注文時に買うた止めた音頭を一頻り踊って結局「異形 TF だから買っておくか……」と比較的消極的な理由で予約してしまったので、それほど魅力を感じていた訳ではないんですよね。
このトイの意義ってなんだって考えたら、私は全然気付いてなかったんですけども、他のドレッズとオルトモードの外装を共有してるって事なんですね!つまりは他のドレッズ達共々買い揃えて同じオルトモードから異なるロボットモードへの変換を堪能するためのアイテム……じゃあこれしか持ってないの大失敗じゃないですか!
同じガワの中に異なるロボットモードを仕込まなきゃならない都合から、ロボットモードは簡素化されているという理屈は判ります。しかし単体で購入したらちょっと満足感低いですよね。
スタジオシリーズ、当初は「劇中に似せてる」ってのがウリの一つだったと思うんですが、オフィシャルサイトには「ロボットモード時のスケール統一&最新デザイン」って書いてるだけで劇中そっくりは特に謳ってないんですよね。いやーこれはおじさんが勘違いしていたのかも知らん。すたじーシリーズは他のトイラインと比べてコスト制約が厳しいのか、メインラインと比べてもパーツや変形が簡素化されているケースもまあまああってですね、あとはライセンス取れなかったからオルトモードは全然似てません!みたいのも多くてですね、がっかりが上回るアイテムもたまにあるんですけど、それはこっちが勝手にあらぬ期待を向けていたからという事か……
オルトモード:
さて、気を取り直して埋め草を埋めていきます。オルトモードはシボレーサバーバン。黒ボディの車は汚れが目立つよねー!開封したばっかりなんですがちょっと埃が目立つかも。リアフェンダー付近のガワは特にオルトモードに変形させる時にポロリしやすいので、私はパーマネントマットバーニッシュで接着してしまいました。ABS の場合は仮止め程度にしかなりませんが、それが帰って良いかなと思いまして。
ルーフの前後に赤色回転灯が 2 基装備されているので警察関係の車両だと思われますが、当時はシークレットサービスの車両って言われてた気もします。違いはよく判りませんが wikipedia によると防弾ガラスと強化装甲のオプション(ディーラーオプション?)があったのでシークレットサービス御用達、みたいなことが書いてありました。
尚、劇中のサバーバンはリフトアップされたオフロードカスタム車両ですが、玩具でもこれはしっかり再現されています。
劇中登場車両の赤色回転灯は米国でよくある赤青のものなので玩具ではここの塗装が違います。それ以外は GM のライセンスを受けてるだけあって非常に正確です。
劇中での活躍は以下の動画パートが多分全てだった筈。ドレッズの三体中で最初にやられちゃってるのがハチェットですね。
バカ映画呼ばわりされるけど、最初の三部作はどれもまあまあいい出来だと思うのよね。
前後。オルトモードでは唯一尻尾パーツの取り付け基部がはみ出しますが、ここは牽引トレーラーを接続するカプラの様に見えなくもないのでそれほど違和感はないですね。
側面と天底。ガワはロボットモードではほぼすべてがキブルとなりますが、その分オルトモードのディティールはかなり実写に正確です。底面は後ろ側に取り外した尻尾を格納可能なんですが、前側のロボットモード胸部のディティールとデザイン的に繋がっていて禍々しい美しさがありますね。こういうのは好き。
ドア部のヒンジが目立つ以外は欠点ほぼなしのオルトモードだと思います。
ロボットモード:
じゃあまずはガウォークから!他のドレッズは買ってないので判りませんが、ハチェットはオルトモードとロボットモードで前後逆になる変形パターンなのでフロント側がロボットモードの尻になります!(このガウォークでは膝下の向きを 180° 変えてます)
劇中から明らかに簡略化されたディティール……と思ったんですが、針金みたいな毛が省略されていますが、鼻輪のディティールもどうにか入れようとしている気がするので前脚前腕部側面のガワが悪目立ちしてシンプルに見えてるだけの気がしてきました。
とはいえ変形を簡略化したせいで肩幅が狭い(コストさえかければ肩関節部を引き出して広い肩幅にすることは出来ると思いますし)ので、劇中に全然似ていない生物になってしまっている気がします。劇中のハチェットはドレッズ 3 の中で一番広い肩幅を持っててどっちかというとゴリラみたいな体形のように見えますので。
側面から見ると非常に前脚が長くまた上腕に比べて肘下が長い上にさらに加えてリアフェンダー付近のガワが目立つため非常にシュッとしたシンプルなデザインに見えてしまう為、四足歩行動物としてスタイリッシュになっちゃってるのはトイデザインとしてはアリなんですがキャラクターの再現としてはちょっと残念。でも劇中の姿よりもこっちのスタイルの方が好み。
腕のガワも出立ちますが背中のガワが非常に目立っていて戦象っぽさがありますね。アドベンチャー スプリングロードとか、背中に客室そのまま残ったデザインの TF としてみればそういうのもアリではあるんですが。
真後ろから見ると脹脛のガワも踵のタイヤも丸見えですが、これらは普通に触ってるレベルではそれほど悪目立ちしないので、丸出しの割に上手い隠し方(隠してませんけど)してるなと思います(腰部のタイヤも)。尻尾の下にオルトモードのフロントマスクが畳まれているんですが、これの正位置がよく判らない感じ。太腿部分に干渉しないように適時逃がしてやる感じの位置が正解なんでしょうがもうちょっと綺麗に肩吹いて欲しかったと思います(例えば背中のガワ側に畳んでひとまとめにするとか)。
(完全変形派にとっては)とても残念なことに尻尾は差し替え変形で、フロントマスクの付け根の可動部位の根元に差し込んで固定する方式なのでガワを背中側にまとめることが出来なかったんですよね。そしてこの尻尾がちょっとポロリしやすい。尻尾は変形時に付け外しするので接着も出来ない為取扱注意のままです。
ロボットモードの体形は肩幅の狭さも含めて(よりによって)四足歩行動物に最適化されてるんですよねえ。これは例えばチートァとかでもなし得ていない前脚と後ろ足の付け根部の幅がほぼ同じ、を実現しちゃってるので四足歩行動物としては大成功なんだけど、ハチェットは「異形の」四足歩行動物(例えば”狼男アメリカン”のデイビット=ウェアウルフのような)として描かれているので今それを再現してくれちゃってもう……という気持ちが強いです。けどまあ再三言うけど劇中に似てるかどうかを捨てればこれはこれで悪くないデザインなんですよね。
肩幅広く見せようと腕を横に広げてみたけどかなり無理がありますね。
それなりに躍動感あるっぽいポージングは出来そう。ポージング巧者ならいい塩梅に出来そうな気配はあるんですが、下手糞にも優しくするなら足首と手首のロールは欲しいですね。
二足歩行も意外にイケる!掌にはかまぼこ型の窪みがあってこれが 5mm ペグに対応しています。また尻尾パーツの付け根の軸部分が丁度 5mm ペグと同じ太さなので多分当初は手持ち武器にすることも検討されてたんじゃないのかな?という気がします。ただし親指が干渉する為、持たせ方には注意が必要です。まあ持たせたところで掌の向きがね……
頑張れば立膝もイケる!まあ無茶なポーズですけどね。頸の前後可動があればもうちょっと二足歩行スタイルもはかどりそうなんですが。
これはフロントマスク部分の収まり良くする改良案。フロントバンパーの裏側に尻尾の受けがあれば尻周りがすっきりするかも(これは仮止めしてるだけですが)。多分フロントマスクの角度変えることである程度尻尾の上下も出来るので、ガワの処理として面白みは減るけどどっかでハチェット用のアドオン出してくれねえかなー。けどこの辺りピン打ち多用しているのでピン抜き必須で難易度高めアドオンになってしまう……肩変形、首首前後可動仕込んだ胴体と交換用フロントマスクか…… D.N.A. 位の設計力は必要そう……
劇中では飛びかかってる画が多かった印象なのでふぉぎゅあスタンドで支えてみましたが全然躍動感あるポージング出来なくて草。
よりによってスタジオシリーズお馴染み背景台紙はハイウェイチェイスシーン。走ってるポーズは難しいんですって!しかも向き的に知り見せる側ですし。しかしハチェット、ハイウェイで瞬殺されてるからここ以外に見せ場のシーン無いんだよね。
これはダッシュし始めるポーズを取ろうと思ったら「ガタッ!」みたいな感じになってしまった奴。
体形的にはネコ科生物っぽいんですかねえ。
ああー後肢で直立させたら確かに猫ちゃんっぽいな。カワイイ。
確かに猫可愛いポーズが似合うコかも知れない。SS ハチェットは猫ちゃんとして接するのが良いのかな🐈