したみたいなデザインだなって思います(ルーフ後部の傾斜とか)。TF のオルトモードのオフロード車、実際には底面にみっちりロボットモードのパーツが詰まってて見た目に反して最低地上高が非常に低いケールが多いんですが、ジャックショットはちゃんと車高高いのが良いですね。
最近のトイと並べて大きさ比較。レガシーアニメイテッドバンブルビーは Deluxe Class ですが、Deluxe としては際立って小さい奴なので比較として不適切ではありました。
という訳で SS ムービーサンストリーカーと比較です……あれ?あんまり伝わらんな?
これでどうだろう?一回り位は小さいですね。
ではロボットモードをどうぞ。
ロボットモード:
このガッチリちび体形は好きなんだけど、肩関節の付き方が独特で、KD ラットトラップやレガシーシャドウストライカーと同様の背板側から肩関節が生えているタイプなんですが、彼らよりも肩関節の自由度が低いのです。その上二の腕ロールが無く、肘関節部は造形的に最初から「く」の字に角度がつけられているんだけど、肘関節の可動方向はその角度と一致していないという特殊な設計。もう一つウルバリンのような三本爪が脚部に干渉するのでいろいろと難しい。脚部も膝下がデカいので結構邪魔になったり、ポーズ付けてもあんまり代わり映えがなかったりという事でアクションフィギュア的なポテンシャルはちょっと低いかな?という玩具です。
両腕の巨大な前輪も結構邪魔なんだけど、それに気付かない位には肩と肘の可動範囲に癖がありますね。スペアタイヤの一部を起こして頭部にしますが、後頭部はクリアパーツになっていてライトパイピング(集光ギミックが仕込まれていることが判ります)。そのせいでスペアタイヤのカラーリングが破綻しちゃってるんですけど、ホイールのモールドはクリアパーツ部分にもちゃんとあります。
構造上立方体的なブロックを削って顔を造形したような形状なので顎のあたりが独特の形状になっていますが、なかなかのイケメンだと思います。ジャックショットはライガージャック(英名: Leobreaker )に転生(転生で良いの?)しますが、突き出した顎下や、その両サイドのエアスクープのような構造物はライガージャックの頭部デザインにも継承されているようです。当時は同一キャラが転生して別キャラになってるなんて知らなかったのでライガージャックは買ってないんですよね……ギャラコンも買ってなかったですし(なので合体ギミックが魅力にならなかった。まあ今思えばですね(略))
ジャックショットのオプティックはクリアのままなので後ろから光を当てるとよく光ります。
フォースチップはセイバートロン星のオートボット軍のモノが付属していますが、これはタカラ版のみでハスブロ版の Overhaul では惑星アニマトロスのフォースチップが付属していたとのこと(これはライガージャック / Leobreaker と一致)。
前述の通り、ジャックショットのフォースチップイグニッションギミックは胸部のミサイル発射となります。なんつかですね、封印されてた武器が発動する的なギミックじゃなくて単に発射スイッチの代わりなのはイグニッション的にどうなんですかね?まあこれが最大必殺技的な奴ならそれはそれでええのかな?
腕は最大可動でこんなもんですー。可動域は非常に狭いんですがまあまあそれっぽいポーズは決まってくれる気がします。
私にはセンスが無いのでまあこんなもんですけどね(´・ω・`)
腕組みはちょっと難しい。爪が長いのでそれなりに誤魔化せている気はしますが。
立膝は行けちゃう。
ロボットモードのサイズはこんな感じ。身長的にはレガシーアニメイテッドバンブルビーと大差ないですけど頭部が小さいのでスケール的には一回り小さい感じがしますね。一般的な Deluxe Class 代表としてSS ムービーサンストリーカーも並べましたが確かに Scout Class なサイズ感です。
そういえば Core Class が廃止になったようですが( 2026 年以降のラインナップに掲載なし)、小サイズ TF 枠はそれなりに必要では?と思うので、 Scout Class として復活してくれてもええんですよ?(昨今の傾向だとサイズ小さい分部品点数増やすとか付属品増やして Deluxe Class として出しゃいーじゃん!的発想にシフトした気はしますけども。