この見た目でマクシマルズ!なぜなら温血動物だから!という訳でノクトロでございます。
彼はずっと前から欲しかったアイテムなのですが、私の中の希望価格を低めに設定していたのと、なかなか縁が無かったため、これまで手に入れることが出来ませんでした。ようやくやってきたヤフオクチャレンジを、今回絶対落札するぞの気持ちで臨んで予算を少しオーバーする 5000 円台で落札出来ました。


届いた商品は未開封で非常に美品だったため、一瞬このまま保管しようか……という感情に支配されそうになりましたが、TF は触ってなんぼ、なのでブリスターにカッターを入れてしましました。
ビーストモード:
製品パッケージの台紙裏の表記では オルトモードは「Brahman bull / Bat」と表記されており、牛と蝙蝠のフューザー戦士です。じゃあこの人型の指はどっから由来してるんだよ……
私はてっきりバッファローのような水牛かと思っていたんですが「Brahman」は肉食牛の品種名だそうです。雄牛(bull)には角があります。
ブラフマン(梵)と同じつづりですけど牛の品種名の場合日本語では「ブラーマン種」と発音するようです。
蝙蝠をオルトモードに持つ TF は大抵は後脚だけで自立するモードを持っていますが、ノクトロに関してはかなり絶望的です。非常に巨大な前腕も使って四足で保持。どっちかっていうと牛要素の方が強いんでしょうか。
上から見ると筋肉質な牛ボディに蝙蝠の羽根を持つ、といったデザインなのが判ります。しかし蝙蝠の羽根側にある指の骨も合わせると8本指なんですよ。16 進数で数数えるの簡単そうでいいですね。
裏面は塗装部分がないで真っ黒。前腕とわき腹に接続されている翼の一部を接続するジョイントはちょっと緩く、各関節の角度を簿妙に調節しないと手首側の羽根と脇腹側の羽根の間に大きな隙間が出来てしまう場合があります。
蝙蝠なんで飛行ポーズでも、と思っても牛が強すぎて飛びかかってくるミノタウロスにしか見えん。
背中のスイッチを押すとバネで両腕が閉じるベアハッグギミック(TF物ならパワーハッグギミックというべきかも)を備えています。
背中の黒いのがスイッチ。
バネはここ。かなり強力なバネで、ロボットモードでは扱いに難儀することになりました。
ビーストモードのまま後脚のみで立たせるとこうなります。なんとなく漂うダークロボット臭。
腹部とか脇の辺りに簡単ですがメカっぽいモールドがあります。ビーストモードでは底面なので見えず、ロボットモードでは牛の頭で隠れてしまう部分ですが、こういう所にモールドがあるのは良いですね。
横から見るとこんな感じ。逆脚で自立してるんですが首が上を向いてるから二足立ちはどうにも様になりません。
出来るだけ体を前傾させてもこれ以上やると前にこけてしまいます。
牛の頭部を微妙に前に傾けて、後は撮影角度で誤魔化して多少前向いてる感を醸すことはできますが、それもこれ以上前向けちゃうと角が分離してしまうのでこれ位が限界。
……と思ったけど胴体水平にした状態で安定して自立しますね、これ。ちょっと腰高になって不格好というか、この体形で足だけ長いので魔法陣グルグルだったかのキャラクターで人間の足が生えた鯛が居ましたが、あれに通じる不気味さを感じますね(「南国少年パプワくん」に登場する「タンノくん」というキャラクターのようです)。
90 年代から 00 年代頃の TF 玩具で金色はドキドキするんですが、ノクトロについては塗装表現なので安心です!ビーストモードの上面にゴールドの塗装、牛のオプティックにグリーンの塗装とビーストモードは非常にシンプルな色使いですね。
ロボットモード:
正面からのこの悪魔的格好良さ!宣材画像だとここまで格好良く見えなかったんだけどこれは素晴らしい。頭部はマスクの赤、オプティックのグリーン、口元(歯)のホワイトと三色使われています。
胴体部分のカラーは成型色の黒(非常に濃い紺色)とゴールドのペイントのみでシンプルですが、それも格好良さに貢献しているように思えます。膝下の体毛のモールドも非常に素晴らしく、つま先もぷにぷにしたくなるかわいらしさがあります。同じフューザーズでもバズクローの脚部はかなりメカっぽい造形でしたが、ノクトロはそれと対照的に非常に生体パーツが多いデザインのようです。
変形の都合で掌が別パーツになっていて下腕とはボールジョイントで接続されています。また同じ理由で手首だけ前に向いており、異形感があります。
雄牛の頭部がロボットの胸部を構成するパターンなのでかなりのグラマーとなります。ビーストモードの尻パーツにはヒンジがあり、跳ね上げておくことが出来るので、ここではそのようにしていますが、取説では特に指示なし。スタイル的にも下しておいた方が格好良く見えます。
お、なんか背面部に「顔」が浮かび上がって見えるぞ。よっぽど鍛え上げた身体っなんでしょうか。脇腹の羽根の処理などシンプルですが良い変形をします。
変形工程は驚異の 3 ステップ!四分割されていますがイエロー背景はギミック(アタックモード)の説明なので変形工程は 2 ~ 3のみとなります。とはいえ実際には脛部、足首部をボールジョイントでそれぞれ 180° 回転させなきゃならん、とかここで省かれている工程もあるのでもっと多いとは思います。
このデザインの格好良さったらないですね。ビーストモードと共通の手首はロボットモードではオーバーサイズで怪物感に貢献しています。
頭部は少しメカっぽい。ちょっとだけゲッターロボ風かな?パッケージデザインだと白い部分はギザ歯と牙がむき出しの口部ですが、モールド的に本当に牙表現なのか疑問が残ります。
横から見ると頭蓋骨をイメージしたデザインで上顎/下顎が判れているように見えます。
胸部の巨大な雄牛頭部との対比も格好いい。
脇腹から生えている羽根パーツはロボットモードではビーストモードでの通常の開位置から一段階背中側に押し込んでロックします。このロック部分のモールドですが、私の個体は右側の出っ張りがちょっとだるい造形になっていてロックの係が甘かったので、割と暴発しやすく少しの衝撃で定位置に戻ってしまう事が多かったので小さく切ったプラ板を張り付けてガッチリロックされるように調整しました。
結果遊びが減って左側の羽根より深い角度で背部側に畳むことが出来るようになりました。
この時期の TF トイとしたら屈指のポージング強者ですね。首、肩、肘、手首、股関節、膝、足首はすべてボールジョイント接続なのでかなり自由にポージングが可能です。また腰部にスイベルがあります。腰回転させるときにはビーストモードの尻パーツを跳ね上げた方が干渉が少なくなります。私の個体の腰パーツは左回転方向に 130° 位までしか回らないんですよね(´・ω・`)
回転軸部分のバリとかが原因かな?と思っていますがここは実害ないので放ってます。
掌がデカいせいもあって両手広げたポーズがとにかく決まりますね。首もかなり上向かせることが出来るのでポージングが非常に楽しいです。
立膝もこの通り!可動性能は最近の玩具に劣らず高いと思います。
これはコンスタンティンの下腕の甲側の入れ墨を合わせるシーンのつもりでポーズ付けましたが、よく考えたらここ下腕じゃないじゃんね。
当然フィギュアスタンド用の穴は無いのでアームで挟むしかないんですが、割とバランスとりやすい位置に良い感じで支持できるので飛行シーンぽいのとかもできそうです。
ブリスター台紙のイラスト再現しようとした奴です。あんまり似ませんでしたが。
体幹バランスまあまあいいですし、Basic Class だから小さく軽いので、スタンドなしでもなかなか動的だったり不安定なポーズで自立できます。
同じ Basic Class のフューザー戦士であるバズクローと。バズクローは翅の分だけ全高は高いですが、頭頂高では大体一緒ですね。
レガシー版タスマニアキッドと。Core Class より頭一つ大きいくらいなのでかなり小型の TF 玩具ですね。なんか Core Class 廃止らしいですけど、ケナー時代の Basic Class 玩具のキャラクターリメイクするのに丁度いいので廃止するならその辺全部リメイクしてからにして!と思うけどもう手遅れだろうなあ……
正直ノスタルジー的な、旧玩具は良い的感覚で入手したけど意外な大傑作でした。これは良い!(´^ω^`)